中世よりハンザ同盟の中心的役割を果たした都市の一つでもあり、エルベ川沿いの港湾商業都市として発展した。コンテナ貨物用の広大な施設をそなえ、造船と船舶修理用の大きなドックを持つ港は、ドイツ第一、欧州連合第二の港湾規模、大小約500の海運関係企業があるといわれている。鉄道と高速道路網によって中央ヨーロッパの諸都市とむすばれ、ドイツ最大の物流拠点となっている。購買力平価説に基づき、2020年のハンブルクの一人当たり実質国民総所得は91,074ドルと予測される[24][25]。 2020年、イギリスのシンクタンクによりハンブルクは世界29位の金融センターとして評価された。これはドイツ国内でフランクフルトに次ぐ[26]。 近年ハンブルクは産業構造改革の一環として技術集約産業の誘致に熱心で、多くの多国籍企業が拠点をおいている。エアバス社が専用滑走路をもつドイツ最大の工場を置いている他、ハンブルク空港にはルフトハンザ・テクニック社がある。また、モンブランや日本名ニベア花王で知られるバイヤースドルフの本拠地でもある。 ハンブルク空港は、年間1730万人(2017年)の利用者を抱える国際空港で、ドイツでは5番目の規模である。ドイツの各都市をはじめ、ロンドン、パルマ・デ・マヨルカ、ウィーン、アンタルヤ、モナスティルなど欧州・地中海沿岸の各主要都市および行楽地への便が就航する。 中心部から10 kmほど離れた市内北部のフースビュッテル(Fuhlsbuttel)地区に位置し、中央駅とはSバーン(S1線)で結ばれている。 ハンブルクは北ドイツの鉄道ハブであるだけでなく、デンマークやスウェーデンなど、北欧へのゲートウェイとしても機能している。長距離列車(ICE・IC)が停車するドイツ鉄道(DB)の駅は以下の5つである。 ドイツ最大、ヨーロッパではパリ北駅に次いで第2位の乗降客数を誇るターミナル駅。ドイツの幹線であるベルリン-ハンブルク線やハノーファー-ハンブルク線の終点。市内中心部に位置し、西には市庁舎 市内中心部にほど近いアイムスビュッテル
金融センター
1999年、ハンブルク証券取引所がハノーファー・ニーダーザクセン取引所と合併した[27]。
2000年、ハンブルク空港にアヴィ・アライアンスが参入した(49%)。
拠点を置く企業
交通ハンブルク中央駅ハンブルク地下鉄
空港
鉄道
長距離・地域間輸送
ハンブルク中央駅
ハンブルク=ダムトーア駅
西部の郊外地区アルトナに位置する頭端式の駅。中央駅ではなく当駅を終着駅とする列車も多い。
ハンブルク=ハールブルク駅
南部の郊外地区ハールブルクに位置する。ブレーメンやクックスハーフェン方面からハンブルクへの玄関口となる。
ハンブルク=ベルゲドルフ駅
東部の郊外地区ベルゲドルフに位置する。ベルリン、チェコ、バルト海方面からハンブルクへの玄関口となる。 上記の5駅および中心市街地のユンクフェルンシュティーク駅
都市内輸送
ハンブルク都市圏内の鉄道、バス、船舶を含むあらゆる公共交通機関は、ハンブルク交通局(HVV)によって組織・管理されており、HVVはこの種の組織としては世界初である[28]。