ノーフォーク・サザン鉄道
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また、アメリカ環境保護庁は鉄道会社に対して土壌及び水資源の汚染除去作業のコストを負担するよう命令した[1]
重役

ノーフォーク・サザン鉄道の歴代社長は以下の通りである

ロバート・B・クレイター 1982年-1993年

アーノルド・B・マッキノン

デイビッド・グード

チャールズ・ムアマン 2004年-現在

主要事業

鉄道は合衆国東半分の石炭を国内輸送し輸出するための主要輸送手段となっている。主要鉱山はペンシルベニア州カンブリア郡、インディアナ郡、およびモノンガヘラ渓谷、ウェストバージニア州、およびバージニア、ケンタッキー、テネシー各州のアパラチア山脈地域にある。ペンシルベニア州では、R.J.コーマン・ペンシルバニア・ライン鉄道のクレッソンで石炭を受け取る、いわゆる「クリアフィールド・クラスター」という仕組みを作った。

ウエストバージニア州の瀝青炭は元バージニアン鉄道の技術的に優れた部分とバージニア州東部で有名な元ノーフォーク・アンド・ウェスタン鉄道の複線を使ってノーフォークのハンプトン・ローズにあるランバーツ・ポイント石炭桟橋まで運ばれている。運ばれた石炭はここから世界中の製鉄所や発電所に輸出される。石炭と同時に自動車部品や完成品の輸出業者でもある。共同一貫輸送コンテナとTOFC(平台車にトレーラーを載せる貨車)を運行しており、他の鉄道路線と結んでいる。道路を走るトレーラに互換性のある車輪台車を組み合わせたロードレーラーを採用したことでは初めての会社でもある。

ノーフォーク・アンド・ウェスタン鉄道が発行する投資家向け年次報告書2003年版では、2003年末時点で雇員数28,160人、機関車3,468台、貨車101,095台となっている。

石炭、コークスおよび鉄鉱石の輸送量は総取扱量の23%となっている。共同一貫輸送コンテナは総輸送量の19%に使われ、オートラック14%、化学品12%、金属、建材、農産物および消費財が11%、紙、粘土、林産品10%となっている。
路線網と設備

ノーフォーク・アンド・ウェスタン鉄道はアメリカ合衆国東部で21州に21,500マイル (34,600 km)の路線を直接所有し運行している。21州とはアラバマ州デラウェア州フロリダ州ジョージア州イリノイ州インディアナ州ケンタッキー州ルイジアナ州メリーランド州ミシガン州ミシシッピ州ミズーリ州ニュージャージー州ニューヨーク州ノースカロライナ州オハイオ州ペンシルベニア州サウスカロライナ州テネシー州バージニア州およびウエストバージニア州である。他にコロンビア特別区とカナダのオンタリオ州にも路線がある。全体の中で3つの大きなハブ(中継点)がある。ハリスバーグシカゴおよびアトランタである。

さらに競合する鉄道会社の路線を自社の車両と乗員を使って運行する権利を持っている。これら路線使用権により、西はテキサス州ダラスまで、北はメイン州ウォータービルまで、南はフロリダ州マイアミまで運行可能である。所有する機関車もアメリカやカナダの競合社線を運行することがある。これは一級鉄道各社による機関車のリースと共同保有慣習によって実現している。

ノーフォーク・アンド・ウェスタン鉄道の営業総延長21,500マイル (34,600 km)には複線、複々線の場合の2番目以降の線路、操車場の線路、引き込み線を含んでいない。これらの線路を計算に含めると、38,000マイル (61,155 km)以上になる。

操車場は次の26カ所にある。

ペンシルベニア州アレンタウン

ジョージア州アトランタ

メリーランド州ボルチモア

オハイオ州ベルビュー

アラバマ州バーミングハム

ウエストバージニア州ブルーフィールド

テネシー州チャタヌーガ


イリノイ州シカゴ

オハイオ州シンシナティ

オハイオ州クリーブランド

オハイオ州コロンバス

ペンシルベニア州コンウェイ

イリノイ州ディケーター

ミシガン州デトロイト


インディアナ州エルカート

ペンシルベニア州ハリスバーグ

ミズーリ州カンザスシティ

テネシー州ノックスビル

ノースカロライナ州リンウッド

ケンタッキー州ルイビル

ジョージア州メイコン


バージニア州ノーフォーク

バージニア州ロアノーク

アラバマ州シェフィールド

ミズーリ州セントルイス

ウエストバージニア州ウィリアムソン

大きな機関区は6カ所ある。

ペンシルベニア州アルトゥーナ

オハイオ州ベルビュー

テネシー州チャタヌーガ


ペンシルベニア州コンウェイ

ペンシルベニア州エノーラ

バージニア州ロアノーク

ニュージャージー州ニューアークのコンレール・オークアイランド操車場兼複合施設については、CSXトランスポーテーションと共有している。
ピッツバーグ線

ピッツバーグ線はアメリカ合衆国北東部から東西を結ぶ幹線である。ペンシルベニア州のハリスバーグとコンウェイを結び、かってはペンシルバニア鉄道の幹線であった。この線のどこを取ったとしても24時間の間にあらゆる種類の列車60ないし80編成が通行する。この線には世界でも有名なホースシュー・カーブがある。

アルトゥーナのアルトタワーからウエスト・ホィートフィールドのコンピットまでかなりの登りがあり、アレゲニー・リッジにかかると速度を落とさざるを得ない。アレゲーニー山脈でも最も急峻な坂である。ここは補助機関車を使う区間であり、あらゆる型の機関車が使われているのを見ることができる。最も普通に使われる補助機関車はEMD SD40-2の組み合わせで、列車の前と後に繋がれる。重量の重い石炭を運ぶ列車の場合、補助機関車2組4両が使われるのが通常であり、鉄道ファンは「フォー・バンガー」と呼んでいる。ペンシルバニア・パワー&ライトの石炭運搬列車の場合には総重量が12,000トンを越えることが多く、列車の先頭の機関車より前に2両の補助機関車、最後尾に「フォー・バンガー」を付ける。このような編成では排気と音の見事なショーになる。

2007年12月、ノーフォーク・サザン鉄道はEMD GP40-2スラッグとを使った試運転を開始した。最初の運行時の撮影は地元の鉄道ファン、トニー・キンメルの手柄になった。しかし、この試運転の結果でこの機関車のマザー(スラッグを制御する、運転台のある通常の機関車)が通常の毎日の運転に使われる可能性は低い。
シカゴからフォートウェインまで

シカゴからフォートウェインの線、あるいはその逆行する線はノーフォーク・サザン鉄道の路線の中でも最も運行しやすい路線である。この路線には離合待ちするための待避線が多く備えられている。一番長い待避線はインディアナ州ホバートにある。
機関車GE Dash 8-39C No. 8602機関車

ノーフォーク・サザン鉄道で使用されるディーゼル機関車の大部分は、駆動システムが直流で構成されている。交流発電・交流モータのディーゼル機関車はEMD SD80MACのみであり、コンレールから継承したものである。現在、EMD SD80MAC17両のうち10両がペンシルベニア州サウスフォークの機関区に配置されている。ウィンドバーにあるローズバッド・マイニングの78鉱山が再開されると残る7両もその機関区に配置されると考えられる。

ノーフォーク・サザン鉄道のGE Dash 9は、横に入っている線がナマズのひげのように見えるということで、鉄道ファンから「ナマズ」と呼ばれている。4610の番号がつくEMD GP59の1両は以前のサザン鉄道の緑と白に金の縁をつけたものに塗られており、鉄道ファンに好まれる。


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