現在も市民にはプロテスタントが多い。政治的には中道左派のドイツ社会民主党 (SPD) が長期間市政を担うなど、南ドイツ第一の都市・ミュンヘン市とはサッカーに限らずあらゆる点で対照的である。
ミュンヘンのあるバイエルン州はカトリックの地盤であり、政治では保守政党のキリスト教社会同盟 (CSU) の勢力が強い[注釈 2]。 市の首長は正式には「第一市長」(Erster Burgermeister ハンブルク市議会の定数は123。2020年2月23日に行われた選挙での、各党の「得票率/獲得議席数(前回2015年選挙からの増減)/議席占有率」は以下の通りである。 2020年の市議会議員選挙では、前回2015年選挙以降、SPDとの連立与党の座にある同盟90/緑の党が15議席から33議席へと躍進を遂げた。国政与党のCDUは、前々回2011年選挙以降の低落傾向に歯止めがかかっていない。右派AfDは2015年選挙で初めて議席を獲得、今回も1減ながら7議席を確保した。 ブレーメン市と同様に、中世以来の自由都市としての地位を現代まで維持している。人口は、ベルリン特別市に次ぐ、ドイツ第2の都市である。現在、大型クルーズ船の桟橋や文化・商業・居住機能をもつ臨港地域「ハーフェンシティ」の開発計画が進行中である[23]。 中世よりハンザ同盟の中心的役割を果たした都市の一つでもあり、エルベ川沿いの港湾商業都市として発展した。コンテナ貨物用の広大な施設をそなえ、造船と船舶修理用の大きなドックを持つ港は、ドイツ第一、欧州連合第二の港湾規模、大小約500の海運関係企業があるといわれている。鉄道と高速道路網によって中央ヨーロッパの諸都市とむすばれ、ドイツ最大の物流拠点となっている。購買力平価説に基づき、2020年のハンブルクの一人当たり実質国民総所得は91,074ドルと予測される[24][25]。 2020年、イギリスのシンクタンクによりハンブルクは世界29位の金融センターとして評価された。これはドイツ国内でフランクフルトに次ぐ[26]。 近年ハンブルクは産業構造改革の一環として技術集約産業の誘致に熱心で、多くの多国籍企業が拠点をおいている。エアバス社が専用滑走路をもつドイツ最大の工場を置いている他、ハンブルク空港にはルフトハンザ・テクニック社がある。また、モンブランや日本名ニベア花王で知られるバイヤースドルフの本拠地でもある。 ハンブルク空港は、年間1730万人(2017年)の利用者を抱える国際空港で、ドイツでは5番目の規模である。ドイツの各都市をはじめ、ロンドン、パルマ・デ・マヨルカ、ウィーン、アンタルヤ、モナスティルなど欧州・地中海沿岸の各主要都市および行楽地への便が就航する。 中心部から10 kmほど離れた市内北部のフースビュッテル(Fuhlsbuttel)地区に位置し、中央駅とはSバーン(S1線)で結ばれている。
市長
議会
ドイツ社会民主党 (SPD) 39.2%/54議席(-4)/43.9%
同盟90/緑の党 (GRUNE) 24.2%/33議席(+18)/26.8%
ドイツキリスト教民主同盟 (CDU) 11.2%/15議席(-5)/12.2%
左翼党 (Linke) 9.1%/13議席(+2)/10.6%
ドイツのための選択肢 (AfD) 5.3%/7議席(-1)/5.7%
自由民主党 (FDP) 4.9%/1議席(-8)/0.8%
経済コメルツ銀行アトリウム
物流拠点
金融センター
1999年、ハンブルク証券取引所がハノーファー・ニーダーザクセン取引所と合併した[27]。
2000年、ハンブルク空港にアヴィ・アライアンスが参入した(49%)。
拠点を置く企業
交通ハンブルク中央駅ハンブルク地下鉄
空港
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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