ハワイ州
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英米政府間交渉が済んで合意文書の原案も出来上がっており、クリーブランド大統領は連邦議会に承認を求めたが[8]、アメリカ自身が敷設するべきだと考えた連邦議会は黙殺した。
1895年1月16日:ハワイ人王政派が武装蜂起したが、短期間で鎮圧、虐殺される。この武装蜂起を支援したとして、リリウオカラニ女王が逮捕・幽閉される。原住民の大虐殺ののち、ハワイを完全に乗っ取る。
1895年1月22日:リリウオカラニ女王廃位により、ハワイ王国が滅亡。
1898年8月12日:米西戦争でハワイの地政学的重要性を認識したアメリカは[9]、ハワイ共和国を併合、米自治領ハワイ準州(Territory of Hawaii)となる。アメリカの大統領(当時)は、前任者と対照的に帝国主義政策を推し進めたウィリアム・マッキンリーである。以後ハワイはアメリカの太平洋支配の拠点となり、オアフ島のパールハーバー(真珠湾)に大海軍基地が建設された(現在もアメリカ海軍太平洋艦隊の基地がある)。
1920年:オアフ島第二次大ストライキ。日本人労働者も、フィリピン人労働者と団結し活躍した[9]。これはアメリカにおける日本脅威論形成の一要因になったとも言われる[10]。
1924年:排日移民法の施行により、日本からの移民は不可能になった。これまでに移民した日本人の数は約21万人にのぼった[9]。
1941年12月7日(日本時間12月8日):日本海軍による真珠湾攻撃が行われる(太平洋戦争(大東亜戦争)開戦)。
開戦後まもなくアメリカ全土に住む日系アメリカ人と日本人は強制収容所に収容されたが、ハワイに住む日系アメリカ人および日本人は、日本人会会長や僧侶など、日系人社会を代表する一部の人々を除き、強制収容所に収容されなかった。しかしこのとき計画的に日系人アメリカ化工作が進められた[11]。
ハワイで生まれ育ち、アメリカの市民権を持つ日系アメリカ人の若者の多くは、自ら進んで志願兵となることで祖国に対する忠誠心を示そうとした。彼らハワイの日系人だけで組織された陸軍第100大隊は、のちにアメリカ本土の日系人部隊と合流し442連隊となり、欧州戦線において多くの犠牲と引き換えにめざましい戦果を上げた。彼らの戦いは多くのアメリカ人に感銘を与え、ハワイと戦後のアメリカ社会における日系人の地位向上に貢献した。
なお、日本軍による上陸と占領を恐れ、戦時中を通じてハワイのみで流通する特別なドル紙幣(ハワイオーバープリント紙幣(英語版))が使われた[要出典]。
1959年8月21日:アメリカ50番目の州に昇格し[12]、本格的なリゾート開発が始まる。
21世紀
2020年
3月25日 - 新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、州知事が外出禁止令を発出[13]。
4月 - 州の基幹産業である観光業がままならなくなり、失業率が23.8%に達した[14]。
2022年11月27日 - マウナロア火山が1984年以来38年ぶりに噴火[15]。同月29日、州知事が非常事態を宣言[16]。
2023年
6月30日 - オアフ島南部で76年ぶりの鉄道、スカイラインが開業[17]。
8月10日 - マウイ島での大規模な山火事を受けて、ジョー・バイデン大統領が、ハワイ州に対し大規模災害を宣言[18]。
地理詳細は「ハワイ諸島」および「北西ハワイ諸島」を参照ハワイ州はアラスカ州とならび、アメリカ合衆国本土以外に位置する2つの州のうちのひとつで、北米大陸上に位置しない唯一の州であり、四周を海によって囲まれ、また、熱帯地方に位置している唯一の州でもある。ハワイ島カラエ岬が全州の最南端部に位置している(本土最南端はフロリダ州のフロリダキーズバラスト・キーである。アメリカ合衆国の極地参照。)。アメリカ合衆国本土からは南西に約2,000マイル(3,200キロ)離れている。
州の陸地面積は、キラウエア火山から流動性の高い溶岩が流れ出ているため、その面積は増加し続けている。ハワイ諸島は8つの島々や環礁によって構成されており、その延長は距離1,500マイル(2,400キロ)にわたって伸びている。諸島のうち、8つの大きな島は「主要な島々(main islands)」と考えられていて、諸島の南東部に位置している。これらの島々は北西部から南東に、ニイハウ島、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、ラナイ島、マウイ島、カホオラウェ島、ハワイ島の順に並んでいる。
北西ハワイ諸島はニホア島からクレ島までおもに9つの小さな島が連なり、太古からの火山帯の一部である。ほかにもモロキニ島など100以上の岩礁や小島がある[19]。
本島は最大面積のハワイ島ではなく、州都で最大都市のホノルルがあるオアフ島である。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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