ハリソン・フォード
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村井國夫(ハリソン・フォード本人公認[13][14][15][16][17][18][19]
1985年10月4日日本テレビの『金曜ロードショー』第一回放送作品として放送された『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』とその次週の同年10月11日に放送された『スター・ウォーズ』の日本テレビ版の両作品で初担当[注釈 1]。以降、『インディ・ジョーンズ シリーズ』や『スター・ウォーズシリーズ』をはじめとする日本テレビ制作のフォードの吹き替えを務めた。これらの村井=フォードによる吹替版は「ダンディだが軽妙さのあるキャラクター」として視聴者に分かりやすく共感を呼び、繰り返しテレビ放送され、好評を博した[39]。また、1990年に発売された『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』以降はソフト版の吹き替えも担当するようになり、1980?90年代におけるフォードの専属(フィックス)として定着した[40][30]。長年にわたり吹き替えを務めたことから、日本では「フォードの分身」と言われることもあり[41]、フォードを演じ続けたその功績から第18回(2023年度)声優アワードでは外国映画・ドラマ賞を受賞した[42][43][44][45]。フォードの吹き替えに関して村井は「彼が芝居しているヒーローの魅力を壊さないようにしつつ、演じきれていない部分を助ける」という気持ちで吹き替えをやっていたと述懐し、自身の骨格が比較的フォードと似ていたことも彼の容姿にハマった要因なのかもしれないとしており[40]、フォード以外の俳優の吹き替えを殆ど行っていなかったこともかえって村井=フォードのイメージの定着に一役買っていたのではないかと分析している[46]。2000年代以降は担当する機会が減ったが、2015年の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』で約10年ぶりに担当[47]。同時期に公開された『パワー・ゲーム』においてもフォードの吹き替えを担当した[48]。また、『Are We Alone? -宇宙に生命を求めて-』(2011年7月1日から2012年4月22日までの間コスモプラネタリウム渋谷で投影)の日本語版では原語版でフォードが務めたナレーションも務めている。現在も村井によるフォードの再演を希望する声は多く、特にインディアナ・ジョーンズ役に関してはパチンコ『CRFインディ・ジョーンズ』や東京ディズニーシー内のアトラクション『インディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮』などでも起用されていたことから「耳馴染みのある村井國夫吹替」と評されるほど多くのファンから支持を集める著名なものとなっている[49][50][51]。村井自身もインディのキャラクターを気に入っており、「若々しく、冒険心をいつまでも持っているので畏敬の念を感じる」と敬意を表しつつ、「飛行機に乗って落ちたりする面白さ、人間味などは、実際のフォードと共通しているのではないか」とその二面性の面白さについても言及した[52]。2010年代にはシネフィルWOWOWBSテレビ東京にて、村井を再起用して『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国[注釈 2]の新録をする企画があったものの、これまで実現には至っていなかったが、2023年に村井による新録版が『金曜ロードショー』で放送された[54][55]。また、同年公開のシリーズ完結篇である『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』でも吹替を務めることが発表され[注釈 3]、SNS上でファンからの多くの歓びの声がトレンドに上がるなど、大きな反響があった[56][57]。なお、劇場公開版ではインディ役を担当するのはこの最終作が初めてとなった[58]。同作は村井が再びインディ役を務めたことで吹替え版にはファミリー層まで幅広い層が劇場に詰めかけ、「インディ・ジョーンズ」シリーズを初めて劇場で観たという世代からも絶賛の声が日本では相次いでいる[59]。村井は最終作での登板に関して以下のコメントを寄せている。男(わたし)は夢を見た。それは冒険の夢。アマゾンであり、アンデスであり、また、エジプトだった。今迄、行ったことの無い場所だ.そうだ、インディの映画を見たからだ.夢は世界を駆け巡る.男は少年の頃、檀一雄の小説、「夕陽と拳銃」が好きだった。大陸に行き、馬賊になる夢想をしていたこともあった。そして今、男はインディの声の吹き替えを受け持っている.これが最後のインディか、男は悲しみと惜別の思いで、ハリソン・フォード演じるインディアナ・ジョーンズに別れを告げた。 ? 村井國夫[58]また、同年6月7日に行われた『運命のダイヤル』公開記念イベントでは、ファンの反響を知った村井は「またインディを演じることができて嬉しいです。やっぱりハリソン・フォード、インディは村井國夫が良いだろうと言ってくれてね。本当にみんなも喜んでくれている?いぇーい!」とファンに向けて感謝の言葉を述べつつ、「僕のハリソンは、インディ?(いいだろう?)本当にジョーンズ(じょうず)にできたよ!」とユーモアに富んだジョークも披露[56][57]。「村井國夫といえばハリソン・フォードの吹き替え」というイメージが世間に定着したことについては、自身の本業は舞台役者だと思っていたことから全く意識しておらず、『運命のダイヤル』でのインディの吹き替え復帰に歓迎の声が多く寄せられるなどの反響を目の当たりにした際は感無量であったと同時に、かつて自身の吹き替え版で育った視聴者やフォード本人を含めた周囲に対しては感謝の言葉を述べている[46]。自身が担当していない作品では、『42 ?世界を変えた男?』でのフォードの芝居が特に気に入っているという[46]。その後、同年の7月5日に都内で行われた『運命のダイヤル』の公開記念舞台あいさつに登壇した村井は、「40年近く前からフォードの声を何本やっているかわからないです。長く続けると呼吸がわかるんです」と遠い距離がありながらも一心同体になっていることを明かしながら、「(ハリソン・フォードと)一緒に年を取ってきた。一緒にいろんな道を歩んでこられたのはとても幸せ」と語った。そんな中、同イベントではハリソン・フォード本人から村井へのサプライズメッセージが届き、以下の感謝のコメントが寄せられた。「國夫さん、こんにちは。インディ役の日本語版声優として、シリーズに貢献してくれてありがとう。1作目から参加していただき、本当に感謝しています。日本語版インディを演じるあなたの声を聞けてうれしかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいです。でも今は、さらなるご活躍をお祈りします。 ? ハリソン・フォード[18]これに村井は「突然のメッセージに感激しています。
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