ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン
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バンドにいるのが好きなんだ」と振り返っている[3]。メンバーは、4つのセクションのメドレーを通じて次々と変化する拍子に対応するべく、話し合いを行いながらセッションを行った[12][3]。最初のセッションでは、トラック1にポール・マッカートニーベース、トラック2にスターのドラム、トラック3にレノンのギター、トラック4にハリスンのリードギター、トラック5にレノンのガイド・ボーカルという編成で45テイク録音された[3]

9月24日に2本目のリールにテイク46からテイク70が録音された。ベーシック・トラックは、1分34秒まではテイク53が使用され、残りの部分はテイク65を繋ぎ合わせて作成された[13][3]。レノンのガイド・ボーカルを消去した後、残った4つのトラックがオーバー・ダビングに使用され、トラック6にADTをかけたレノンのリード・ボーカルとマッカートニーのハーモニー・ボーカル、トラック7もオルガンファズを効かせたギターリフ、タンバリンハイハットピアノ、トラック8にマッカートニーの2つ目のベースのパートが追加された[3]。バッキング・ボーカルは、マッカートニーとハリスンが高音部、レノンが歌うドゥーワップの低音部で構成されている[14][3]
リリース・評価

「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」は、1968年11月22日にアップル・レコードから発売されたオリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』のA面の最終トラックとして収録された[15]。メンバー全員がアルバム『ザ・ビートルズ』でお気に入りの楽曲として挙げており[14]、特にマッカートニーは「歌詞が素晴らしい」「本気で幸せは温かい銃だと思っているような連中を腐しているという点では、『バンガロー・ビル』によく似てる。ボーカルが良いし、本当に面白い曲だと思う。テンポが目まぐるしく変わる、かなり複雑な曲だからね。とてもジョンらしい曲だよ」と語っている[3]。なお、BBCなどの放送局からは、前述のような性的欲求を思わせる歌詞を問題視され、放送禁止の措置を受けた[16]

ニューヨーク・タイムズ』紙でニック・コーン(英語版)は、アルバム『ザ・ビートルズ』に対して否定的な評価をする一方で、本作については「ザ・ダイアモンズやザ・モノトーンズ(英語版)をはじめとした1950年代半ばのハイスクール・ロックの素晴らしいパロディ」と肯定的な評価をしている[17]

2006年に『モジョ』誌が発表した「The 101 Greatest Beatles Songs」では第8位にランクインした[18]。2018年に『インデペンデント』誌のジェイコブ・ストルワーシーは、アルバム『ザ・ビートルズ』収録曲を対象としたランキングで本作を2位に挙げ、楽曲について「武器が沢山積み込まれたトラック」「レノンが書いた最高の楽曲の1つ」と評した[19]
クレジット

※出典[20](特記を除く)[3]

ジョン・レノン - ダブルトラックリード・ボーカルバッキング・ボーカルエレクトリック・ギターオルガン[3]


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