ハンガリー
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都市県人口(2011年)[14]
1ブダペスト?1,733,685
2デブレツェンハイドゥー・ビハール県211,340
3セゲドチョングラード県168,048
4ミシュコルツボルショド・アバウーイ・ゼムプレーン県167,754
5ペーチバラニャ県156,049
6ジェールジェール・モション・ショプロン県129,527
7ニーレジハーザサボルチ・サトマール・ベレグ県119,746
8ケチケメートバーチ・キシュクン県111,411
9セーケシュフェヘールヴァールフェイェール県100,570

経済首都ブダペスト詳細は「ハンガリーの経済(英語版)」を参照

国際通貨基金(IMF)による統計では、2018年現在でGDPは1,612億ドル、一人あたりのGDP(為替レート)は1万6,484ドルであり、EU平均の約45%、世界水準の約1.4倍である[2][15]

ハンガリーは1989年の体制転換以来、外国資本を受け入れて積極的に経済の開放を進めた。その結果、1997年以降年間4%以上の高成長を続けるとともに、2004年には経済の民間部門が国内総生産(GDP)の80%以上を占め、「旧東欧の優等生」と呼ばれるほどであった。また2004年の欧州連合加盟は、当時のハンガリー経済にとって追い風になった。

しかしその後、インフレーション失業率が増加して貧富の差が広がり[16]、社会問題として常態化した。また巨額の財政赤字も重要な課題であり、現政権が目標とするユーロ導入への見通しは立っていない。

伝統的な産業ではアルコールが強い。特にワインは有名で、ブルゲンラントショプロン、ヴィッラーニなど著名な産地があるが[17]、中でもトカイトカイワインはワインの王と言われる。農業ではパプリカが名産品で、ハンガリー料理にもふんだんに使われる。ガチョウの飼育も盛んであり、ドナウ川西岸(ドゥナーントゥール(ハンガリー語版)地方)が主産地である。ハンガリー産のフォアグラもよく輸出されている。
工業北部の都市エステルゴムにあるスズキ工場は6,000人の従業員を抱える

第二次世界大戦前のハンガリーは肥沃な土壌と計画的な灌漑設備により、農業国として成立していた。そのため、食品工業を中心とした軽工業が盛んであった。第二次世界大戦後、社会主義下の計画経済によって重工業化が進められた。特に車両生産、一般機械が優先され、化学工業と薬品工業がそれに次いだ。しかし、有機鉱物資源とボーキサイトを除くと工業原材料には恵まれておらず、輸入原材料を加工し輸出するという形を取った。1970年代には工業を中心とする貿易が国民所得の40%を占めるまで成長した。

共産主義体制から資本主義体制に転換後、1990年代初頭においては、化学工業の比重が次第に大きくなっていく傾向にあった。2003年時点では全産業に占める工業の割合がさらに高まっており、輸出額の86.8%を工業製品が占めるに至った。さらに貿易依存度は輸出54.5%、輸入59.2%まで上がっている。品目別では機械工業が再び盛んになっており、輸出に占める比率は電気機械36.1%、機械類16.2%、自動車8.2%である。世界シェアに占める比率が高い工業製品は、ワイン(1.7%、49万トン)、硝酸(1.5%、31万トン)である。
鉱業

ハンガリーの鉱業は、燃料に利用できる亜炭ボーキサイトが中核となっている。有機鉱物資源では、世界シェアの1.5%を占める亜炭(1391万トン、2002年)、原油(107万トン)、天然ガス(115千兆ジュール)を採掘する。有力な炭田は南東部ベーチ近郊、首都ブダペストの西方50キロに位置するタタバーニャ近郊の2か所に広がる。油田は中央南部セゲド近郊と、スロベニア、クロアチア国境に接する位置にある。

金属鉱物資源ではボーキサイト(100万トン)が有力。バラトン湖北岸からブダペストに向かって北東に延びる山地沿いで採掘されている。ただし、採掘量は減少傾向にある(1991年には203.7万トンが採掘されていた)。このほか、小規模ながらマンガンウランの採掘も見られる。
通貨単位の変遷

フォリント / フィッレール(現行)

ペンゲー

フロリン

クライツァール



交通詳細は「ハンガリーの交通」を参照

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科学技術ルービックキューブ詳細は「ハンガリーの科学技術(英語版)」を参照

ハンガリーは歴史的に多数の科学者を輩出している。同国出身の科学者は核兵器やコンピュータの開発に貢献したことで世界的に知られており、ナイマン・ヤーノシュ(ジョン・フォン・ノイマン)はコンピュータの開発に貢献した。ケメーニィ・ヤーノシュは米国人計算機科学者のトーマス・E・カーツ(英語版)とともにBASIC を開発した。

傍ら、ハンガリー人にはさまざまな分野で後世に影響を与える発明をしている人物が多い。ハンガリー人の発明にはルビク・エルネーによるルービックキューブやブローディ・イムレによるクリプトン電球などがある。

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「研究開発費別の国の一覧(英語版)」も参照
国民詳細は「ハンガリーの人口統計(英語版)」を参照
民族[18]

民族構成(ハンガリー)

マジャル人  86%
ロマ  3.2%
ドイツ人  1.9%
その他  8.9%

ハンガリーの国民の86%以上はマジャル人ハンガリー人)である。マジャル人はフィン・ウゴル語族ハンガリー語(マジャル語)を母語とし、ウラル山脈の方面から移ってきた民族である。マジャル人の人名は、正式に表記した際にが名の前につく。

マジャル人は旧ハンガリー王国領に広まって居住していたため、セルビアヴォイヴォディナクロアチア北部、スロバキア南部、ルーマニアトランシルヴァニアなどにもかなりのマジャル人人口が存在している。また、マジャル人の中にはモルダヴィアチャーンゴー、トランシルヴァニアのセーケイや、ハンガリー共和国領内のヤース、マチョー、クンパローツなどの文化を持つサブグループが知られるが、ヤース人がアラン人の末裔、クン人がクマン人の末裔であることが知られるように、これらはさまざまな出自を持ち、ハンガリー王国に移住してハンガリーに部分的に同化されていった人々である。

その他の民族では、有意の人口を有するロマ(ジプシー)とドイツ人が居住する。ハンガリー科学アカデミーの推計では、人口約1,000万人のうち約60万人がロマとされる。また、ドイツ人は東方植民地運動の一環としてハンガリー王国に移り住んできた人々の子孫で、トランシルヴァニアのサース人(ザクセン人)やスロヴァキアのツィプス・ドイツ人のように、ハンガリー王国の中で独自の民族共同体を築いた人々もいる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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