ハノーファーは51の市区からなる。2つから7つの市区ごとに都市管区にまとめられ、以下の13の都市管区がある。
ミッテ
ファーレンヴァルト=リスト
ボートフェルト=ファーレンハイデ
ブーフホルツ=クレーフェルト
ミスブルク=アンデルテン
キルヒローデ=ベーメローデ=ヴュルフェローデ
ジュートシュタット=ブルト
デーレン=ヴュルフェル
リックリンゲン
リンデン=リンマー
アーレム=バーデンシュテット=ダーフェンシュテット
ヘレンハウゼン=シュテッケン
ノルト
約200 km2 の 11 % 以上が公共の緑地で、このためハノーファーは「緑の中の大都市」とも呼ばれる。中心近くの市有林アイレンリーデだけで 650 ha の広さがある。 市の中心部の南に、広さ 78 ha の人工湖マッシュ湖
地形
水域
ライネ川は南からハノーファーを通って北西のアラー川方向へ流れる。ライネ川の水はマッシュ湖の高さでシュネラー・グラーベンを介してイーメ川(ドイツ語版、英語版)に導かれる。その堰は水位調整の他に発電にも用いられている。イーメ川はカレンベルガー・ラントから流れてくる小川である。ライネ川から供給される水がこれを比較的大きな川に変え、数キロメートル先で再びライネ川に合流する。ライネ川はここから船舶の航行が可能となる。リンマー市区でフェッセ川がライネ川に注いでいる。 ハノーファーの平均高度は、海抜 55 m である。市域内の最も高い自然の隆起は南端に位置するクロンスベルクで、最高地点はこれに人工的に数メートル嵩上げされた展望台の 118.2 m と、89.0 m のリンデナー・ベルクである。最も高い人工の隆起はラーエ塵芥処理場の敷地の北端にある 122 m のノルトベルクである[7]。市の最低地点は、クロスターフォルスト・マリエンヴェルダー景観保護区内の海抜 44 m である。 ハノーファーは海洋性気候 (Typ Cfb) の地域に位置している[8]。年間平均気温は約 10.6℃である。ハノーファーの長期平均気温は 8.7℃、平均年間降水量は 661 mm である。5月から8月までの間に夏日(日中最高気温が25℃以上の日)が平均22日ある。 ハノーファー市の気候 市域の一部が FFH-地区 ハノーファー新旧市街地域では、郷土史家ハルムート・プラートが記している通り、ローマ帝国時代(紀元後1世紀から3世紀)からの「少なからぬ広がりを持つ」集落跡が発見されている。この時代の陶片がエギディエン教会
土地
気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
平均最高気温 °C (°F)5.0
(41)6.9
(44.4)9.8
(49.6)14.8
(58.6)19.5
(67.1)23.4
(74.1)24.7
(76.5)24.1
(75.4)19.8
(67.6)14.4
(57.9)9.1
(48.4)7.8
(46)14.94
(58.88)
日平均気温 °C (°F)2.6
(36.7)3.7
(38.7)5.8
(42.4)9.8
(49.6)14.0
(57.2)17.9
(64.2)19.1
(66.4)18.8
(65.8)14.9
(58.8)10.7
(51.3)6.4
(43.5)5.5
(41.9)10.77
(51.38)
平均最低気温 °C (°F)0.0
(32)0.4
(32.7)1.7
(35.1)3.8
(38.8)7.7
(45.9)12.0
(53.6)13.6
(56.5)13.0
(55.4)9.8
(49.6)7.1
(44.8)3.3
(37.9)3.0
(37.4)6.28
(43.31)
降水量 mm (inch)47
(1.85)48
(1.89)44
(1.73)31
(1.22)31
(1.22)62
(2.44)78
(3.07)63
(2.48)55
(2.17)59
(2.32)58
(2.28)49
(1.93)625
(24.6)
平均降水日数 (?1.0mm)171516131213141414161819181
% 湿度87848075727375758184868880
平均日照時間1.32.23.44.86.76.76.46.44.53.41.71.14.05
出典1:wetterdienst.de[9]
出典2:WetterKontor[10]
自然保護区と景観保護区
歴史
集落跡、創設から最初の隆盛
現在のハノーファーは、ライネ川河畔の洪水から護られていた中世の集落を母体として成立した。その地形が地名のもととなった可能性がある、すなわち Honovere = "(Am) hohen Ufer"(高い堤防)とする説があるが、議論の余地がある。近くには幅 500 m のライネ川の浅瀬と中洲があり、これを渡ることができた。2本の交易路がここで交差していた。この付近でライネ川と並行しているこの通りは「アム・ホーエン・ウーファー (Am hohen Ufer)」と呼ばれている。ここに市場町が存在した証拠は、早くも950年頃からある。Vicus Hanovere(Vicus は市場町を意味する)は、ヒルデスハイムの Miracula Sancta Bernwardi に1150年頃に初めて記録されている。12世紀にハインリヒ獅子公がハノーファーを拡張し、ローデン伯にレーエンとして与えた。ローデン伯はリンマー(ドイツ語版、英語版)近郊のライネ川低地の水城ラウエンローデ城からこの地を支配した。ブラウンシュヴァイク公領に属していたハノーファーは1241年にブラウンシュヴァイク公から都市特権が与えられた。この頃から議会の存在も証明されている。13世紀の終わり頃には2人の市長がこの街のトップであった。また、市長を含む12人の議員からなる議会が存在した。リューネブルク継承戦争(ドイツ語版、英語版)でこの街は、1371年に大きな特権を与えられ、税関や水車の権利、都市防衛施設など広範な特権を得た[19]。ハノーファーの市壁の遺構
都市防衛のために、以前から存在していた柵を立てた土塁や堀に替えて、1350年から34本の塔を持つ高さ 8 m の市壁(ドイツ語版)が建設された。1392年からは、市の前面を護る守備隊が都市防衛施設に配備された。土塁、生け垣、見張所、監視塔といったかつてのハノーファー防衛施設のうち、リンデナー・ベルクの塔、デーレナー塔、プフェルデ塔、リスター塔などの施設が現存している。本市はこの頃に最初の経済的隆盛を経験し、ハンザ同盟に加盟した。