手信号とは灯火、すなわち赤色の誘導棒を含む。
信号機の無い、または珍しい戦前の時代においては、特に交通の頻繁な交差点において日常的に見られていたという。
現代においては、停電やイベントにおいて信号機が本来の役目を果たせない場合などに代用的な役割として用いられている。
特に必要がある場合には、信号機が表示されている信号と異なる意味の手信号等を行うことが出来る[注釈 2](交通信号機#日本も参照)。また、信号機の表示と異なる手信号等が行われていた場合には手信号等を優先して従うことになっている[注釈 3]。
また、自動車などの運転手が方向指示器などの代わりとして、手信号による合図を出すこともある[注釈 4]。
手信号等による交通整理
資格者
警察官、交通巡視員
手信号等の定義
資格者の手による合図、または資格者が持つ灯火による合図
手信号等の種類と意味は、道路交通法施行令で規定されている。腕を水平にした場合の上からの図
手による合図の場合
腕を横に水平にあげた状態[注釈 5]
「横に水平にあげた腕」[注釈 6]と同じ方向:青信号
「横に水平にあげた腕」[注釈 6]に対面する方向:赤信号
腕を垂直にあげた状態[注釈 7]
腕が垂直に上げた場合の上からの図
「腕を垂直にあげる前の状態」の「横に水平にあげた腕」と同じ方向:黄信号
「腕を垂直にあげる前の状態」の「横に水平にあげた腕」に対面する方向:赤信号
灯火による合図の場合
灯火を横に振っている状態
「灯火が振られている方向」と同じ方向の交通:青信号
「灯火が振られている方向」と同じ方向の交通と、交差する交通:赤信号
灯火を頭上にあげている状態
「灯火を頭上にあげる前の状態」の「灯火の振られていた方向」と同じ方向の交通:黄信号
「灯火を頭上にあげる前の状態」の「灯火の振られていた方向」と同じ方向の交通と、交差する交通:赤信号
停止位置
信号機がある場合と同様。ただし、交差点以外の場所で横断歩道、自転車横断帯及び踏切がない場所にあっては、手信号を行う警察官の1メートル手前。
合図における手信号後方から見た手信号の模式図
自転車の運転者、または方向指示器や制動灯を備えない(故障した場合を含む)車両等(リヤカーや馬などの軽車両を含む)の運転者は、方向指示器などの代わりとして手信号により合図を出すことが義務付けられている。
手信号の種類と意味は、道路交通法施行令で規定されている。
運転者が行なう場合は、左右どちらかの腕により行う。
片腕を真横水平に伸ばす - 右腕は右折または右方への進路変更、左腕は左折または左方への進路変更
片腕を真横水平にあげ、肘から上を垂直に折り曲げる - 右腕は左折または左方への進路変更、左腕は右折または右方への進路変更
片腕を真横斜め下45度に伸ばす - 停止または徐行(ブレーキ)
片腕を真下に伸ばし、掌を後方に向けた腕を後方斜めに振り続ける - 両腕とも後退(バック)
脚注[脚注の使い方]
注釈^ この節においては特に説明のない場合には日本の道路交通法を指す。
^ a b 道路交通法第6条
^ 道路交通法第7条
^ 道路交通法第53条
^ 横に水平にあげた腕をおろし、引き続き身体の方向を変えないで交通整理をしている状態を含む。
^ a b 腕をおろした場合においては、身体の正面。
^ 横に水平にあげた腕を垂直にあげ、又は垂直にあげた腕を横に水平にあげた状態にもどすまでの間の状態を含む。
出典
WEB^ “ ⇒図解:アメリカの特殊部隊、SWATの戦術的サイン”. カラパイア (2012年5月16日). 2018年8月10日閲覧。
^ PATRICK MCCARTHY (2016年9月13日). “INFOGRAPHIC: CLOSE COMBAT HAND SIGNALS” (英語). 2018年8月10日閲覧。
^ “ ⇒コミュニケーション”. ネットダイバーズスクール. 2018年8月10日閲覧。
^ “ ⇒一般的なハンドサイン” (PDF). 2018年8月10日閲覧。
書籍
関連項目ウィキソースに道路交通法の原文があります。
ジェスチャー、en:List of gestures(ジェスチャーの一覧)
手旗信号
マーシャラー
助けを求めるシグナル