正気に戻ったマンブルは“エイリアン”の装置を背負って、エンペラー帝国へ帰ってきた。マンブルの背中の装置で長老もマンブルの話を信じ、“エイリアン”とコンタクトするために皆で並んでダンスをした。“エイリアン”の研究チームがこの様子を撮影し公開されたことで、“エイリアン”たちは南極で漁をし過ぎたことを悟った。
やがて、魚の数も元に戻り、コウテイペンギンたちとアミーゴスは踊って祝うのだった。 登場キャラクター名の後に、吹き替えを担当した俳優名。日本語吹き替えを担当した俳優名を記した。 アメリカでは2006年11月17日に3804館で公開され4153万ドルを稼ぎ、同日公開の『007 カジノ・ロワイヤル』(3434館、4083万ドル)を抑え、週末興行成績で初登場1位になった。3週連続1位となり、トップ10内には8週間いた。興行収入は累算2億ドル弱のヒットとなり、また批評家からの反応も上々である。 同年では、『パイレーツ・オブ・カリビアン』続編の興行、3週連続1位と並ぶ。またイギリス、オーストラリアなどでも、初登場1位の興行成績を残し、世界的に大ヒットした。
登場キャラクター
コウテイペンギン
マンブル - イライジャ・ウッド(日本語吹替え:手越祐也〈NEWS〉)/ 幼少時 - E・G・デイリー(加藤清史郎)
本作の主人公。卵から孵る際に、普通のペンギンはクチバシから産まれる[3]ところを足から産まれた。歌は音痴だが、プロ顔負けのタップダンスで自分を表現する。大人のペンギンになっても、羽毛は幼児期と同じ綿毛のままであり、陰から「産毛の塊」とまで言われている。
グローリア - ブリタニー・マーフィ (園崎未恵)/ 幼少時 - アリッサ・シャファー
マンブルより少しばかり早く生まれた。マンブルが孵る際に、足だけ出してタップダンスのように足を動かし、はっきりとしゃべらないのを見てマンブル(もごもご君)と名づける。小さな頃からとても綺麗な歌声で歌い、豪華な成長を遂げ、歌姫となる。
メンフィス - ヒュー・ジャックマン (てらそままさき)
マンブルの父親。抱卵のさなかに仕出かしてしまったある出来事が原因で息子が歌わないペンギンになったと自責する。マンブルにはペンギンらしくなって欲しいと、踊ることには否定的。モデルは、エルヴィス・プレスリー。劇中でもエルヴィス・プレスリーの『ハートブレイク・ホテル』を心の歌として歌っている。テネシー州メンフィスは、エルヴィス・プレスリー所縁の地名でもある。
ノーマ・ジーン - ニコール・キッドマン(冬馬由美)
マンブルの母親。マンブルが踊るのは、マンブルの個性と容認している。息子のすべてを受け入れる、偉大な母。名前の由来は、マリリン・モンローの本名。マリリン・モンローの特徴でもある口元のホクロのように、左胸にホクロのような模様がある。
ノア - ヒューゴ・ウィービング(水野龍司)
長老。魚が獲れなくなったのは、秩序を乱すマンブルのせいであるとし、「最近の魚不足はペンギンの秩序を乱すマンブルという存在がいるからだ」という理由で追放を言い渡す。
ミス・バイオラ - マグダ・ズバンスキー(さとうあい)
コウテイペンギンの子供たちの学校の女教師。心の歌を子供たちに教えるが、マンブルにはお手上げ状態。
ミセス・アストラカン - ミリアム・マーゴリーズ(真山亜子)
ミス・バイオラから匙を投げられたマンブルをメンフィスとノーマ・ジーンが連れて行った名教師。オペラ歌手のような体格と声である。
アデリーペンギン
アミーゴス
ラテン系なアデリーペンギンの5人組。マンブルのタップダンスを気に入り、行動を供にする。リーダー格は、ラモン。
ラモン - ロビン・ウィリアムズ(ブラザートム)
ラウル - ロンバルト・ボヤー(高木渉)
ネスター - カルロス・アラズラキ(稲葉実)
ロンバルト - ジョニーサンチェス三世(多田野曜平)
リナルド - ジェフ・ガルシア(小森創介)
ロンバルトとリナルドは双子の兄弟。
イワトビペンギン
ラブレイス - ロビン・ウィリアムズ(ブラザートム)
イワトビペンギン。アデリーペンギンの群れに、教祖として納まって、さまざまな預言を行っている。首には、神から授かったという首飾り(カリスマパワーのネックレスと本人は言っている)が付けられている。願いを聞くためには小石が必要である。
トウゾクカモメ
アルファ・スクーア - アンソニー・ラパーリア(石井隆夫)
トウゾクカモメ。雪原に独りでいたマンブルを食べようとする。片足に黄色い輪がつけられており、本人はエイリアンにアブダクションされ、つけられたと主張する。
スタッフ
監督・製作:ジョージ・ミラー
製作総指揮:ブルース・バーマン
音楽:ジョン・パウエル
その他
監督は当初、自身が制作・脚本を担当した「ベイブ」のように、登場するキャラクター達を実写で表現するつもりだったが、ペンギンに踊りを教えるのは不可能と知り、フルCG映像にすることを決心した[4]。
ダンスシーンは実際のダンサー達に踊らせ、モーションキャプチャでその動きを取り込む手法をとっている。主人公・マンブルのダンスシーンはタップの神様と言われているセビアン・グローバーが演じている。
劇中で使用される『Kiss』の歌詞の変更をプリンスに許諾してもらう際、当初は拒否していたプリンスだったが、完成直前の映像を観て、歌詞の変更を快諾。その上、エンディングテーマ『Song of the Heart』を書き下ろし、提供した。
興行成績
受賞・ノミネート
受賞
第79回アカデミー賞
長編アニメ映画賞
第64回ゴールデングローブ賞
主題歌賞
第60回英国アカデミー賞
長編アニメ映画賞
その他 受賞
第32回ロサンゼルス映画批評家協会賞
第72回ニューヨーク映画批評家協会賞
ワシントンD.C.映画批評家協会賞
アメリカ映画協会賞
ニューヨークオンライン映画批評家協会賞
ノミネート
第64回ゴールデングローブ賞
アニメーション映画賞
第34回アニー賞
作品賞
脚本賞
ゴールデンサテライト賞
アニメーション・ミックスメディア映画賞
脚注^ a b “Happy Feet (2006)
^ ⇒2007年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟