ハヤカワ文庫
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ハヤカワ文庫NV

1972年(昭和47年)1月創刊。海外一般小説 (NoVel) のレーベル。NV は "novel" に由来する。No.1はジョン・スタインベックエデンの東1』。

四六判で刊行されていた「ハヤカワ・ノヴェルズ」の文庫版として企画された。海外の主流文学系の作品が収録されていたが、epi文庫創刊後はそちらに移行。エンターテインメント性の強い小説が多く、SF・ミステリ性のある作品も含んでいる。SF作家とされるレイ・ブラッドベリの作品の多くがNVで刊行されていたが、のちにSFに移った。

サブシリーズとして「モダンホラー・セレクション」が1987年(昭和62年)から1990年(平成2年)まで刊行された。


ハヤカワ文庫JA

1973年(昭和48年)3月にハヤカワJA文庫として創刊。日本人作家 (Japanese author) のレーベル。No.1は小松左京果しなき流れの果に』。

初期は日本のSF小説もハヤカワ文庫SFから刊行されていたが、JA文庫(文庫JA)の創刊後はこちらで刊行されるようになった。創刊の経緯からSF専門レーベルであったが、1995年(平成7年)からは日本人作家ならジャンルは問わなくなった。小説以外も対象としており、エッセイ漫画(サブレーベルハヤカワコミック文庫、1996年 - 現在)も収録している。文庫SF同様、口絵・挿絵の有無で区別されるが、背表紙は同じである(伊藤計劃円城塔らの作品など、背表紙が特殊デザインになっているものも一部存在する)。2010年(平成22年)頃には表紙デザインを統一し、ライトノベル系の作家・イラストレーターを起用した書き下ろし作品シリーズが刊行されていたが、次第に差異がなくなり、実質的に統合されている。

2021年10月刊行の樋口恭介編『異常論文』による文庫JAの刊行1500巻を記念して、〈SFマガジン〉〈ミステリマガジン〉両誌で「総解説」の特集企画を実施。2022年2月に『ハヤカワ文庫JA総解説1500』として単行本として刊行された。


ハヤカワ・ミステリ文庫

別名、ハヤカワ文庫HM(:Hayakawa Mystery bunko, etc.)。1976年(昭和51年)4月にハヤカワ・ミステリ文庫の名で創刊。海外ミステリのレーベルで、No.1はアガサ・クリスティそして誰もいなくなった』。HM は "Hayakawa" と "mystery" に由来する。

2015年(平成27年)10月からはサブレーベル〈my perfume〉(海外の「women's fiction」を訳す)を刊行している。


ハヤカワ文庫NF

1977年(昭和52年)5月創刊。ノンフィクション (nonfiction) のレーベルで、No.1はジョージ・B・シャラー(英語版)『ゴリラの季節』。サブシリーズに「<数理を楽しむ>シリーズ」(2003年〈平成15年〉創刊)と「<ライフ・イズ・ワンダフル>シリーズ」(2005年〈平成17年〉創刊)がある。

トールサイズ化以前の分類は、青色は自然・科学、赤色は社会・文化、緑色は戦記、紫色は政治・経済、橙色は人・体験であり、背表紙のタイトルと著者名の間の丸印の色で区別した。トールサイズ化以降の背表紙は、「<数理を楽しむ>シリーズ」を除き、タイトルと整理番号部分が橙色地の装丁に統一されている。


ハヤカワ文庫FT

1979年(昭和54年)2月創刊。海外ファンタジー (fantasy) のレーベル。創刊者は風間賢二。No.1はパトリシア・A・マキリップ『妖女サイベルの呼び声』。


ハヤカワepi文庫

2001年(平成13年)5月創刊。海外小説のレーベルで、No.1はグレアム・グリーン第三の男』。epi は "epic(叙事詩)" および "epicentre(発信源)" に由来する。「良質な海外文学作品を若い感性を持つ読者に向けて発信」と謳われている。一部は文庫NVからの移行・改訳。


ハヤカワ演劇文庫詳細は「ハヤカワ演劇文庫」を参照

ハヤカワ演劇文庫(英:Hayakawa engeki bunko)は、2006年(平成18年)9月創刊の戯曲のレーベル。No.1は『アーサー・ミラー I』。


ハヤカワ時代ミステリ文庫

ハヤカワ時代ミステリ文庫(英:Hayakawa Jidai mystery bunko, Hayakawa jidai misuteri bunko, etc.)は、2019年(令和元年)9月10日[3]に創刊した、時代小説のレーベル。2020年(令和2年)より年4回刊行予定[3]
その他のサブレーベル
作家別
ダニエル・キイス文庫
1999年(平成11年)10月創刊。ダニエル・キイスの専用レーベルで、No.1は『アルジャーノンに花束を』。
クリスティー文庫
2003年(平成15年)10月創刊。アガサ・クリスティの専用レーベルで、No.1は『スタイルズ荘の怪事件』。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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