ヨーロッパ・セクションでは、英語やスペイン語などの外国語で歴史・地理などの科目を学ぶ。OIBは、アメリカ、イギリス、日本など様々な国の文学と歴史・地理をその言語で学ぶ。例えば、インターナショナル日本語セクションの文学では森鴎外の『舞姫』や三島由紀夫の『復讐』などの様々な日本文学を学ぶ[41]。
バイナショナル・セクションは、フランスのバカロレアと、協定国が認定した卒業証書の同時取得ができる。例えば、アビバック(フランス語・ドイツ語バイリンガル・バカロレア)は、これらの「バイナショナル・バカロレア」の中で最も古い[42]。また、エサバック(フランス語・イタリア語バイリンガル・バカロレア)、バシバック(フランス語・スペイン語バイリンガル・バカロレア)などもある[43][44]。 バカロレアは20点満点中10点を超えれば、合格となる。以下の記載評価区分は、第1グループと呼ばれる一発で平均点が20点満点中12点を超えたものに与えられる[45]。 総合平均点が18点以上の「試験委員会の祝辞(Felicitations du jury)」の評価が記載される場合もあるが、「秀」よりもこの高い記載評価区分は公式に存在しない[45]。 フランソワ・ミッテランの最初の7年間の任期では、記載評価区分は1983年のデクレにより削除され[46]、1984年のデクレにより再び復活した[47]。しかし、このデクレにより、10点以上12点未満の記載評価区分の「可」が削除された[48]。 第1グループで8点以上10点未満の受験者は、第2グループと呼ばれる追試口頭試験が実地される。これにより、10点以上取得すれば、合格となるが、仮に12点以上取得しても「良」記載はない。 他にも上述したように、ヨーロッパ・セクション、または東洋言語セクション、またはバカロレア・インターナショナル・オプション(OIB)という特別な評価記載もある[49]。 バカロレアは、最初の大学の学位でもあるため、中等教育の最終的な卒業証書だけではないため[50]、以下の影響がある。 バカロレアの大学の特性を引き続き考慮し、カンニングの場合の懲戒権は、2012年5月に行われた改革まで、担当大学区の理事会の懲戒課の責任だった。 2012年まで、不正行為(カンニングなど)またはその企てが発生した場合、バカロレア受験者は大学懲戒課程を通り、抗議があった場合は全国高等教育研究評議会の懲戒課程(CNESER)を通る。2012年5月3日のデクレ2012-640によって実施された改革以来、各大学区の委員会に提出されるようになった。 バカロレアの懲戒委員会は、大学教授が議長を務め、2人の大学区検査官、試験センターの責任者、バカロレアの試験委員会である教師、大学区の理事会から選ばれた学生、高校生活学術会議が務める[51]。 懲戒内容は、いかなる記載評価区分の剥奪、数年間の受験禁止、または最高5年間の高等教育機関への登録の禁止などがある[52]。 懲戒委員会によって下された決定は、完全訴訟が行われる可能性がある。 上述の第2グループのバカロレア試験で8点以上10点以下を取得した場合、不合格となるが、中等教育修了証明書を受け取る[53]。 普通バカロレア、技術バカロレアには、必須科目と最大2つまでの任意科目がある。 高校2年生で行われる予備試験には、国語、理科(文学系、経済・社会系のみ)、グループ自由研究(TPE)などがある[54]。 各科目は、20点満点で計算される。試験を欠席した場合、0点に相当するが、排除的ではない。各科目の加重平均をとることにより、最終的な総合平均点が得られる。合格は10点以上であり、8未満の場合、不合格となる。8点以上10点未満の場合、受験者は第2グループの追試口頭試験に合格する必要がある[55]。しかし、この合否は、学校の成績・評価レポートの要素も考慮に入れられている[56]。 9月に2度目の試験が行われるが、大学の試験とは逆に、最初の試験で不合格となった受験者を対象としたものではなく、6月に深刻な障害を抱えた受験者のためのものである[57]。 バカロレア種類別の合格率(%)[5][58][59][60][61][62]
3種類のバカロレアの共通点
評価
良(Assez Bien):総合平均点が12点以上14点未満
優(Bien):総合平均点が14点以上16点未満
秀(Tres Bien):総合平均点が16点以上
バカロレアの特徴
バカロレア試験委員会の会長は、研究員でなければならない。
バカロレアはフランスで最初の大学の学位であり、高等教育への入学が可能になる。
懲戒制度
中等教育修了証明書
普通・技術バカロレアの共通点
統計
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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