単位としては、Bと略記され、同様にビットは小文字でbと略記されることがある。ただし、SI接頭語が付かない単なるバイトやビットは、意味が通じなかったり、誤解を招いたりする恐れがあるため、それぞれbyte (bytes)、bit (bits) と表記されることが望ましい。大きな情報量を表現する場合にはキロ、メガなどの2進接頭辞またはSI接頭語と共に使用される。1キロバイト (KB) は、場合によって1,000バイトとして扱われる場合と1,024 (210) バイトとして扱われる場合がある。2進接頭辞を使って1キビバイト (KiB) と表記した場合は必ず1,024バイトである。
国際単位系国際文書は、SI接頭語は厳格に10の整数乗を意味しているもので、2のべき乗を示すために用いてはならないと規定している[2]。したがって、1キロバイト (KB) を1,024 (210) バイトとして扱うことは禁じられている。 Unicodeには全角幅での単位記号も収録されているが、これらはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[3][4]。一部、Unicodeに含まれずMacJapaneseに収録。 記号UnicodeJIS X 0213文字参照名称 バイト
符号位置
㎅U+3385-㎅
㎅キロバイト
㎆U+3386-㎆
㎆メガバイト
㎇U+3387-㎇
㎇ギガバイト
TBMacJapanese:0x865D
CSS: font-feature-settings: "dlig" 1;テラバイト
脚注^ ファミコンブームの時代には、カセットに搭載しているROMチップ(半導体部品業界ではビット単位が使われることが多い)のスペックを言っている、という理屈の下「2メガ搭載」などと単位を明示せずにビット単位の値で宣伝する、といったような広告手法があった。
^ 国際単位系国際文書第9版(2019)日本語版、p.112 右欄の注記
^ “ ⇒CJK Compatibility” (2015年). 2016年2月21日閲覧。
^ “ ⇒The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。
関連項目
SI接頭語2進接頭辞
単位(記号)SI基準慣用値単位(記号)値SIとの差(概数)
キロバイト (kB)103210キビバイト (KiB)2102.400000%
メガバイト (MB)106220メビバイト (MiB)2204.857600%
ギガバイト (GB)109230ギビバイト (GiB)2307.374182%
テラバイト (TB)1012240テビバイト (TiB)2409.951163%
ペタバイト (PB)1015250ペビバイト (PiB)25012.589991%
エクサバイト (EB)1018260エクスビバイト (EiB)26015.292150%
ゼタバイト (ZB)1021270ゼビバイト (ZiB)27018.059162%
ヨタバイト (YB)1024280ヨビバイト (YiB)28020.892582%
ロナバイト (RB)1027290ロビバイト (RiB)29023.794004%
クエタバイト (QB)10302100クエビバイト (QiB)210026.765060%
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2進接頭辞
SI接頭語
ビット
ワード
オクテット (コンピュータ) - (特に議論などの場では、)「バイト」という単位での表現が持つ意味の幅(曖昧性)を補正するために「オクテット」という表現で厳密性を確保して示す必要が生じる場合がある。
データ量の比較
表
話
編
歴
データ型
ビット列
ビット
トリット
ニブル
オクテット
バイト
ワード
ダブルワード(英)
数値
整数型
符号付整数型
十進型(英語版)
有理数型(英語版)
実数型
複素数型
固定小数点型
浮動小数点型
半精度
単精度