日本プロ野球では、レギュラーシーズンにおいて(完全試合16人を含む)89人が、合計101回達成。この他、ポストシーズンにおいて1人が1回達成している。個人記録達成者の詳細については「ノーヒットノーラン達成者一覧#日本プロ野球」を参照
チーム別無安打無得点達成試合数は読売ジャイアンツが17試合で最多、被達成試合数は中日ドラゴンズが14試合で最多となっている。上記のように楽天のみ達成記録がない。被達成については楽天も含め現存チームすべてが記録している。
2023年時点で、1シーズンに達成した投手の最高人数は5人で、1940年と2022年に記録されている[4]。
継投による無安打無得点が記録された試合は日本シリーズでの完全試合1試合を含む以下の6試合である。ただし継投による無安打無得点はチームとしての記録として参考記録となり、個人記録にはならない。
達成日達成チーム登板した投手スコア対戦相手球場備考
1941年6月22日黒鷲中河美芳
石原繁三2-0名古屋後楽園
1941年8月2日阪急江田孝
森弘太郎2-0名古屋西宮森は同年10月27日の名古屋戦(西宮)でも単独で達成している。
2006年4月15日日本ハム八木智哉
武田久
MICHEAL1-0ソフトバンクヤフードーム2リーグ分裂後初。延長12回。八木は10回無安打無失点のまま降板となった。
2017年6月14日巨人山口俊
マシソン
カミネロ3-0ソフトバンク東京ドーム交流戦史上初。レギュラーシーズンにおいてはセ・リーグ初。山口は翌年7月27日の中日戦(東京ドーム)でも単独で達成している。
2021年8月15日ソフトバンクスチュワート・ジュニア
津森宥紀
嘉弥真新也
松本裕樹
板東湧梧
甲斐野央0-0日本ハム福岡PayPayドーム単独での達成を含めても史上初となる無安打無得点での引き分け(コールドゲームを除く[注釈 2])[注釈 3][5]。
6投手の継投での達成はNPB史上最多[6]。
ポストシーズン
達成日試合達成チーム登板した投手スコア対戦相手球場備考
2007年11月1日日本シリーズ第5戦中日山井大介
岩瀬仁紀1-0日本ハムナゴヤドーム完全試合[注釈 4]。この試合でシリーズ優勝決定。
オールスターゲーム
投手に投球回数の制限がある(1人3イニング2/3を超えてはならない)ため必ず継投になるオールスターゲームでも、1回記録されている。
達成日達成チーム登板した投手スコア対戦相手球場備考 9回二死までを無安打無失点に抑えながら初安打を許した例 達成日投手所属スコア対戦相手球場備考
1971年7月17日全セ江夏豊(阪神)
渡辺秀武(巨人)
高橋一三(巨人)
水谷寿伸(中日)
小谷正勝(大洋)5-0全パ西宮第1戦
江夏の9連続奪三振の試合。
参考
1940年3月30日菊矢吉男ライオン2-0巨人後楽園水原茂が初安打。しかし、この後一挙三塁を望むものの返球に刺されてゲームセット。
1940年6月16日近藤久ライオン1-0南海西宮国久松一が初安打。
1948年7月18日梶岡忠義大阪6-1阪急西宮宮崎剛が初安打。
1950年3月16日田宮謙次郎大阪7-0国鉄神宮中村栄が内野安打。
9回二死まで完全試合。
田宮は中村を打ち取っていたが、三塁手の藤村富美男の判断ミスにより中村が出塁し、審判が藤村のために安打と判定したものだった。また、田宮にとっては最後の勝利投手で、この後打者に転向。
1950年7月20日阿部八郎阪急5-0近鉄日生伊藤利夫が初安打。
1952年6月15日別所毅彦巨人9-0松竹大阪神崎安隆が内野安打。
9回二死まで完全試合。
なお、神崎はこれがプロ唯一の安打。
1957年6月24日田沢芳夫南海13-0近鉄大阪滝田政治が初安打。
なおバッテリーを組んだのは野村克也。野村は現役時代、一度もノーヒット試合の捕手を務めなかったので、これが最長ノーヒットとなる。
1959年6月12日梶本隆夫阪急7-0近鉄西宮関森正治が初安打
1962年7月12日村田元一国鉄1-0阪神後楽園西山和良が内野安打。
9回二死まで完全試合。