ハイバトゥラー・アクンザダ
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

ターリバーン幹部のワヒードラ・ハシミ(Waheedullah Hashimi)はアフガニスタンは評議会(シューラ)により統治され、評議会議長が大統領のような役割を果たし、アクンザダは評議会議長の上に立つ公算があると述べた[13]。9月7日のタリバンによる暫定政権発足の際にアクンザダ名義で国民に声明を発表し、新政権においてはイスラムの規則及び法を遵守していく、とした[14]

政権奪還後も公の場に姿を表さず、本人とされる写真も以前ターリバーンが公開した1枚(撮影年月日不明)しか存在しないため、死亡説が一部では囁かれている。2022年5月1日のイード・アル・フィトルで、カンダハール大学モスクに現れ説教をした[15]。しかし、ジャーナリストはアクンザダに近づく事が許されず、周囲の人にも撮影許可が降りなかった。

2022年7月1日に開催されたロヤ・ジルガに出席し、対外援助に頼らない自立した経済の確立、ウラマーや庶民の団結による国内情勢の安定化を主張した。また、アフガニスタンへの内政干渉に対して、アフガニスタンは殉教者の国であり、原子爆弾を使用されたとしても、イスラームの道を守るとした[16][17]。同年11月13日には国内の裁判官に対しシャリーアの完全執行を指示した[2]
政策
アフガニスタンの最高指導者として

2021年12月3日、女性の権利を規定する法令を発行した。女性は高貴で自由な人間として尊重するべきで、家の財産として扱うことはシャリーアに反するとした。女性には結婚について決める権利があり、平和協定と引替えに相手に差し出したり、結婚するよう圧力をかけることは許されないとした。また、未亡人の夫の財産の相続権を奪うことはできないとした[18]

2022年3月14日、アフガニスタンのムジャーヒディーンに対して、行動規則を発表した[19]。加えて、未成年の兵士登用の禁止を命令したとされる[20]。アフガニスタンではこれまで、ターリバーンや旧イスラム共和国政府で従軍する少年兵の存在が問題視されていた[21]

2022年3月23日、7年生から12年生(日本でいう中学・高校)の女子生徒が復学できるようにする決定を覆した。この決定は法務大臣代行兼最高裁判官アブドゥル・ハキム・イシャクザイ、巡礼寄進大臣代行ムハンマド・サキブ、勧善懲悪大臣代行シェイク・モハマド・ハリドなどのラーバリシューラの中でも保守的なウラマーからの圧力によるものだと噂されている[22]

2022年4月3日、アフガニスタンでのアヘンの栽培を禁止する法令に署名した。麻薬の注文と輸送も禁止された。

2022年5月7日、幼児・子供・老人を除く女性に、公の場所ではヒジャブ着用を義務付ける法令に署名した。法令の中で、ヒジャブの最良の形態としてアフガニスタン(パシュトゥーン人の間)で伝統的に着用されるチャドルブルカ)を挙げたが、それ以外のものでもボディーラインが見えたり透けているもので無ければ許容されるとした[23]

2022年5月21日、政府の役人向けて、不必要な重婚を避けるように命令した。男性にとって結婚には多額のマフルがかかり、重婚をするとその分の莫大な費用が必要となる。費用を調達するために汚職に手を染める、マフルを支払えずに信用を落すといった事を避けるべきだとした[24][25]
脚注[脚注の使い方]^ a b “アフガンのタリバンが指導者マンスール師の死亡を確認 新指導者にアクンザダ師”. 産経ニュース. (2016年5月25日). https://www.sankei.com/article/20160525-CIIZI5ZJRFNMHLJ6PMLF4HR4VI/ 2016年5月25日閲覧。 
^ a b “タリバン、イスラム法の完全執行命令 アフガン”. www.afpbb.com. 2022年12月2日閲覧。
^ a b c “Taliban supreme leader urges world to recognise government” (英語). France 24 (2022年4月29日). 2022年7月1日閲覧。
^ “Taliban supreme leader makes rare appearance to mark Eid al-Fitr” (英語). www.aljazeera.com. 2022年7月1日閲覧。
^ a b “Afghan Taliban announce successor to Mullah Mansour”. BBC News. BBC. (2016年5月25日). https://www.bbc.com/news/world-asia-36375975 2021年9月7日閲覧。 
^ a b c d e “Biography of Hibatullah Akhundzada” (英語). Afghanistan Online (2022年4月10日). 2022年7月1日閲覧。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:46 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef