ハンブルク
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現在、大型クルーズ船の桟橋や文化・商業・居住機能をもつ臨港地域「ハーフェンシティ」の開発計画が進行中である[23]
物流拠点

中世よりハンザ同盟の中心的役割を果たした都市の一つでもあり、エルベ川沿いの港湾商業都市として発展した。コンテナ貨物用の広大な施設をそなえ、造船と船舶修理用の大きなドックを持つ港は、ドイツ第一、欧州連合第二の港湾規模、大小約500の海運関係企業があるといわれている。鉄道と高速道路網によって中央ヨーロッパの諸都市とむすばれ、ドイツ最大の物流拠点となっている。購買力平価説に基づき、2020年のハンブルクの一人当たり実質国民総所得は91,074ドルと予測される[24][25]
金融センター

2020年イギリスシンクタンクによりハンブルクは世界29位の金融センターとして評価された。これはドイツ国内でフランクフルトに次ぐ[26]

1999年、ハンブルク証券取引所がハノーファー・ニーダーザクセン取引所と合併した[27]

2000年、ハンブルク空港アヴィ・アライアンスが参入した(49%)。

拠点を置く企業

近年ハンブルクは産業構造改革の一環として技術集約産業の誘致に熱心で、多くの多国籍企業が拠点をおいている。エアバス社が専用滑走路をもつドイツ最大の工場を置いている他、ハンブルク空港にはルフトハンザ・テクニック社がある。また、モンブランや日本名ニベア花王で知られるバイヤースドルフの本拠地でもある。
交通ハンブルク中央駅ハンブルク地下鉄
空港

ハンブルク空港は、年間1730万人(2017年)の利用者を抱える国際空港で、ドイツでは5番目の規模である。ドイツの各都市をはじめ、ロンドンパルマ・デ・マヨルカウィーンアンタルヤモナスティルなど欧州・地中海沿岸の各主要都市および行楽地への便が就航する。

中心部から10 kmほど離れた市内北部のフースビュッテル(Fuhlsbuttel)地区に位置し、中央駅とはSバーン(S1線)で結ばれている。
鉄道
長距離・地域間輸送

ハンブルクは北ドイツの鉄道ハブであるだけでなく、デンマークスウェーデンなど、北欧へのゲートウェイとしても機能している。長距離列車(ICE・IC)が停車するドイツ鉄道(DB)の駅は以下の5つである。
ハンブルク中央駅

ドイツ最大、ヨーロッパではパリ北駅に次いで第2位の乗降客数を誇るターミナル駅。ドイツの幹線であるベルリン-ハンブルク線ハノーファー-ハンブルク線の終点。市内中心部に位置し、西には市庁舎に続く目抜き通り「メンケベルク通り」が通じ、東には移民街かつゲイ・タウンとして知られるザンクト・ゲオルク地区が広がる。
ハンブルク=ダムトーア駅

市内中心部にほど近いアイムスビュッテル地区に位置する。ハンブルク・メッセやハンブルク大学の最寄り駅で、東に市内随一の公園「プランテン・ウン・ブローメン」、西にアルスター湖を望む。
ハンブルク=アルトナ駅

西部の郊外地区アルトナに位置する頭端式の駅。中央駅ではなく当駅を終着駅とする列車も多い。
ハンブルク=ハールブルク駅

南部の郊外地区ハールブルクに位置する。ブレーメンクックスハーフェン方面からハンブルクへの玄関口となる。
ハンブルク=ベルゲドルフ駅

東部の郊外地区ベルゲドルフに位置する。ベルリン、チェコ、バルト海方面からハンブルクへの玄関口となる。
都市内輸送

上記の5駅および中心市街地のユンクフェルンシュティーク駅/市庁舎駅をハブ駅として、Sバーン(都市高速鉄道システム)とUバーン(地下鉄)がハンブルク市内および近郊地域を結んでいる。ハンブルクSバーンは4系統で144km、ハンブルクUバーンは4系統で106 kmの路線網を展開しており、さらに現在、新たに3路線(S4・S6・U5)の建設が進行中である。Uバーンは、全線の半分以上で地上を走ることから「Hochbahn(高架鉄道)」とよばれ、運営会社の名前もハンブルク高架鉄道(Hamburger Hochbahn)となっている。

ハンブルク都市圏内の鉄道、バス、船舶を含むあらゆる公共交通機関は、ハンブルク交通局(HVV)によって組織・管理されており、HVVはこの種の組織としては世界初である[28]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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