総合格闘技でもKO決着は存在するが、倒れた相手に対する加撃が認められるゆえそれが行われるかダウンした時点でレフェリーストップに至るため、10カウントに入ることは滅多にない。アマチュアの総合格闘技ではグラウンドパンチを禁止していることが多いため、スタンドからの打撃によるダウンはボクシング同様にダウンカウント方式を採用している。
プロレスにも10カウント制のKO決着は一応ルール上は存在するが、3カウント制のフォール勝ちがあるため、普通レスラーは3カウントを狙うため、通常の試合ではKO決着はほとんど見られない(ダブルノックアウトは度々見られる)。しかし、ロープブレイクなどの状態で倒れたままとなり、相手選手のフォールがカウントされない場合、ノックアウトのカウントが取られる場合がある。また、国際プロレスで行われていた金網デスマッチでは、10カウントKO(フォールして3カウント後に、さらに10カウント)とギブアップしか決着をつけなかった他、アメリカのプロレス団体WWEには、フォールもギブアップも無く、10カウントKOのみで試合を決するラストマン・スタンディング・マッチという形式の試合が存在する(1975年に全日本プロレスで行われたジャイアント馬場対フリッツ・フォン・エリック戦も同様のルールで行われ、「テキサス・デスマッチ」と称された)。
ミャンマー等で盛んなラウェイでは、10カウント自体は同じだが、カウントが2秒ごとに行われる(つまり20秒ダウンでノックアウトとなる)ほか、一定の条件下でダウン中のタイムアウト(休憩)が認められるなど、やや特殊な運用がなされている。
その他
野球では、先発投手が試合序盤に大量失点するなどして早々とリリーフ投手に交代してベンチに降板することをKOまたはノックアウトと呼ぶ。この際、交代したイニングと失点数とを合わせて「○回x失点KO」という表現で呼ばれる。プロ野球では先発投手が勝利投手の権利が得られる5回を投げきれずに失点を重ねてベンチに降板するようなケースを指す事が多く、失点が少ないながら様々な事情で5回未満に交代するケースや負傷や危険球退場等のアクシデントによる交代はKOとは言わないことが多い。クオリティ・スタートの実質的な対義語である。類義語として、大量失点による投手交代を炎上と呼ぶ事もあるが、こちらはリリーフ投手に対しても用いられる。また、応援の中には「KO! KO!(チーム名)」というものが存在する(東京ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、オリックス・バファローズなど)。
ボクシングの試合中以外でも、何らかの物理的な力で倒れて復帰出来ない事をノックアウトと呼ぶ場合がある。
遺伝子ノックアウトなど「だめにされた」という意味でも使われる。
モータースポーツの予選形式としてノックアウト方式というものが存在する。勝った者が残っていく方式だが競技者数と時間関係で1対1で実施しないことがほとんどである。
脚注^ “世界の流れに沿ったJBCのルール改正”