どうしても日本大百科全書(の日本語訳)を使わねばならないとは申しておりません。しかし、英語"imperialism"の語源を示す箇所でラテン語"imperium"を出すのでなく、英和和英辞書の英語"imperium"を出していいのか疑問がありまして、単に「その語源は「インペリウム imperium」から由来し」という風に書くのはどうでしょうか。そもそも日本大百科全書からの語源関連記述を載せない、という選択肢もありかもしれません。ところで「王」(the King)にも「皇帝」「帝王」「王の中の王」という意味がある他、プリンキパトゥス(元首政)の存在もあって、「皇帝」や「帝国」という語が複雑な由来と意味を持っていることは存じているつもりです。--14.3.215.200 2020年4月23日 (木) 14:25 (UTC)返信[返信] 私が英語を使用したのが悪かったようです。ip氏の「単にxxxという風に書くのはどうでしょうか」との案を基本に、ラテン語と判るように修正してみました[13]。なお「語源」と「由来」は重複、皇帝政治は二重転送かつ自己転送で非推奨、日本での訳語の話はまとめました。--Rabit gti(会話) 2020年4月25日 (土) 06:01 (UTC)返信[返信] 『新英和大辞典』(研究社)などを出典としてインペリアリズム(imperialism)の別訳に「帝政(帝制)」があることを載せていますが、「帝政」は出典が「帝国主義」とは別の意味であるとしてわざわざ別項目に分けて記載しているものです。それらを説明もなく単純に並べてしまっているため、まるで「帝国主義」と「帝政」が同じ意味であるかのように誤解させうる紛らわしい記述になってしまっています。これは imperialist の訳である「皇帝支持者」と「帝政主義者」についても同様で、やはり出典では異なる意味とされているものです。最低でも、出典の通りに「帝政」が「帝国主義」とは異なる意味であることが分かるようにしておく必要があるかと思います。 また『Oxford English Dictionary』(OED)を出典とした解説ですが、OEDが本項で扱う「帝国主義」について解説しているのは項番2です。なぜか記事中では「帝政」について解説している項番1だけが記述されています。こちらも、もし項番1の記述を残すのであれば誤解のないような記述に変更する必要があると思います。 そもそも、帝国主義の項目で帝国主義とは直接関係のない「imperialism の他の訳」についてまで記述する必要があるのでしょうか? これは「手紙はレターである。レターには文学や学識という訳もある」「銀行はbankであり、bankには土手という訳もある」といったレベルの文章ですので、存続させる特別な理由が無いようでしたら削除するべきだと思っています。--K.Frankie
「帝国主義 = 帝政」と誤解させうる紛らわしい記述について
一応、念のため補足しておきます。 impeliarism の訳としての「帝政,帝制」が「帝国主義」とは異なる意味だというのは、少なくとも研究社『新英和大辞典』『新英和中辞典』、小学館『ランダムハウス英和大辞典』『プログレッシブ英和中辞典』、大修館『ジーニアス英和大辞典』での共通見解です。これらの英和辞典が「帝国主義」と同義語として挙げているのは「領土拡張主義、侵略主義、開発途上国[弱小国]支配(政策)」です。 帝政(帝制)の意味は「帝王や皇帝による政治、またはそのような政治体制」です。これらは小学館『日本国語大辞典』、岩波書店『広辞苑』、三省堂『大辞林』『広辞林』『三省堂国語辞典』、講談社『日本語大辞典』、学研『学研国語大辞典』における共通見解です。いずれも上で挙げたOEDの項番1に対応する解説となっており、帝政の意味に項番2(帝国主義)の解説を採用している辞書はみつかりませんでした。 上記の辞書が載せる帝国主義(imperialism)の解説は「(1) 権力や領土拡張を目的とする侵略的政策」「(2) 独占的段階に達した資本主義を指したレーニンの言葉」です。いずれも上で挙げたOEDの項番2に対応する解説となっており、帝国主義の意味に項番1(帝政)の意味を採用している辞書はみつかりませんでした。 帝国主義については追加で角川『世界史辞典』、旺文社『世界史事典』、弘文堂『社会学辞典』、TBS『ブリタニカ国際大百科事典』、平凡社『世界大百科事典』『マイペディア』も確認ましたが、いずれも上で挙げたOEDの項番2に対応する解説となっており、帝国主義の意味に項番1(帝政)の意味を採用している辞典・事典はみつかりませんでした。--K.Frankie
「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります。例えば異義語辞典や対義語辞典で「帝国主義」と「帝政」が異義語として定義されているなら、当記事に「『??辞典』では「帝国主義」と「帝政」は異義語として掲載されている」等と記載することに異論ありません」について
これは順番が逆です。「帝国主義」と「帝政」には複数の辞典類で明確に「異なる定義」が与えられているのですから、類義語辞典や国語辞典で「帝国主義」と「帝政」が類義語とされない限り、類義語として扱うことはできないのです。それらの出典が無い状態で「帝国主義」と「帝政」を類義語であるかのように誤認させうる記述をすることは、Wikipediaでは独自研究「出典が明記されていたとしても、その情報源を曲解して利用したり、その情報源によって直接的かつ明示的に支持されない観点を推し進めようとした場合には、あなたは独自研究を行っている」に該当します。
「原文は「An imperial system of government; the rule of an emperor」であり、imperial の訳語は「帝国の」「植民地や属国を支配する」等複数あります。よって「政府の帝国的制度」や「政府の植民地支配的制度」等と訳すことも可能と考えられます(これらの和訳ではOEDの第一義とそれ以降の定義が大差無いように見える)」について
"the rule of an emperor"(皇帝による支配) と明記されている部分に、その訳は厳しいかと思います。なぜOEDはわざわざ解説を項目1と項目2に分けて説明しているのでしょうか?
『ロシア帝国主義研究 ― 帝政ロシアの経済と政治 ―』について
これは「帝国主義」と「帝政」が異なることを示している例です。帝政ロシアとは「皇帝統治時代のロシア」を意味する語で、「ロシアの帝国主義」を意味していません。
「帝国主義という観点から帝政ドイツの対中国政策を論じたシュテッカーの先駆的研究」について
これは「帝国主義」と「帝政」が異なることを示している例です。帝政ドイツとは「ドイツ皇帝統治時代のドイツ」を意味する語で、「ドイツの帝国主義」を意味していません。
「私が追加した論文では、ナポレオン三世のimperialism(インペリアリズム)が「皇帝制」・「皇帝制度」と訳されていた」について
imperialism が皇帝制・皇帝制度など「帝国主義」とは異なる意味の語に訳されることは既に述べられています。imperialism が「帝国主義」とは異なる複数の意味の訳語を持っていることは、それら複数の訳語が類義語であることを意味していません。一つの英単語は異なる複数の意味を持つことがあり、基本的に日本語の単語と一対一には結びつきません。それらは文脈に応じて適切に訳し分けられる必要があります。ある一つの英単語が、ある場所でAと訳され、ある場所でBと訳されているのを読んで、日本語のAとBが同じ意味なのだと結論するのは誤りです。--K.Frankie(会話) 2021年3月13日 (土) 17:39 (UTC)返信[返信]
「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することが適切かどうか、疑問があります」について
そもそも「辞事典上で第一義・第二義・第三…等と掲載されている状態」とは、それらが「異なる語義(意味)」だということを示しています。これは研究社『新英和大辞典』でもp.7に「品詞別に123と語義を大別し」と明記されていますし、小学館『ランダムハウス英和大辞典』ではより明確に「多義語については、123の数字で語義を区分した」とされています。ちなみに多義語とは「一語で二つ以上の異なる意味を表す語」のことです。辞事典上で第一義・第二義…等と語義が分けられている状態を「異なる意味」としてウィキペディアに記載することには何の問題もありませんし、むしろ必要なことです。--K.Frankie(会話) 2021年3月14日 (日) 06:27 (UTC)返信[返信] コメント こんにちは。既述の改善は良いと思いますが、imperialism(帝国主義)という語には、K.Frankieさんが書かれたように大別して (1)広大な土地や民族を支配する強国、(2)帝政、という2つの意味があると同時に、構筐さんが書かれたように2つの意味は類義語でもある(たまたま綴りが同じ別の単語、などではない)と思います。語源のインペリウムやインペラトルの記事にも書かれているように、元は古代ローマの権限(支配の及ぶ範囲)ですが、他の大国にも使われるようになり、また共和制ローマがいわゆる帝政ローマに変質(漢字圏で中華秩序の「帝国」や「皇帝」と翻訳)、更に後継を任ずる神聖ローマ帝国、ドイツ帝国、ロシア帝国、ナポレオンなどは純粋に「帝政」と呼ぶのが通常です。