中世の時代からハンザ同盟の主要都市の一つとして発展してきた。その自由帝国都市としての歴史を反映する形で、現在でも一市単独で連邦州(ラント)を構成する特別市(都市州)となっている。
現在はドイツにおけるメディア・物流・金融の一大拠点となっている。北ドイツの放送局NDRや、全国紙のシュピーゲル誌・ZEIT誌など、ドイツを代表する様々なメディア企業が本社をハンブルクに置いており、国民的ニュース番組『ターゲスシャウ』はハンブルク制作となっている。海運を中心とした物流のキャピタルでもあり、エアバス、ルフトハンザ、ハパックロイド、バイヤスドルフ、ユニリーバ、スタインウェイ・アンド・サンズなど様々な企業が本社や主要拠点をハンブルクに構えている。またフランクフルト・アム・マインに次ぐ国内第二の金融センターでもあり、ドイツ最古の証券取引所や、世界最古の商業銀行であるベレンベルク銀行がある。国際海洋法裁判所の所在地となっている。 「ハンブルグ」と慣例的に表記されることもあるが、ドイツ語の発音ではこの語尾の g は無声音であるため、仮名転写は「ハンブルク」[3][4]となる。現地での低地ドイツ語系の低ザクセン語に属するハンブルク方言 エルベ川の支流・アルスター川の河口にある港湾都市で、ドイツ北部における経済の中心地。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州とニーダーザクセン州に境を接する。近隣の都市としては、約80 km北のキール市、55 km北東のリューベック市、95 km南西のブレーメン市、95 km西のブレーマーハーフェン市、90 km東のシュヴェリン市などが挙げられる。 市域は、アルスター川東岸の旧市街と西岸の新市街、それらをとりまく地域からなる。旧市街は昔から商業地域の中心で、数多くの運河が流れている。町の景観の特色のひとつが運河にかかる橋で、アムステルダムとヴェネツィアをあわせたよりも多くの橋がある。そのほかの名所としては、港にかかる長いつり橋ケールブラント橋や、アルスター川をせきとめてつくった内アルスター湖と外アルスター湖[6]、現在では旧市街を囲む公園・遊歩道となっている古い市壁跡地があげられる。また、ナイト・クラブが並ぶレーパーバーンは歓楽街として有名である。 なお、市の中心部とは約100 km離れ、ブレーマーハーフェン以北約40 kmのエルベ川河口付近のワッデン海(北海)の島嶼および干潟の一部は同市の飛地である。一帯はゼニガタアザラシ、ハイイロアザラシおよび多くの鳥類と魚類の生息地であり、1990年にラムサール条約登録地[7]、1992年にユネスコの生物圏保護区に指定された[8]。
地名
地理
位置
行政区画市の区域