ハワイ諸島の島々は、海底火山によって作られた。現在ハワイ島がある地点には太平洋プレートよりも深いところにマントルの活動によるホットスポットと呼ばれるマグマ溜まりが太古から存在する。これはマントルの一定の場所に存在し続け、直上の海底に向けてマグマの上昇を繰り返すためキラウエア溶岩のような噴火活動を引き起こす。
太平洋プレートは太平洋の中央海嶺である東太平洋海膨から日本列島・千島列島の方へ向けて移動し続けているため、太平洋プレート上(=海上)から見ると「かつてホットスポットの直上にできたが、太平洋プレートの移動に連れて位置がずれて活動が停止した火山島」が北西へ向けて列をなしているのがわかる。北西に移動するにつれ、海底に沈みこみ、ハワイ海山群および天皇海山群(2つ合わせてハワイ-天皇海山列)となり、カムチャツカ半島の根元に至る。その海山と島の列のもっとも新しい島々が、ハワイ諸島側に向かって移動している[注釈 3]。
ハワイ島以外での最後の火山爆発は、18世紀後期より以前、マウイ島のハレアカラ山で起きたが、それより数百年前だった可能性もある[31]。
1790年、キラウエア火山が、ハワイ(現在のアメリカ)では最大級の爆発を起こした[32]。この爆発で、キラウエアに向かっていた戦士とその家族、少なくとも5,405人が死亡した[33]。
火山活動とその後の浸食で、印象的な地質的景観を生んできた。ハワイ島には世界の島の中で3番目に標高が高い地点がある[34]。
火山斜面の不安定さによって大きな地震と津波を生じてきており、特に1868年と1975年のものが大きかった[35]。 ハワイ諸島はほかの陸地とは隔絶しているために、人類が活動を始める以前の生命体は、風(wind)、波(waves)、翼(wings、鳥、昆虫など)の3つの "w" で運ばれたと言われている。この地理的隔絶や環境の多様さ(標高や熱帯気候)によってさまざまな植物と動物の固有種を生んできた。ハワイには多くの絶滅危惧種がおり、アメリカ合衆国本土よりも高い比率で絶滅種が出ている[36]。 国立公園局の管理および保護下に置かれている地域は以下の通りである[37]。
動物相と植物相
ニイハウ島
カウアイ島
オアフ島
マウイ島
モロカイ島
ラナイ島
カホオラウェ島
ハワイ島
国立保護地域アリゾナ記念館、真珠湾
アラカハカイ国立歴史の道(ハワイ島)
ハレアカラ国立公園(マウイ島、クラ)
ハワイ火山国立公園(ハワイ島、ヒロ)
カラウパパ国立歴史公園(モロカイ島、カラウパパ、元ハンセン病療養所)
カロコ・ホノコハウ国立歴史公園
プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園(ホナウナウ)
プウコホラ・ヘイアウ国立歴史史跡(カワイハエ)
アリゾナ記念館(ホノルル)
アメリカ海洋大気庁、魚類野生生物局、ハワイ州の共同管理下にあるのは、
パパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメント (北西ハワイ諸島)
これは2006年6月15日に当時の大統領ジョージ・W・ブッシュが登録を宣言した。ここは太平洋の50マイル(80キロ)外海で、およそ14万平方マイル(36万3,000km2)の岩礁、環礁、浅瀬および深海であり、その広さはアメリカ合衆国の国立公園をすべて合わせたよりも広い。
気候コナの夕陽。火山ガスの二酸化硫黄などの粒子が酸素や水蒸気と反応することで生まれるヴォッグのために白っぽくなる。