ハリソン・フォード
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1981年2016年サターン賞』受賞[1]
経歴
映画デビュー

ウィスコンシン州のリポン・カレッジで哲学と英文学を専攻したが、修士学位の授与が無いことを理由に中退。以後、役者を目指しウィリアムズ・ベイの夏期巡業に参加。地元劇団での活動を経て、本格的に俳優として活動するためロサンゼルスに移住する。

移住したロスで、コロンビア ピクチャーズの重役に認められ、同社所属の俳優として契約を結び、1966年に『現金作戦』で映画デビュー。その後は、大作映画やテレビドラマで脇役やゲスト出演を続けるも、充分な作品に恵まれない状況や映画俳優としてのあり方に疑問を抱き、契約終了後は独学で技術を学び、大工に転職する[2]。家のリフォームや家具作りをしながら生計をたてる一方で、俳優として活躍するチャンスを模索した。

その後、大工仕事を通じて知りあった映画プロデューサー、フレッド・ルースの紹介を受け、映画『アメリカン・グラフィティ』に出演。自身の役柄に対して様々なアイディアを出すなど積極的な姿勢が評価され、監督であるジョージ・ルーカスの信頼を得ると共に、この映画のプロデューサーでもあったフランシス・フォード・コッポラにも注目され、続けて『カンバセーション…盗聴…』に出演。その後はアメリカン・ゾエトロープコッポラのスタジオ)で裏方として働きながら、コッポラやルーカスなどと親交を結んだ。
人気スターへ

1977年にはフレッド・ルースの紹介で『 スター・ウォーズ』のオーディションを受け、参加時の不安な心境と男らしい雰囲気が決め手となり、ハン・ソロ役に抜擢され、同映画の爆発的ヒットに伴い、一躍世界的人気スターとなった。同役は映画史におけるアイコニックなキャラクターの一人となる。1983年まで続いた『スター・ウォーズ』旧3部作のハン・ソロ役を演じる一方、『ナバロンの嵐』や『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』など数々の話題作に出演し、俳優としての活動に弾みをつける。

1981年にはジョージ・ルーカスの製作でスティーヴン・スピルバーグが監督した『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』で主役のインディ・ジョーンズを演じた。同作も『スター・ウォーズ』同様に大ヒットを記録し、後にシリーズ化された。

アメリカ映画界の二大ヒーロー役を手にし、アクションスターとして活躍する一方、1985年には『刑事ジョン・ブック 目撃者』で正義感溢れるタフな刑事役を主演し、アーミッシュの文化に戸惑いながらも、犯罪を目撃した母子と心を通わせる人間味豊かな演技が評判を呼び、その年のアカデミー主演男優賞にノミネートされ、演技力も高く評価された。

その後は、ロマン・ポランスキーアラン・J・パクラマイク・ニコルズなどアメリカ映画界を代表する監督の作品に相次いで出演。『ワーキング・ガール』では、ヒロインと恋仲になる重役を軽妙なタッチで演じ、『心の旅』では記憶喪失となりながらも、暖かい人間性を取り戻していく辣腕弁護士を演じるなど、ロマンチック・コメディからサスペンスまで幅広いジャンルの映画に出演して俳優としての幅を広げた。

1992年にはベストセラー作家、トム・クランシー原作の映画『パトリオット・ゲーム』で、人気キャラクターのジャック・ライアンを演じ、大ヒットを記録。その成功を受けて製作された続編『今そこにある危機』にも同役で主演し、三度目の当り役となった。1993年には往年のテレビドラマをリメイクした映画『逃亡者』で主人公リチャード・キンブルを演じて興行的に大きな成功を収め、ゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、ハリウッドのマネーメイキングスターとしての地位を確固たる物とした。
2000年代の活躍

2000年代もマイペースに俳優業を続け、2008年に4度目となるインディ・ジョーンズ役を演じた『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』では60代ながらも果敢にアクションに挑戦した他、2010年に公開された『小さな命が呼ぶとき』では俳優として出演するだけでなく、2度目となる製作総指揮を担当している。

2015年3月、自らが操縦する小型機PT-22が墜落し負傷するが、4ヶ月後に元気な姿を見せた。

2015年12月公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』には30年ぶりにハン・ソロ役として出演した[3]

2017年10月公開の『ブレードランナー2049』では35年ぶりに再びリック・デッカード役として出演した[4]

2019年6月公開の『ペット2』ではキャリア初となるアニメーション作品への声の出演を務めた[5]。12月公開の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では再びハン・ソロ役を演じている。

2023年5月、第76回カンヌ国際映画祭において名誉パルム・ドールが授与された[6]

同年6月、シリーズ5作目となる新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が公開され、同作でシリーズから引退する[7][8]
エピソード出世作『インディ・ジョーンズ』シリーズより (2007年)後妻キャリスタ・フロックハート (2009年)

アメリカのABCのトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」への映画宣伝を兼ねた出演が2度(それぞれ『カウボーイ & エイリアン』と『42』)あったが、「チューバッカレイア姫を寝取られて不愉快なハン・ソロ」という設定でのミニコントを2度とも演じた。また、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開前には「飛び降り自殺しようとするチューバッカを説得する」というシチュエーションコントを同番組内で演じた[9]。同番組には『野生の呼び声』等、映画の宣伝等でたびたび出演している。

同じく、アメリカのTBSのトーク番組「コナン」に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を兼ねてJ・J・エイブラムスと共に出演した際は番組のプロデューサーであるジョーダン・シュランスキーが作ったとされるレゴミレニアム・ファルコンを誤って壊すというコントを同番組内で演じて話題を呼んだ[10]。同じく、同番組には映画の宣伝等でたびたび出演しており、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の宣伝で出演した際は、当時のコントを振り返って話していた[11]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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