この項目では、文字について説明しています。言語については「朝鮮語」を、その他の用法については「ハングル (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ハングル・チョソングル
類型:表音文字, 素性文字, アルファベット
言語:朝鮮語, 済州語, チアチア語, 台湾語 (台湾語ハングル
ハングル
各種表記
ハングル:??
発音:ハングル
RR式:Han(-)geul
MR式:Han'g?l
英語表記:Hangul (Hangeul)
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チョソングル
各種表記
チョソングル:???
発音:チョソングル
RR式:Joseon(-)geul
MR式:Chos?n'g?l
英語表記:Chos?n'g?l
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ハングル(韓: ??)およびチョソングル(朝: ???)は、朝鮮語を表記するための表音文字(素性文字)である。
1443年に李氏朝鮮第4代国王の世宗が、訓民正音(朝: ????、略称: 正音)の名で公布した。意味は「偉大なる(ハン)・文字(グル)」である[1]が、「ハン」を「大韓帝国」の「韓(ハン)」とする説もある[2]。 現代の大韓民国ではハングル、朝鮮民主主義人民共和国では朝鮮文字の意でチョソングル(???)またはチョソングルチャ(????)もしくは我々の文字の意でウリグル(?? ?)と呼ぶ[3]。 ハングル制定時の正式名称は訓民正音であったが、当初から卑語(朝鮮語)の文字という意味で「諺文(オンムン、(ハングル表記: ??)」と呼んだ[1][4]。また、知識のない平民たち、女や子供が使う卑しい文字として「アムクル(??、「女文字」の意)」、「アヘグル(???、「子供文字」の意)」とも卑下されてきたといわれるが[4]、解例本に「諺」が通常語彙としてあるように、必ずしも卑称ではないとする見解もある[1]。朝鮮時代後期には、ハングルの名称は非常に多様に現れていて、訓民正音、正音、諺文、諺音、諺書、諺字、訓音、訓文、訓字、東音、東文、アムクル(??)などと呼ばれていた[5]。 諺文という卑下した名前を嫌って[6]「ハングル」の語が使われるようになったのは、1900年代である[7]。周時経は1913年に、朝鮮語の研究会の名前を「ハングルモ」としている[8]。朝鮮語のローマ字表記の1つであるM-R式を考案したマッキューンとライシャワーは、1939年当時に朝鮮語学会が「ハングル」、朝鮮語学研究会が「チョンウム(正音)」の語を使っていると述べている[9](なお、この論文ではハングルのハンを「一」と解釈して、Unified System と翻訳している)。近代開化期には、現在韓国一般的に用いられているハングル(??)、現在北朝鮮で一般的なチョソングル(???)の他、国文(??)、国語(??)、ハンマル(??)、ハンナラマル(????)、ペダルマルクル(????)、朝鮮言文(????)、ハンナラクル(????)、朝鮮語(???)、朝鮮語文(????)などと呼ばれていた[5]。 ラテン語表記では「Hangul」と表記されることが多いが、近年は2000年式に準拠した「Hangeul」という表記も使われている。英語圏では「Korean Alphabet」と呼ぶこともある。 中国では「諺文(簡体字: ?文; .mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: yanwen; 注音: ??????)」もしくは「韓文」「朝鮮文字」と呼ぶ。 上述のように朝鮮で訓民正音を古くは諺文(??〈オンムン〉)とも呼んでいて、日本では諺文(本来の音読みでは「げんぶん」だが、朝鮮語由来の訛りで「おんもん」)と呼んだが、現代の日本ではハングルと呼ぶ[10][11]。
呼称