ハンブルク国立歌劇場(実際は市立だが、独立性の高い政府組織を持つ他の州立歌劇場と同様、一般にはハンブルク国立歌劇場と呼ばれる)はヨーロッパ屈指の長い歴史を有し、バロック音楽中期のイタリアオペラ全盛期であった1678年の初公演からドイツ語オペラ上演を盛んに行なっていた名門オペラハウスである。専属オーケストラはハンブルク・フィルハーモニカーの名でコンサートも行う。同歌劇場は1970年前後に北ドイツ放送と共同で質の高いオペラ映画を多数製作し、それらの一部は現在でもDVDなどで親しまれている。北ドイツ放送交響楽団は戦後創設の団体だが、創立者ハンス・シュミット・イッセルシュテット、ギュンター・ヴァントら名指揮者の薫陶を受けてドイツでも有数の地位を獲得、現在はNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団と改称している。エルプフィルハーモニー
18世紀にはゲオルク・フィリップ・テレマン、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハがハンブルク市音楽監督を勤めた。ロマン派時代の作曲家フェリックス・メンデルスゾーン、ヨハネス・ブラームスの生誕地でもあり、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団の本拠地でもある。2017年に新しいコンサートホール、エルプフィルハーモニーが開業した。ハンブルクはミュージカルの興行が盛んな街としても知られる。
ビートルズが下積み時代にハンブルクでリーゼントヘアで活動していたことでも知られ、その後、マッシュルームカットにイメージチェンジして英国でデビューした際、「ハンブルクから来た男たち」の触れ込みで売り出されたため、ドイツ人バンドと誤解されたというエピソードもある。ロンドンとは外国ながら北海を挟んで意外と密接な関係にあり、巨大イージー・リスニング・オーケーストラとして知られる101ストリングス・オーケストラ(当初ハンブルク、現在はロンドンが本拠)には両都市の主要オーケストラ団員が参加している。
スポーツフォルクスパルクシュタディオン
フォルクスパルクシュタディオンを本拠地とするハンブルガーSVが有名。
ハンブルク特別市を本拠地とするブンデスリーガ(2部)所属のプロサッカークラブ。近隣のブレーメン市に本拠地をおくヴェルダー・ブレーメンとの試合では、とりわけダービー戦のような盛り上がりをみせる。
FCザンクトパウリ
このクラブもハンブルク特別市を本拠地としており、ブンデスリーガ(2部)に所属している。サポーターの層は、ザンクトパウリの方が庶民的かつ熱狂的でやや危険である。ホームスタジアムはミラントア・シュタディオン。
2006年にドイツ全域で開催されたFIFAワールドカップの開催都市の一つであり、シュタディオン・ハンブルク(AOLアレナ)にて試合が行われた。
自転車ロードレースとして最高峰カテゴリーとなるUCIワールドツアーの中の1レース「サイクラシックス・ハンブルク」が毎年夏に行われている。
世界トライアスロンシリーズはワールドトライアスロン主催の最高峰のシリーズ戦であり、毎年ハンブルク市街地をコースとして多くの観客が訪れる。2007年は、世界選手権が開催され、地元ドイツのダニエル・ウンガーが世界ランク1位のハビエル・ゴメスに大逆転勝利をおさめた。