ハチミツとクローバー
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声 - 神谷浩史[10]野島健児(第2期最終回代役)、本田貴子(子供時代)演 - 櫻井翔) / 生田斗真(当時ジャニーズJr.)本作の主人公。建築科。19歳(初登場時)。群馬県安中市出身。父親を早くに病気で失っており、母一人子一人の環境で育つ。母を支えることに生き甲斐を見出していたが、母の再婚により生きる目標を失い、手先が器用だったことから何となく美大に入学する。家事全般が得意。素直で不器用、且つ真面目な性格のため年長者には可愛がられるが、世渡りは下手で就職試験に何度も失敗をした。はぐみに一目惚れするが、当初は自分でもその感情に気付かないでいた。大学卒業が近付いても自らの生きる道を見付けられず、自分が何をしたいのか悩み、彷徨する。その後、手ぶら同然で突如自転車で旅(「自分探し」と周囲は呼ぶが、本人はそういうつもりではないと語っている)に出、松島での修復士たちとの出会いを経て、日本最北端の宗谷岬まで到達。心身ともに成長した姿で東京に帰還し、はぐみに想いを告げる。大学卒業後は東京を離れ修復士たちへ合流、旅立ちの日にはぐみから四ツ葉のクローバー入りのはちみつサンドを餞として渡され、仲間たちと過ごした5年間の思い出を噛み締めながら東京を後にした。オフィシャルファンブックの書き下ろしマンガではサッと出来る料理を披露したが、余りにも質素すぎたために作者の涙を誘うことに。更に『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!マサルさん ウ元ハ王版』4巻では副音声キャラとして登場するが、下の名前を作者に忘れられていた。
花本 はぐみ(はなもと はぐみ)
声 - 工藤晴香[10]演 - 蒼井優 / 成海璃子本作のメインヒロイン。油絵科。18歳(初登場時)。設定では長野県安曇野市出身。通称「はぐ」。森田からはマウス、コロポックル、チビモニ(チビだから)などと呼ばれている。父親は長野県警察刑事部捜査第一課課長(警部)で、修司の従兄弟である。母親は幼少期に亡くしたらしいが、詳細は不明。連載後期に父が再婚する。芸術に関しては天性の才能を持ち、新進芸術家として注目を浴びている。外見・言動ともに子供っぽく大学生には見えず、作中でも子供扱いされる事が多い。臆病で人付き合いが苦手な性格で、また天才故に周囲に敬遠されることも多かったため、竹本等と出会うまで友達が出来なかった。同じく天才肌の森田に惹かれてゆく。周囲の反発をよそに芸術家としての名声には興味を持たず、卒業後は故郷に帰って細々と絵を描きながら隠棲するつもりでいた。しかし4年次の学園祭で強風で倒れたガラス板の下敷きになり、破片で利き腕の神経を切ってしまう。二度と絵が描けなくなるかもしれないほどの重傷であったものの、わずかに残った感覚を頼りに修司と共に懸命のリハビリに努める。かわいらしい外見に似合わず、修司から「肉食獣」と形容されるくらいの肉好き。オフィシャルファンブックの描き下ろし漫画でも作者と肉の話をしすぎで、ディレクターに怒られた。カボチャのチョコミントアイス詰め(カボミント)、グレープフルーツの炊き込みご飯等とんでもない創作料理を作り、山田とのコンビは「女子料理部」と呼ばれる(但し、祖母が存命していた長野時代は普通の料理を作っていたらしく、この側面では山田の方がクローズアップされることが多い)。工芸は苦手で趣味の着せ替え人形用の小物は布や日用品をざっくり加工した簡素なものになっており、細々としたものは竹本の手を借りている。モデルは『ポーの一族』のメリーベル・ポーツネルとのこと[11]
山田 あゆみ(やまだ あゆみ)
声 - 高橋美佳子[10]演 - 関めぐみ / 原田夏希陶芸科。21歳(初登場時)。愛称あゆ。真山の同級生(真山は一浪しているため、一つ年下)で、彼を一途に思い続けている。陶芸の才能があり、卒業してからは同科の研究生、修了後は授業のアシスタントを務める。実家は浜田山商店街の酒屋で家族構成は父・母・兄。大食いで、かなりの酒乱。修司が「骨学のモデルにしたい」と言うほど理想的なプロポーションで美脚美乳の持ち主。それゆえか見掛けより体重が重いらしい。幼い時から器量良しとして知られ、浜田山商店街の若者や大学の後輩に数多くのファンを持つ。数合わせで合コンに呼ばれては、その美貌で自覚の無いまま男性陣を独り占めにし、あげく酔った勢いでぶち壊しにする事から「合コンの破壊神」、体力があることから「鉄人」などの異名がある。空手の経験があり(小学5年生の時に大会で入賞した)、怒ったりパニックになった際に周りにいる人に(時には無差別に)踵落としや連続蹴りを見舞う。一番多く餌食になったのは森田。連載初期の頃は料理に興味がなかったようだが、イチゴ入りおにぎりチョコレート味のカレー等、次第にはぐみ以上に飛躍した料理センスを発揮するようになる。色々な意味で彼女の料理を食べたがる人間は多いが、食べた者は「しみます」「沸きあがります」など、とても料理の感想とは思えないコメントをし、多くは気絶して担架に乗せられる。しかし、はぐみだけは彼女の作った料理が美味しいらしい。他の主要登場人物に比べて初登場が遅いのは、本作が元々短期連載としてスタートし、登場する予定が無かったため。アニメではそれを補完するような形で第1話から登場している。羽海野の次作である『3月のライオン』のコミックス14巻には藤原デザイン事務所が登場するが、そこで後日譚として野宮と結婚し、長野に登り窯付きのアトリエ兼自宅を構えて生活している様子が描かれた。
真山 巧(まやま たくみ)
声 - 杉田智和[10]演 - 加瀬亮 / 向井理建築科。22歳(初登場時)。石川県金沢市出身。竹本の先輩。浪人して大学に入学したらしく、同学年の山田よりも1つ年上。卒業後は有名建築デザイン事務所の藤原デザイン事務所に入社する。長身、眼鏡、母親譲りの癖の有る天然赤毛がトレードマーク。優秀な生徒で仕事もそつ無くこなし、面倒見の良い性格で女の子にももてる。ただし、これは山田に合コンを台無しにされた彼女の友人達の訴えを、(しょうがなく)聞いてあげていたことによる。原田デザインの社長である理花一筋であるが、自分に想いを寄せる山田に対しても冷徹になり切れず、煮え切らない態度を取る。理花に対してややストーカー気味な行動を取る事もしばしばあり、周囲には「変態」扱いされることもある。藤原デザイン事務所が分裂したのを機に退社し、原田デザインの押し掛け社員となる。その後、突発的に理花を連れて、理花の故郷である小樽を訪れたのを機に理花との距離を近づけていく。しかし、長期出張先のスペインでも同居こそ認められるものの別部屋(鍵つき)にさせられるなど、完全には結ばれていないようである。自分のペースを崩されることや仲間外れにされることが嫌いで、どんなに忙しくても仲間が集まる行事にはほぼ必ず参加する。主要メンバーの中では最も常識人で、修司と共に宥め役やツッコミ役に回る事が多い。4人姉弟の末っ子で姉が3人いる。実家で飼っている愛犬が竹本に似ているらしい。ミュージシャンスガシカオがモデル。
森田 忍(もりた しのぶ)
声 - うえだゆうじ[10]釘宮理恵(子供時代)演 - 伊勢谷友介 / 成宮寛貴彫刻科(8年在籍後卒業)→日本画科(3年として編入)。24歳(初登場時)。竹本や真山の先輩。竹本と同様にはぐみに一目惚れした。有り余る才能(美術、CG、映画、歌唱力等多岐に渡る)を持っているが、度々長期に亘って行方不明になるために(謎のアルバイトをしている)単位数が足りなかったり、卒業制作の期日に間に合わなかったりして留年を続けていた。常人には理解し難い、正に天才肌と呼ぶべき人物で、平気で他人の所有物を売却して収益を自分のものにしたり、他人の食べ物を食い荒らしたりするなど自分の欲望に忠実に行動することから大学内では変人として通っており、よく周囲の注目を浴びている。他人の言葉に惑わされない故女の子には割とモテるが、それは同時に他人の話を全く聞いていないということでもあり、彼女はなかなか出来ない。はぐみに興味(好意)を持っているが、竹本の気持ちにも気付いている描写が垣間見られ、道化を演じる事によって自分の気持ちをごまかしている。金運は異常に強く、お金に執着する性格(オフィシャルファンブックの描き下ろし漫画によると、どこかで聞いたことのあるようなCDを販売したりなどして荒稼ぎしている。また、「足立区を丸ごと買い取れる」と豪語するほどの貯金を持っているという)。よく窓から出入りする。作中ではもっぱらトラブルメーカーであるが、実は仲間思いで思慮深い一面も。特に山田のことは何かと気にかけてやっている。雑食で女子料理部(はぐみ&山田)の料理も普通に食べられる。中学でモンゴルの民族楽器・馬頭琴の奏法を習ったと発言するなど、なにかと謎の多い人物。8年掛けて彫刻科を卒業するが、直後に日本画科に再入学する。その後、稼いだ金を元手に兄と共に、父の研究所を奪ったフロイド・エレクトリック社の株式を買収し、復讐を果たす。一方、善人ゆえの罪悪感に駆られる兄のために、買収後の前社長の家族が生活できるよう根回しも行っていた。終盤、真山からはぐみが重傷を負ったとの報を受け、帰還。はぐみを連れ去り、隠れ家で想いを打ち明けるが、その時の一言が仇となり振られる。竹本たちと別れた後は、ピーターの下で映画制作の仕事に従事している。名前の由来は『機動警察パトレイバー』に登場する「南雲しのぶ」[12]。漫画『イノセンスを待ちながら』で劇場版1・2を繰り返し見たと書いている。
花本 修司(はなもと しゅうじ)
声 - 藤原啓治[10]演 - 堺雅人 / 村上淳30歳と少々(初登場時)。竹本達が通う大学のOBであり、美術史の教師。日頃から教師として学生達を暖かく見守る。森田達から災難に遭わされる事もあるが、はぐみが楽しむことならあっさりと受け入れたり、悩んでいる生徒達の相談に乗るなどの寛大さも持っている。はぐみは修司のいとこの娘だが、父親代わりとも言うべき存在で、はぐみを溺愛しており、はぐみが作った奇妙な料理もおいしそうに食べる。理花の夫とは親友で、学生時代は一緒に暮らしていた。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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