『華英辞書』の歴史的価値と、ウェード式ローマ字がときに「ウェード・ジャイルズ式」と呼ばれることのほかは、ジャイルズの功績は現在ではほとんど忘れ去られている。ジャイルズは歴史学の学問的な訓練を受けておらず、その著作はアマチュア的と評される[3]。ジャイルズの翻訳は、難解な箇所を読者に無断で省略してしまう欠点があった[4]。
辞書の作成でジャイルズと協力したパーカーは、辞書の初版の刊行の2年後に、ジャイルズが中国語の文献に無知で、辞書には非常に誤りが多いと非難した[5][6]。1912年の第2版では、パーカーの書いた序文とパーカーに関する言及の大部分が削除されている[7]。また、ジャイルズの辞書の特徴である(パーカーによる)方言音は、ベルンハルド・カールグレンが『Etudes sur la phonologie chinoise』の中で不正確であると非難した[8]。
脚注^ 『華英辞書』初版序文 p.vi orthography
^ Aylmer (1997) p.66
^ Marshall (1984) p.532
^ Aylmer (1997) pp.5-6
^ Branner (1999) p.13
^ Marshall (1984) p.526
^ Branner (1999) p.15
^ Branner (1999) p.14
参考文献
Aylmer, Charles (1997). ⇒“The Memoirs of H. A. Giles”. East Asian History (13/14): 1-90. ⇒http://www.eastasianhistory.org/sites/default/files/article-content/13-14/EAH13-14_01.pdf.
Branner, David Prager (1999). “The Linguistic Ideas of Edward Harper Parker”
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