ハッカー
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また、リバースエンジニアリングなどソースコード解析などもハッキングの範疇である。稀にハッカー以上の技術者を ウィザード wizard や グル guru と呼称することもある(例えばLinuxカーネルの開発者 リーナス・トーバルズは、しばしばグルと呼ばれる)。セキュリティコンテストなどでは生産的な(善意的な)ハッカーをホワイトハットハッカー (White_hat_(computer_security)) といい犯罪者気質のハッカーをブラックハットハッカーなどと区別し、ホワイトハットハッカーを育てようという活動も各国に見られる。
クラッカー cracker、kracker
情報の破壊や不当な複製、アクセス制御の突破など、不正な利用を行う者に対する総称。主にコンピュータウイルスのような不正行為を目的とするアプリケーションを作成したり、リバースエンジニアリングを悪用する場合は、クラッカーに含まれる。なお、リバースエンジニアリングを悪用する者を「kのクラッカー」として区別する場合がある。
アタッカー attacker
アクセス制限の突破やその制御機能の破壊を特に好むクラッカー。インターネット上のサーバ等のバグを不正目的において探す者、DoS攻撃などの物量攻撃を行う者などを指す。
ヴァンダル vandal
アタッカーのうち、広義の荒らしヴァンダリズム、vandal、vandalism)をする者をこう呼ぶことがある。インターネットなどのネットワークを主な標的とし、機能そのものを直接的に破壊するのではなく機能(含まれる欠陥を含む)をそのまま使って情報のやり取りを阻害する者。DoS攻撃やメールボム、スパム投稿などを行う。後述するスクリプトキディであることも多い。
フリーカー phreaker
電話回線に精通するクラッカー。送話器から一定の周波数を送信したりクレジットカードを悪用したりして不正な通話を行う者などを指す。
スクリプトキディ script kiddy
不正行為において、他者の真似事を好むクラッカーの総称。不正目的に作成されたアプリケーションの利用者、不正に複製された商用アプリケーションの複製者及び配布者など。マスコミで報道される多くの事件においての首謀者は、往々にしてスクリプトキディであることが多く、後述するワナビであることも多い。
ワナビ wannabe
コンピュータのうち、特にパーソナルコンピュータにおいてのハイレベルユーザーであるとともに、不正行為にある程度興味を持つ人物、もしくは知ったかぶりをするような人物。元は、「ハッカーになりたがる馬鹿」("I wanna be a hacker")から。日本語における俗語の「厨房」に近い意味合いで使われることも多い(この場合は、より蔑称的なヌーブ noob が使われることが多い)。不正に複製されたアプリケーション等の利用者、匿名コミュニティにて活動する自称ハッカーなど。
ニュービー newbie
コンピュータ技術に興味を持ち始めた素人・学習者。「ワナビになったばかりの馬鹿」( new wannabe )もしくは「新米」( new boy )から転じた。さらに転じてnewb,noobとも呼ばれる。ニュービーの中には好奇心からハッカーコミュニティで取るに足らない質問を連発する人がいる。これに対する対応はハッカーによって異なり、無視したり軽蔑したりする人もいれば、時間をかけて質問につきあう人もいる。その末路もさまざまであり、中途半端な知識の習得で満足してワナビと呼ばれるようになる人もいれば、きちんと知識を習得して正真正銘のハッカーになる人もいる。
ブラックハッカー black hat hacker[10]
悪意を持ち、サイバー攻撃などを行うハッカー。hatを省略するのは日本特有の表記であるとされる[10]。:「攻撃者(attacker)」への言い換えが提案されている[10]
ホワイトハッカー、善玉ハッカー white hat hacker[10]
善意を持ち、技術を善良な目的に利用するハッカー。hatを省略するのは日本特有の表記であるとされる[10]。:「攻撃的なセキュリティ研究者(offensive security researcher)」への言い換えが提案されている[10]
ハッカーの一覧詳細は「ハッカーの一覧」を参照
フィクションの中のハッカー

狭義のハッキング(クラッキング)をするキャラクターは、「クラッカー_(コンピュータセキュリティ)#フィクションに登場するクラッカー」を参照。
関連書籍

『the HACKER'S DICTIONARY ― A GUIDE TO THE Computer Wizarda』(HARPER & ROW, PUBLIHSERS,1983)

ガイ・L・スティール・ジュニア、ドナルド・R・ウッズ、ラファエル・A・フィンケル、マーク・R・クリスピン、
リチャード・M・ストールマン、ジョフリー・S・グッドフェロー共著/犬伏茂之訳『ハッカー英語辞典』(原題は『the HACKER'S DICTIONARY』。自然社ペーパーバックス)ジャーゴンファイルも参照。

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 日英米ではハッカー、その他の国々ではしばしばヘイカー、ハーケル、ヘイケルと発音。

出典^ ガイ・L・スティール・ジュニア、ドナルド・R・ウッズ、ラファエル・A・フィンケル、マーク・R・クリスピン、リチャード・M・ストールマン、ジョフリー・S・グッドフェロー共著/犬伏茂之訳『ハッカー英語辞典』(原題は『the HACKER'S DICTIONARY』。自然社ペーパーバックス)
^ “JIS X 0001”. 経済産業省審議会 日本産業標準調査会. 2015年3月8日閲覧。(要登録)。(代替サイトの ⇒JIS X 0001、kikakurui.com)
^ a b Sam Williams (2002). “Appendix B: Hack, Hackers, and Hacking” (英語). Free as in Freedom. O’Reilly Media. https://www.oreilly.com/openbook/freedom/ 2021年12月28日閲覧。 
^ 祐安 重夫『読書するプログラマ』翔泳社、1988年10月31日、67頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 4-915673-18-9


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