ハピネスチャージプリキュア!
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また、同年8月17日放送分(第28話)では、主題歌を担当する仲谷と吉田がハワイのプリキュア「アロ?ハプリキュア」の役でゲスト出演した[8]
シリーズ10周年記念作品としての取り組み

本作品は「プリキュアシリーズ」放送開始10周年記念作品としても位置付けられており、これに関連して記念ロゴが新規に製作されたほか、放送開始から毎週1回につき1人ずつ番組のオープニング冒頭で『ふたりはプリキュア / ふたりはプリキュア Max Heart』から前作『ドキドキ!プリキュア』までの合計33人の歴代プリキュアによるメッセージ映像が、第34話まで放送された[9]。このうち本作品の2014年5月4日放送分(第14話「ヒーロー登場! あいつはいかしたすごいやつ!!」)はプリキュアシリーズ通算500回の放送を迎えたのに伴い、「500回記念」の特別版として歴代プリキュアではなく本作品のプリキュア4人(ラブリー・プリンセス・ハニー・フォーチュン)[注 3]による記念コメントとなっている。

第5話からは番組公式サイトの「ストーリー」内で誰が担当するか事前に告知されるようになった[注 4]。詳細は各話リストを参照。このメッセージ映像はDVD・BD版にも収録されており、さらに、YouTubeの東映アニメーション公式チャンネルでメッセージ部分のバックナンバーを視聴できる。また、2014年10月7日に発刊された「プリキュア新聞」(日刊スポーツ新聞社)の「歴代プリキュア祝福」のページに、映像の一場面とセリフが掲載されている。

また、開催10年にあたる「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」に、シリーズ10周年である本作品の記念も交える形で同年8月31日付で本作品の主題歌を担当する仲谷と吉田、そして歴代歌手から五條真由美工藤真由池田彩の5人が「プリキュアサマーレインボー!」として出演している。
あらすじ

地球は謎の国家・幻影帝国に侵略されつつあった。その幻影帝国に立ち向かうプリキュアたちは日々ニュースで取りあげられ、世界的に認知されている少女たちの憧れの存在だった。そうした中、白雪ひめことヒメルダ・ウインドゥ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイも祖国ブルースカイ王国を幻影帝国から取り戻すべく「勇気のプリキュア」キュアプリンセスとして日本のぴかりが丘で戦うが、全戦全敗という無残な戦績を残す。しかも、すでに大活躍している「運命のプリキュア」キュアフォーチュンからの叱責を受けて自暴自棄になり、ブルースカイ王国大使館に引きこもってしまう。

そんな心境を酌んだ「地球の神」こと精霊ブルーがひめに愛の結晶を促す。早速ひめは愛の結晶を高い塔から投げると、買い物中の1人の少女に当たる。その少女は愛乃めぐみだった。めぐみに話しかけ無事に2人は親友となる。そして、キュアラブリーとなっためぐみはひめとともに「ハピネスチャージプリキュア」を結成して、幻影帝国の幹部であるナマケルダとホッシーワが送り込むサイアークとの戦いに挑む。

その後、幻影帝国側は帝国を率いるクイーンミラージュがハピネスチャージプリキュア打倒のために腕利きの幹部・オレスキーをぴかりが丘に派遣する。それと同時にめぐみの親友・大森ゆうこは自分がキュアハニーの正体だと明かし、ハピネスチャージプリキュアに加入する。ゆうこ加入後、プリキュアハンターの異名を持つ最強幹部・ファントムがクイーンミラージュの命令でハピネスチャージプリキュア打倒に乗り出す。

ファントムとの戦いでフォーチュンも次第に共闘することになっていく。また、学園の才女で有名な氷川いおなが自らフォーチュンの正体と明かし、めぐみたちにチーム結成を促す。また、いおなの姉である氷川まりあがファントムに封印されたキュアテンダーとも判明する。しかし、いおなはアクシアの件もあってかひめに対する態度は非常に厳しい。しかし、ひめといおながお互いの誤解を解いて和解し晴れて4人のハピネスチャージプリキュアが結成された。さらにアクシアの真の姿であるシャイニングメイクドレッサーを入手し、絶大な威力の「ハピネスビッグバーン」を撃ち強大なサイアークを次々と撃破していく。そして、4人は強化形態イノセントフォームを身に付け一層のパワーアップを果たす。

一方、戦いが進むにつれ幻影帝国の謎も明らかになり、クイーンミラージュはかつてぴかり神社で巫女をしており、ブルーと出会いキュアミラージュとして悪に立ち向かっていたことが明らかになる。また、ブルーとミラージュがかつて恋人同士だったことが判明し、使命を優先したブルーにミラージュが傷ついてしまい、そこをディープミラーに唆されて変貌してしまった過去が明かされた。

度重なるオレスキーたちの任務失敗続きにしびれを切らしたクイーンミラージュは、封印された氷川まりあを洗脳してハピネスチャージプリキュアを打倒する刺客として送り込むが、逆にラブリーたちによってまりあの洗脳が解かれ計画が失敗に終わる。これに激昂したクイーンミラージュは次の手として世界中にサイアークをばら撒き、地球規模での侵略を開始する。めぐみたちはブルースカイ王国へ乗り込み、城の門番として待ち構えていたファントムやオレスキーたちと対決する。そのあと、ブルーとラブリーの強力な愛情心、およびイノセントフォーム状態の4人の合体技「イノセント・プリフィケーション」でついにミラージュの洗脳を解くと同時に幻影帝国も崩壊し、ブルースカイ王国をはじめ世界に幸福が戻り、鏡の中やプリキュア墓場に閉じ込められていた人々やプリキュアたちが戻った。

しかし、ミラージュたちを操っていたディープミラーが「憎しみの神」レッドとして正体を明かし、地球に強化型の赤いサイアークを使役させ、めぐみの幼馴染・相楽誠司に憎しみの結晶を植え付けダーク誠司としてラブリーたちと対峙させる。4人はダーク誠司と再戦しラブリーの愛情心とイノセント・プリフィケーションで憎しみの結晶を消滅させ、誠司の洗脳解除に成功する。また、世界のプリキュアたちも大幅にパワーアップを果たし、地球に侵攻したサイアークを撃破する。

そして、ついにレッドが立ちはだかり最終決戦が始まる。レッドは「オレもかつてこの星(惑星レッド)を守護して愛していたが滅んてしまった」と明かし、さらに「憎しみの前には愛など無力!」とラブリーに吐き捨てる。だが、その言葉に屈せずラブリーの「地球の人々とレッドを愛で守りたい!」という思いと、地球のミラージュたちから送られた光の粒の融合でプリカードが誕生する。そして、ラブリーはそのプリカードを用いて最終形態のフォーエバーラブリーに変身を遂げレッドと対峙する。ラブリーは激闘の末「プリキュア・フォーエバーハピネスシャワー」でレッドの心を浄化する。そして、幻影帝国の幹部たちもレッドの呪縛から解放される。

戦闘後、ブルーとレッドはさまざまな経緯を話す。そして、レッドはめぐみたちに惑星レッドの復興を約束し、さらにブルーとミラージュもこれに携わるため地球を去ることを決め、めぐみたちに地球の愛あふれる平和と愛の結晶を託した。

めぐみ、ひめ、ゆうこ、いおな、誠司の5人はブルーからもらった愛の結晶を手に、愛と勇気と優しさで各々の運命を切り開く毎日を送るのであった。
登場人物
ハピネスチャージプリキュア

日本・「ぴかりが丘」のプリキュアたち。めぐみ、ゆうこ、いおなは同町出身で、前二者は幼なじみでもある。ひめは「ブルースカイ王国」の王女。第4話から編入するひめを含め全員「ぴかりが丘学園」に通う中学2年生[注 5]であり、いおなを除く3人はクラスメイトでもある。

瞳の色は全員髪色と同色である。プリキュア時も不変だか少し鮮やかになる。

4人ともサイアークに対する耐性をもつ[注 6]

一人称は全員「わたし」だが、めぐみは「あたし」も使う。

プリキュアへ覚醒した経緯は「プリキュアの設定」を参照。
愛乃 めぐみ(あいの めぐみ) / キュアラブリー
- 中島愛[注 7]本作品の主人公である14歳の少女。のプリキュア「キュアラブリー」に変身する。10月生まれの天秤座。思っていることを「こころの歌」という形で口ずさむ癖がある[注 8]。また、喜びが高まると「しあわせハピネス!」と口にしており、さらに自分がハピネスなら周りもハピネスという思考を持つ。濃いマゼンタ色のポニーテールが特徴。ファッションに憧れているが、センスはイマイチ。「自分にはかわいい服は合わない」と思い込んでおり、私服も当初は緑色の質素なジャージを着ていた。後に色鮮やかなジャージに代わり、また夏服として水色の半そでを着るようにもなったが、いずれも動きやすさを優先したチョイスである点は共通している。ひめと誠司には呼び捨て、ゆうこを「ゆうゆう」と呼んでいる。いおなを当初「氷川さん」と呼んでいたが、彼女が仲間になったのを機に「いおなちゃん」と呼ぶようになる。ブルーも当初「神さま」と呼んでいたが、第26話で彼から「ボクのこと『ブルー』と呼んでくれていいよ」と言われたため、呼び捨てで呼ぶようになる。正義感が強くシャイでドジっコなところもあるが、礼儀正しくとても陽気な性格。好奇心旺盛で楽しいこと好き。しっかりもので、元気と笑顔が溢れる愛嬌で人々から愛されているが[注 9]、困っている人に節介を焼くことで迷惑をかけることもある。第30話でそれが「何かをしてあげないと自分を好きになってもらえない」というメサイアコンプレックスであることが明らかになり、その事をアンラブリー(ファントムが自身の影の部分(コンプレックス)を纏って変身した姿)に「だれからも愛されない」「人助けは他人に好かれたいだけの行為」と指弾され、戦意を失う。しかし、ひめたちから「それがめぐみだからいいの!」と励まされて再起し、アンラブリーの影を打ち破り、そして3人と一緒にファントムを返り討ちにした。他人の長所を見つけるのが得意ではあるが、自身は不器用で嘘や隠し事が苦手。そのため、第3話において「プリキュア」というワードで動揺するのを誠司に見抜かれてしまい、その後、彼に変身を見られたことで完全にバレてしまった。学業[注 10]も不得意だが、頭の回転は速く、力仕事が得意。また、嗅覚が優れている。「プリカード」で叶えたい願いは「体の弱い母を元気にしたい」。第13話でブルーのトラウマを知り「力になりたい」と思うようになり、そしてブルーに抱きしめられたことで恋心を抱くようになる。先述の二人称の変化など、物語が進むにつれてその想いも増していくが、第43話でミラージュが浄化され、ブルーと復縁したのを見て祝福するが同時に自身の失恋が確定した。続く第44話でひめたちと開いたパジャマパーティーでは「わたしの前でキスするなんて!」と愚痴っていたが、翌日になって失恋の悲しさが込み上げ慰めに来た誠司の前で号泣する。そしてそれに目をつけたレッドによってミラージュの代わりに洗脳されそうになるが、駆けつけた誠司の掛け声で難を逃れた。第48話で愛を否定するレッドを救いたい思いで「フォーエバーラブリー」へ変身し、そして最終話では彼と互角の勝負をくり広げて勝利し彼の愛を甦らせることに成功した。


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