大陸性気候に属する気候は比較的穏やかで、四季もある。緯度が比較的高く、冬は冷え込むが、地中海から海洋性気候の影響を受け、冬も湿潤で曇りがちである。年間平均気温は10°C前後。
ティサ川
ヨーロッパ最大の草原のひとつ(ホルトバージ国立公園)
ハンガリー最高峰のケーケシュ山
中央ヨーロッパ最大のバラトン湖
カルパティア山脈西部に連なるカルスト台地
地方行政区分詳細は「ハンガリーの地方行政区画」を参照
ハンガリーは40の地方行政区分に区分される。うち19は郡とも県とも訳されるメジェ (megye) で、20はメジェと同格の都市郡という行政単位(megyei varos)である。なお首都のブダペスト都はいずれにも属さない、独立した自治体である。ハンガリーの地理
西部
ヴァシュ県(ソンバトヘイ)
ザラ県(ザラエゲルセグ)
ショモジ県(カポシュヴァール)
ヴェスプレーム県(ヴェスプレーム)
ジェール・モション・ショプロン県(ジェール)
中部
ヴィシェグラードから眺めるドナウ大曲(ペシュト県)
コマーロム・エステルゴム県(タタバーニャ)
フェイェール県(セーケシュフェヘールヴァール)
ペシュト県(ブダペシュト)
ノーグラード県(シャルゴータールヤーン)
南部
トルナ県(セクサールド)
バラニャ県(ペーチ)
バーチ・キシュクン県(ケチケメート)
チョングラード県(セゲド)
ディオーシュジュール城(ミシュコルツ)
東部
ベーケーシュ県(ベーケーシュチャバ)
ヘヴェシュ県(エゲル)
ハイドゥー・ビハール県(デブレツェン)
ヤース・ナジクン・ソルノク県(ソルノク)
サボルチ・サトマール・ベレグ県(ニーレジハーザ)
ボルショド・アバウーイ・ゼンプレーン県(ミシュコルツ)
旧ハンガリー王国の領土(大ハンガリー)に含まれた地域については、ハンガリー王国の歴史的地域を参照。
主要都市詳細は「ハンガリーの都市の一覧」を参照
都市県人口(2011年)[14]
1ブダペスト?1,733,685
2デブレツェンハイドゥー・ビハール県211,340
3セゲドチョングラード県168,048
4ミシュコルツボルショド・アバウーイ・ゼムプレーン県167,754
5ペーチバラニャ県156,049
6ジェールジェール・モション・ショプロン県129,527
7ニーレジハーザサボルチ・サトマール・ベレグ県119,746
8ケチケメートバーチ・キシュクン県111,411
9セーケシュフェヘールヴァールフェイェール県100,570
経済首都ブダペスト詳細は「ハンガリーの経済(英語版)」を参照
国際通貨基金(IMF)による統計では、2018年現在でGDPは1,612億ドル、一人あたりのGDP(為替レート)は1万6,484ドルであり、EU平均の約45%、世界水準の約1.4倍である[2][15]。
ハンガリーは1989年の体制転換以来、外国資本を受け入れて積極的に経済の開放を進めた。その結果、1997年以降年間4%以上の高成長を続けるとともに、2004年には経済の民間部門が国内総生産(GDP)の80%以上を占め、「旧東欧の優等生」と呼ばれるほどであった。また2004年の欧州連合加盟は、当時のハンガリー経済にとって追い風になった。
しかしその後、インフレーションと失業率が増加して貧富の差が広がり[16]、社会問題として常態化した。