ノルウェー
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また必要な新兵の数は1万人弱であるのに対して、徴兵対象者は6万人もいるために、全員が徴兵されるわけではない[21]。ただし、良心的兵役拒否を行う者は、代替役務として社会奉仕活動を選択することが可能である。それでも2016年に徴兵された若者の3分の1は女性であり[21]、男女同室の兵舎で生活する[21]。男女同室の兵舎については、女性兵士の圧倒的多数が賛成している[21]。ノルウェーでは兵士としての従軍経歴を持つことは、その後の社会活動において高く評価され、有利に作用するとされる[21]。2016年まで女性の戦闘機パイロットや潜水艦艦長が誕生している[21]
地理詳細は「ノルウェーの地理(英語版)」を参照

スカンディナヴィア半島の西岸に位置し、北極海およびノルウェー海に面し、海岸にはフィヨルドが発達している。国土は北緯57度以上という高緯度地帯に位置しているが、北大西洋海流の分枝である暖流ノルウェー海流の影響により、不凍港であるほど温暖である。このため、バルト海沿岸よりもノルウェー北部は穏やかな気候となっている。また、陸地のほとんどをスカンディナヴィア山脈が占めるため、平地はないに等しい。最高地点はヨーツンハイム山地(英語版)にあるガルフピッゲンであり、標高は2,469メートル

面積はスヴァールバル諸島などを含めて約38.5万km2で、日本よりわずかに広い。ただし、資料によってはスヴァールバル諸島を自治領とみなし国土面積に含めないことがあり、その場合は日本より狭い値となる[22]

南極大陸クイーン・モード・ランドおよび南太平洋ペーター1世島の領有を主張しているが、両地は南極条約により領有権が凍結されている。ノルウェーとロシアの間でバレンツ海における領海の境界線の合意が得られていないことにより、当面の間両国によって共管される「グローソネン」(グレーゾーン)と呼ばれる海域があったが、2010年9月15日に両国は境界画定条約に調印した。

酸性雨が降り注ぎ、国連環境計画(UNEP)の1986年調査では、666万ヘクタールのうち26%にあたる171.2万ヘクタールが被害面積であった[23]。@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .mod-gallery{width:100%!important}}.mw-parser-output .mod-gallery{display:table}.mw-parser-output .mod-gallery-default{background:transparent;margin-top:.3em}.mw-parser-output .mod-gallery-center{margin-left:auto;margin-right:auto}.mw-parser-output .mod-gallery-left{float:left;margin-right:1em}.mw-parser-output .mod-gallery-right{float:right}.mw-parser-output .mod-gallery-none{float:none}.mw-parser-output .mod-gallery-collapsible{width:100%}.mw-parser-output .mod-gallery .title,.mw-parser-output .mod-gallery .main,.mw-parser-output .mod-gallery .footer{display:table-row}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div{display:table-cell;text-align:center;font-weight:bold}.mw-parser-output .mod-gallery .main>div{display:table-cell}.mw-parser-output .mod-gallery .gallery{line-height:1.35em}.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div{display:table-cell;text-align:right;font-size:80%;line-height:1em}.mw-parser-output .mod-gallery .title>div *,.mw-parser-output .mod-gallery .footer>div *{overflow:visible}.mw-parser-output .mod-gallery .gallerybox img{background:none!important}.mw-parser-output .mod-gallery .bordered-images .thumb img{outline:solid #eaecf0 1px;border:none}.mw-parser-output .mod-gallery .whitebg .thumb{background:#fff!important}

ガルフピッゲン山

ノルウェーの地図

地方行政区分詳細は「ノルウェーの県」を参照ノルウェーの県

ノルウェー本土は2024年以降は15のfylker(単数形: fylke)と呼ばれる県に分かれ、それぞれ番号がつけられている[24]。県の下に357のkommuner(単数形: kommune)と呼ばれる基礎自治体がある2層制になっている。首都オスロは県であり基礎自治体でもある。

県番号のうち18番以下は、1919年より続く伝統的な順番(南から北の順に大きくなる)で割り当てられている。一方、30番以上は2018年以降に創設された新しい県であり、伝統的順番には基づいていない。

2010年代後半に県改革・基礎自治体改革が行われ、19あった県は合併により2020年1月1日時点で11県まで減少した[25]。だがヴィーケン県ヴェストフォル・オ・テレマルク県トロムス・オ・フィンマルク県は県議会が合併解消を決定し、2024年1月1日に7県が復活した(法的には新設という扱いのため県番号も新たに割り振られた[26])。

03. オスロ(Oslo)

11. ローガラン県(Rogaland)

15. ムーレ・オ・ロムスダール県(More og Romsdal)

18. ヌールラン県(Nordland)

31. エストフォル県(Ostfold)

32. アーケシュフース県(Akershus)

33. ブスケルー県(Buskerud)

34. インランデ県(Innlandet)

39. ヴェストフォル県(Vestfold)

40. テレマルク県(Telemark)

42. アグデル県(Agder)

46. ヴェストラン県(Vestland)

50. トロンデラーグ県(Trondelag)

55. トロムス県(Troms) - サーミ語ではロムッサ(Romssa)

56. フィンマルク県(Finnmark) - サーミ語ではフィンマルク(Finnmarku)

主要都市詳細は「ノルウェーの都市の一覧」を参照
経済詳細は「ノルウェーの経済」、「ノルウェー政府年金基金」、および「ノルウェー中央銀行」を参照スタートフィヨルド油田オスロ証券取引所オスロはノルウェー経済の中枢であり、北欧屈指の世界都市である

2009年のノルウェーのGDPは3,785億ドル(約32兆円)であり[27][出典無効]、神奈川県とほぼ同じ経済規模である[28][出典無効]。2016年の名目GDPは3,762億ドル(約42兆円)で[29]大阪府より大きく東京都より小さい経済規模である[28]。人口は大阪府の5分の3弱であり、2015年の1人あたり国民総所得(GNI)は9万3,820ドルで世界第1位となっている[30]。2021年の一人当たりの購買平価説に基づく国民総所得(GNI)は84,260米ドルで、ノルウェーは世界第4位だが[31]、購買平価説に基づくノルウェーの一人当たりの所得は27,738米ドルとドイツよりも低い[32]

世界有数の原油輸出国であり、原油はノルウェーの輸出の35%(1999年)を占めていたこともあった。1969年北海油田が発見されて以降、油田・ガス田の開発が進んだ。北海における石油採掘は国有割合の高い企業(たとえばエクイノールでは発行株式の約3分の2を国が保有[33])によって行われており、福祉国家ノルウェーの財政に大きく寄与している。さらに将来の石油天然ガスの枯渇に備えて、原油売上による収益は原則として(2006年度予算では74%、2,571億クローネ)ノルウェー政府年金基金として積み立てられ(2006年1月に従来の石油基金と年金基金が統合改組)、国際的な金融市場に投資されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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