ハンス・ジマー
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2000年代以降は、特にクリストファー・ノーラン監督とのタッグで知られ、『バットマン ビギンズ』以降の長編7作品中6作品で作曲を担当しており、内3回でオスカー・ノミネーションを果たしている。

後進の育成に積極的であり、自身が率いる作曲家グループ「リモート・コントロール・プロダクション」(旧名:メディア・ヴェンチャーズ・エンタテインメント・グループ)の門下生には、マーク・マンシーナトレヴァー・ラビンハリー・グレッグソン=ウィリアムズルパート・グレッグソン=ウィリアムズクラウス・バデルトスティーヴ・ジャブロンスキーラミン・ジャヴァディローン・バルフ等がいる。

1994年の『ライオン・キング』、2021年の『DUNE/デューン 砂の惑星』でアカデミー作曲賞および、ゴールデングローブ賞を受賞する。
作品の特徴
特徴

シンセサイザーオーケストラをミックスさせた、壮大で耳当たりの良いメロディアスな楽曲が特徴的である。低音域の強調やミュート、コーラスなども効果的に用い、映像の展開や演者の動き、また心境の変化などにも合わせた緻密な編曲を組むだけでなく、場面や舞台に応じた幅広いジャンルの曲調を操ることもできる。従来はバックグラウンドで単調に流される傾向が強かった映画音楽の役割を、これまで以上に演出効果の一部として音楽に担わせることを成功させている。

作曲にはWindowsマシン上のCubaseを用いており、彼オリジナルのサンプル音源やVST Expressionを駆使して自分の頭の中で鳴る音楽を表現してきた。
その他

ザ・ロック』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマは特に有名。

日本ではフジテレビ系で放送されていた『料理の鉄人』のBGMにも使われた、映画『バックドラフト』のテーマ曲などが有名である。また日米両国で大ヒットを記録した『ラスト サムライ』のサントラ作曲を手掛けたが、これはちょうど彼の100作品目という節目であった。

また、世界的人気ゲームである『Call of Duty』シリーズの1作品である『Call of Duty: Modern Warfare 2』にて初めてゲームに楽曲を提供し話題になった。
類似楽曲による提訴問題

彼の手掛けた『グラディエーター』のスコアはゴールデングローブ賞の音楽賞を受賞したほか、アカデミー作曲賞にノミネートされるなど高い評価を受けたが、ホルストの組曲「惑星」の「火星」やワーグナーの「ニーベルングの指環」と酷似しているという指摘を受け、2006年にホルスト財団から著作権侵害で訴訟を起こされた。ジマー側は盗作ではないと主張し全面的に争っている[4][注 1]
主な作曲作品

ワールド・アパート A World Apart(1988年)

レインマン Rain Man(1988年) - アカデミー賞ノミネート

ブラック・レイン Black Rain(1989年)

ドライビング Miss デイジー Driving Miss Daisy(1989年)

ダイヤモンド・スカル Diamond Skulls(1989年)

デイズ・オブ・サンダー Days of Thunder(1990年)

グリーン・カード Green Card(1990年)

バックドラフト Backdraft(1991年)


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