民族構成(ノルウェー)
ノルウェー人 82%
その他 18%
2011年の統計[34]によるとゲルマン系のノルウェー人がほとんどで82.0%を占める。その他、スウェーデン系1.6%、デンマーク系1.0%、ほかに少数民族のサーミ人約2万人がいる。残りは移民であり、2010年には移民人口は55万2,000人と全人口の11.4%を占めている[35]。その内訳はポーランド(60,610人)、スウェーデン(34,108人)パキスタン(31,884人)、イラク(27,827人)、ソマリア(27,523人)、ドイツ(24,394人)、ベトナム(20,452人)、デンマーク(19,522人)、イラン(16,957人)、トルコ(16,430人)の順となっている。
言語詳細は「ノルウェーの言語(英語版
公用語はノルウェー語である。ノルウェー語には、オスロ周辺の方言をもとにしてデンマーク語の強い影響を受けたブークモール(書物の言葉)、およびデンマーク色を排しノルウェー各地域の方言をもとに言語の「純化」を行い人工的に作られたニーノシュク(新しいノルウェー語)の2種類がある。どちらも公用語として制定されているが、実際に広く話され理解されている言語の9割近くがブークモールである。また、公式にはニーノシュクの使用人口が1割以上いることになっているが、実際には彼らは各地のランスモール(土着の言葉)の話者であり、彼らを総称して「ニーノシュク話者」とされているというのが実態に近い。人工言語としてのニーノシュクを用いる話者は少なく、伝統的な共通語・権威語であるブークモールや外国語を使わずに地域をまたがるコミュニケーションを行うのは困難であるといわれる。
ほかにサーミ人がサーミ語を使っている。サーミ語人口は2万人程度である。カラショーク(Kara?johka-Karasjok)、カウトケイノ(Guovdageaidnu-Kautokeino)、ネッセビィ(Unjarga-Nesseby)、ポルサンゲル(Porsanger)、ターナ(Deatnu-Tana)、コーフョルド(Gaivuotna-Kafjord)といったサーミ人が多く居住する地区では、サーミ語も公用語である。
スヴァールバル諸島ではロシア語も公用語である。
また、イギリスに地理的にも歴史的にも深い関わりのあるノルウェーでは英語のテレビ番組が放送されていることもあり、(特に大都市圏では)多くの国民が英語に明るい。 ノルウェーでは、婚姻の際には、同姓婚姻と夫婦別姓、複合性のいずれかを選択できる[36]。また、2008年より、同性同士の婚姻(同性結婚)が可能となっている。
婚姻
宗教粥を持ち、ヤギにまたがったニッセ
キリスト教プロテスタントのルーテル教会が多数派であり、ノルウェー国教会の所属が78.0%を占めている(2010年現在)。1537年に創設されたノルウェー国教会は長らく国教の地位にあったが、2012年にその座を降りた。その他のプロテスタントやローマ・カトリックなどの団体所属は5.4%、キリスト教以外の宗教は2.7%(このうち80.1%がイスラム教)、世俗的ヒューマニズムの立場をとるノルウェーヒューマニスト協会に所属する人の割合は1.7%である[37]。「ノルウェーにおける信教の自由(英語版)」も参照
教育詳細は「ノルウェーの教育」を参照