ハンガリー語
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文法

ハンガリー語は、形態的には膠着語に分類され、母音調和の原則を持つ点で、同じウラル語族フィンランド語や、アルタイ諸語と呼ばれるトルコ語モンゴル語、また朝鮮語日本語などとも共通する特徴を持つ。
名詞

膠着語であるハンガリー語における名詞格変化は、名詞に20種類近くある格を示す接尾辞(格語尾)を膠着させて(語尾にくっつけて)示す。また、所有接尾辞を名詞の語尾に膠着させてその名詞の所有者を示す。

haz(家)の各種変化単数複数
主格hazhazak
対格hazathazakat
与格haznakhazaknak
具格hazzalhazakkal
因格hazerthazakert
変格hazzahazakka
到格hazighazakig
様格hazkenthazakkent
様態格なしなし
内格hazbanhazakban
上格hazonhazakon
接格haznalhazaknal
入格hazbahazakba
着格hazrahazakra
向格hazhozhazakhoz
出格hazbolhazakbol
離格hazrolhazakrol
奪格haztolhazaktol
非限定単数所有hazehazake
非限定複数所有hazeihazakei


意味の制約によりhazに様態格(essive-modal case)が存在しないが、magyar(ハンガリー語)の様態格はmagyarulとなる。例:Anna beszel magyarul.(アンナはハンガリー語を話す)。

haz(家)の所有接尾辞主格単数複数
一人称単数所有hazamhazaim
二人称単数所有hazadhazaid
三人称単数所有hazahazai
一人称複数所有hazunkhazaink
二人称複数所有hazatokhazaitok
三人称複数所有hazukhazaik

母音調和

短母音長母音
後母音/a/
/o/
/u//a/
/o/
/u/
前母音/e/
/i/
/o/
/u//e/
/i/
/?/
/?/

ハンガリー語の母音は、調音(発音)するときの舌の位置によって前母音(i, e, o, u)と後母音(a, u, o)の二種類に分類され、またそれぞれの母音に音価が短、長の二種類があって、区分符号(´ ?)を付けて区分する。また、前母音のうちo, uを特に円唇母音と言う。

膠着語であるハンガリー語の母音調和は、ある語(名詞や動詞の語幹など)の末尾に、付属語(格語尾や所有接尾辞などの名詞接尾辞や、動詞の活用語尾)を膠着する際に、接尾される語の母音によって接尾辞の母音が影響を受けるという形であらわれる。このため、ハンガリー語の接尾辞には、数種類の異なった形が存在する。

例えば、着格(?の上へ)を示す格語尾は、

-re (前舌母音を持つ語に付属)

-ra (後舌母音を持つ語に付属)

の二種類の形がある。

外来語や複合語(例えば、Buda と Pest からなる複合語 Budapest(ブダペシュト))など、前母音と後母音の両方を持った語に付属語が膠着する場合は、その語の最後の音節にある母音に調和する。Budapest の場合は、前母音の'e'が最後の母音であるから、必ず前母音の接尾辞が膠着し、Visegrad(ヴィシェグラード)の場合は、後母音の'a'が最後の母音であるから、必ず後母音の接尾辞が膠着する。

つまり、地名のブダペシュトブダペシュトヴィシェグラードにそれぞれ日本語の「?へ」にあたる付属語をつける場合、

Budara < Buda-ra

Pestre < Pest-re

Budapestre < Budapest-re

Visegradra < Visegrad-ra

と母音調和を行うことになる。
動詞詳細は「ハンガリー語の動詞」を参照

動詞の活用には定活用と不定活用の二種類がある。目的語をとり、その目的語が三人称もしくは定冠詞を伴うものであれば、動詞は定活用を行い、それ以外ならば不定活用を行う。
語彙

一方で、ハンガリー国内で売られている一般的な国語辞典は、収録語数が2万語程度である。また合成語も多く、ある程度の語彙があれば意味の判別は容易である。
系統と比較言語学、類型論

ハンガリー語はウラル語族フィン・ウゴル語派ウゴル諸語に属し、系統的にはマンシ語ハンティ語に近い。ウラル山麓から遥々西進してきた歴史がうかがえる。系統図はウラル語族を参照。
語誌.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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研究史

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用例

ハンガリー語では、単語の強勢は常に第一音節に置かれる。

ハンガリー(人/語): magyar [m???r]

こんにちは:

知らない相手に対して、丁寧な言い方: "よい日を(願います)": Jo napot (kivanok)! [jo?n?pot ki?va?nok](ki- は短音で発音されることもある)

よく知っている相手に対して、くだけた言い方: Szia! [si?] (発音は、アメリカ英語における、"See ya!"によく似ている。そのため、英語に由来するという人もいる。別れの挨拶としても用いられる)

Hello!(同じくくだけた言い方としてよく用いられる。英語とは違い、別れの挨拶としても用いられる)



さようなら: Viszontlatasra! (丁寧な言い方) (see above), Viszlat! [visla?t] (やや丁寧)

すみません: Elnezest! [?lne?ze??t]

お願いするとき:

Kerem (szepen) [ke?r?m se?p?n] (直訳では、「美しくお願いします」といったニュアンス。ドイツ語におけるBitte schonと似ている。次にあげられる、より一般的な丁寧表現も参考のこと。)

Legyen szives! [l???n si?v??] (直訳: "親切にしてください!")


?が欲しいのですが(丁寧な言い方): Szeretnek ____ [s?r?tne?k] (これは仮定形を用いた表現である。仮定形は丁寧なお願いをするときに一般的に用いられる。)

ごめんなさい: Bocsanat! [bot?a?n?t]

ありがとう: Koszonom [kosonom]

あれ/これ: az [?z], ez [?z]

いくらですか?: Mennyi? [m???i]

いくら支払ったらよいですか?: Mennyibe kerul? [m???ibe k?ryl]

はい: Igen [i??n]

いいえ: Nem [n?m]

わかりません: Nem ertem [n?m e?rt?m]

知りません: Nem tudom [n?m tudom]

トイレはどこですか?:

Hol van a vece? [holv?n? ve?tse?] (vece [ve?tse?] はハンガリー語における「WC」の発音)

Hol van a mosdo? [holv?n? mo?do?] ? より丁寧な言い方


いただきます: Egeszsegunkre! [??e???e??ynkr?] (直訳では、"私たちの健康のために!")

ジュース: gyumolcsle [?ymolt?le?]

水: viz [vi?z]

ワイン: bor [bor]

ビール: sor [?or]

お茶(紅茶): tea [t??]

牛乳: tej [t?j]

英語を話せますか?: Beszel angolul? [b?se?l ?ngolul] 疑問文は正しい抑揚によってのみ表現される。具体的には、最後の一つ前の音節まで上昇したのち、最後の音節に向かって下降する。

あなたを愛しています: Szeretlek [s?r?tl?k]

助けて!: Segitsen! [??gi?t??n]

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 「マジャル(Magyar)」は、日本の教科書などにおいて「マジャール」と誤ってカタカナ表記されているものが見られるが、どの母音も伸ばさない「マジャル」が正しい表記・発音となる。ハンガリー語では長母音の場合はアクセント符号をつける規則があるため、そうでない場合は長母音ではない(「Magyar」であって「Magyar」でないため、長母音として発音しないのが正しい)。
^ ハンガリーは漢字で洪牙利と表記され、洪と略される。なお、オーストリア=ハンガリー帝国は墺洪帝国と記載されることもあった。


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