ハリウッドザコシショウ
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オーディションを経てワタナベエンターテインメントと契約する[3]

2002年、静岡茶っぱの芸人廃業に伴いコンビの活動を停止し、ピン芸人としての活動を始める[12][注 2]。その際、芸名を「ハリウッドザコシショウ」に改めた。新芸名はアメリカ合衆国のプロレスラー、ハルク・ホーガンがユニット「nWo」を結成した際に「ハリウッド・ハルク・ホーガン」と名乗ったことにちなんだものである[1][13]。SMAとの契約後、それまでの所属事務所では経験しなかったインディーズ系のお笑いライブに多く出演するようになり、芸について「イチから勉強をし直した[3]」。

2007年10月10日放送開始の『あらびき団』(TBS)に初回から出演。最多の出演回数を誇り、「キング・オブ・あらびき」と称される[9]2016年3月6日放送の『R-1ぐらんぷり』(関西テレビフジテレビ)では決勝まで進出し、今までの世間の評価とは裏腹に小島よしおゆりやんレトリィバァの2芸人を抑え、圧倒的な得票差で優勝を果たした。R-1でのキャッチコピーは『ルール無用のお笑い超人』[14][15]

2021年3月、この年からリニューアルを果たした「R-1グランプリ」にて審査員を務める。
芸風

ビートたけしザ・ドリフターズ竹中直人ダウンタウンの影響を公言している[16]

特に誇張モノマネ(後述)の原点は、少年時代に観ていた竹中の出演するコント番組『東京イエローページ』(TBS系列)だったという。「そのクレージーな芸風に魅了されてその笑いをずっと意識し続け、ネタ中に叫ぶことなどが今のネタに共通しているところがある」とも話している[7]。その竹中とは、2021年12月31日に放送された『笑って年越したい!!笑う大晦日』(日本テレビ)内のコントで共演を果たした[17]


「ウケたいというだけじゃ笑いは取れない」として、芸に際して「観客を嫌な気持ちにもさせたい(略)そうした方が『ウケたい』という気持ちがダイレクトじゃなくなるので良い」という信条を持っている[18]

マニアックなネタや時事ネタを多く取り上げ、ライブの観客は世代の近い男性ファンが非常に多い。

ライブネタでは放送禁止用語を多く使用する[19]


自己紹介では珍妙な名前を名乗ってボケるが、「それは嘘でしてハリウッドザコシショウです」と即座に訂正する[20]

圧倒的な声量の持ち主である。2018年に放送されたTBS『水曜日のダウンタウン』内の企画で審査員と300mも距離が離れたところからネタを披露し、審査員の耳までザコシショウの声を届けて笑わせることができた[21]。また、先輩芸人から注意されずにどれだけ大きな声が出せるかという同番組の企画においても優勝を果たした。

「バカバカしいコントの場合、小道具にもチープ感があった方がいい[22]」という理由から、ネタ用の小道具は段ボールガムテープなどを用いて自作している。「構造が頭の中に入ってる」といい、設計図を書かずにぶっつけで製作するのを得意としている[23]。このほかペットボトル人形型の風船など日用品をそのまま用いるネタもある。

漫談

「は?ぃ。……と言ぅてる訳ですけどね」などとベタな漫談口調を主体としながら、数々の不条理なネタを行う[24]。上述の段ボール工作で作った衣装によって、登場したときの容姿でインパクトを与える(出オチ[25])目的のネタもある。

モビルスーツを着用した「ガンダム漫談」

骨川スネ夫(『ドラえもん』)に扮した「スネ夫漫談」

ピカチュウ(『ポケットモンスター』)に扮した「ピカチュウ漫談」

古畑任三郎に扮して「ハンマーカンマー」などと連呼する「古畑任三郎漫談」

「ハンマーカンマー」というフレーズはもともと若手時代にやっていた「大喜利の審査に悩むチャンバラトリオの南方英二」のモノマネで用いていたものである(ライブで南方やケンドーコバヤシと共演した際の実体験)。やがて、テレビでたまたま田村正和の記者会見(『古畑任三郎』の再放送とも)を観て、「考える古畑」に「ハンマーカンマー」を結び付けてこのネタに至ったという[24][26]

タレントの伊集院光が『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)(2007年6月25日放送)で、「古畑任三郎漫談」について「公害のヘドロの中から生まれた、負の集合体」のようなネタが「自分の心を捕らえて止まなかった」と大絶賛した。その後、『人志松本の○○な話』(フジテレビ、2011年8月5日)出演翌日「ハンマーカンマー」がGoogle検索数1位になった。


目玉おやじ(『ゲゲゲの鬼太郎』)に扮した「目玉おやじ漫談」

アシュラマン(『キン肉マン』)に扮した「アシュラマン漫談」

アシュラマン漫談は、元々「サンシャイン」に扮したケンドーコバヤシと2人での舞台でやっていた「はぐれ悪魔超人コンビ漫談」というネタであったが、ある日コバヤシがその2人舞台のネタの一つであった山本小鉄のモノマネでウケていたのを見て、「勝手に一人で始めやがって。それなら俺も」と思って一人で始めたものだったという[27]


Mr.Children桜井和寿に扮した(実際はまったく似つかない)「ミスチル桜井漫談」

喪黒福造(『笑ゥせぇるすまん』)に扮した「喪黒福造漫談」

など
誇張モノマネ

「誇張しすぎた○○」と称し、人物や架空のキャラクターなどの特徴を原型をとどめないまでにデフォルメして行うモノマネ芸。「普通の○○は、△△。……ですけども?、誇張した○○は……□□! でさぁ?ねぇ?」と、普通のモノマネをしてから誇張したモノマネを披露する。

本人曰く上記の漫談ネタを発展させたパッケージであり、上記のような「ただ変わり者が舞台に出てくるっていう状況」の前に普通のモノマネを演じることで「比較対象があれば『全然ちゃうやないかい!』(略)『なんでそうなるねん』と笑いが起きる」ことを目指したもの[5]

「ネタが2兆個ある」と自称している[28]。コンビ時代のものも含めた今までやって来たすべてのネタが使えるということで、あながち嘘ではないという[28]


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