ハウリング
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イコライザーで発振する周波数を減衰させる[2]

リミッターを用いてハウリングが起きない音量を維持する。リミッターにはその他の過大入力によるスピーカーの破損から守る役割もある

ディレイを用いて 2 - 3 ミリ秒程度出力を遅らせる。これは擬似的にマイクとスピーカーの距離を遠ざける効果がある

ハウリング除去機能のあるデジタルプロセッサを使う[1](ハウリングの検知と上記の機能を自動で行う)。

ボーカルやスピーチで単一指向性マイクロホンを用いる場合は、マイクロフォン#その他取り扱いに関する注意にあるように、ウィンドスクリーンの後部まで塞いでしまわないようにすることも大事である。
その他のハウリング

レコード再生において、再生音の振動がスピーカから床や机などを経由してレコードプレーヤーに伝わり、カートリッジにまでその振動が及んだ場合、マイクと同様に正帰還が発生することがある。

エレクトリックギターエレクトリックベースにおいて、アンプの出力(演奏音)がボディや弦と共振し、ピックアップから検出されると正帰還が起きる。これを利用して意図的にハウリングを起こさせるフィードバック奏法がある。このフィードバックで得られる音の周波数(音程)が高くなり過ぎると耳障りな音になるので、ハウリングと読んで区別する。また、弦が振動しなくともピックアップ内のコイルが振動すると、ハウリングを起こし易い。この対策として、コイルを蝋に漬けて固める手段がある。高価なピックアップではよく行われている方法だが、音色も変わるのであえて蝋漬けしていない商品もある。

建築音響において、スピーカ等の発声と部屋の固有振動数が共振することをハウリングまたは「音が回る」と表現することがある。

テレビあるいはラジオの生放送に於いて、スタジオから視聴者(聴取者)に電話を架けるとする。視聴者がその放送の音声を聞ける状況にある場合、受話器がその音声を拾ってスタジオに返すと、正帰還が発生したり、エコーがかかっているように聞こえたり、あるいはSFの効果音のような音が発生することがある。このようなとき、しばしば司会者が「テレビ(ラジオ)の前から離れてください」「音量を下げてください」と指示するのは、正帰還のルートを断つためである(逆電参照)。

その他

映画『
ポリスアカデミー4』には、メガホンのハウリングの物真似を使ったギャグが登場する。

脚注[脚注の使い方]
注釈
出典^ a b “ハウリングの原因と抑制│Tips│お役立ち情報│ヤマハサウンドシステム株式会社”. ヤマハサウンドシステム株式会社. 2023年1月24日閲覧。
^ “「ハウリング」の発生原因と抑制方法 。サウンドシステム設計 。TOA株式会社”. TOA株式会社. 2023年1月24日閲覧。

関連項目

発振回路

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逆電(ハウリングが起こりやすい)

バタフライ効果


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