ネコ
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キプロス島には野生のネコ科動物は分布せず、人が持ち込んだものと考えられている[5]。また、今日のイエネコの直接的・系統的起源は明らかではないが、紀元前3000年ごろ古代エジプトで固定化されたものといわれている。紀元前1600年ごろの古代エジプトの王墓に描かれたネコの壁画が確実な証拠である[5]

なお、ネコ科の祖先は、ミアキスという約6000万年前の中型肉食獣に遡る。ミアキスの特性に近いままプロアイルルスを経て進化した種がネコであり、平原に出て集団狩猟を行う種を経て現在の姿に進化した種がイヌである。
身体的特徴[ソースを編集]

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出典検索?: "ネコ" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2009年11月)
「ネコの解剖学(英語版)」を参照
概要[ソースを編集]ネコ(オス)の体の構造
■赤=主に呼吸器系 ■緑=主に消化器系 ■金色=神経系とその他

通常の生理[14]体温摂氏38.6
心拍数120 - 140bpm
呼吸数16 - 40回/分

体の大きさは現生するネコ科の他のほとんどの動物に比べて小さく、体重は2.5から7.5キログラムの範囲に収まるものが多いものの、大型のものでは、体長(頭胴長)75センチメートル(比較資料:「長さの比較」)、尾長40センチメートル、肩高35センチメートルに達する。

非常に優れた平衡感覚に、柔軟性と瞬発力のきわめて高い体の構造、武器である鋭い鉤爪(かぎづめ)やを持ち、足音が非常に小さく、体臭が少ない。

吻部(眼窩下部から口先もしくは鼻先までの部位)が突出していない丸い頭部を持つ。

汗腺は発達しておらず、しっかりと汗がかけるのは足の裏(肉球)だけである。そのため、熱中症になりやすい[15]。この肉球は滑り止めの役目を果たす他、マーキングにも用いられる[16]。額、頬、口周囲、顎下、耳、肛門周囲に皮脂腺があり、ここからフェロモンを分泌して、他のネコに情報を提供したり飼い主などに匂いを付着させる[17]
年齢と寿命[ソースを編集]

ネコは半年から1年ほどで生殖可能年齢を迎え、5歳くらいで落ち着いた雰囲気を醸し出し、7歳あたりから高齢期に差し掛かり、20歳超えはかなりの長寿とされる[注釈 2]

屋外で暮らさなければならない野良猫と人間に室内で飼われているネコの寿命には、歴然とした差がある。前者は多くの天敵や事故・怪我・病気やそれに伴うストレスに晒されており、大学機関や自治体関連部門によれば野良ネコの寿命は3年から5年といわれ[19][20][21][22][23]、その大半が子ネコの内に死亡する[24]。ネコの年齢をヒトに換算すると、室内ネコの場合は例として1歳で人間でいう17 - 20歳、2歳で23 - 25歳、以降は1年ごとに4、5歳ずつ比例していく計算となるが、成熟期が短く中年期が長いため単純な比較はできない[25]

ネコと人間の年齢の比較
ネコ6か月1歳3歳6歳8歳9歳10歳13歳16歳20歳
人間14歳16歳20歳30歳40歳50歳60歳70歳80歳90歳

体格[ソースを編集]コビーを代表するペルシャ。丸みを帯びたシルエットはぬいぐるみのようである。オリエンタルを代表するシャム。四肢は長く、肩幅は狭い。

ネコは骨格筋肉の付きかた、脚の長さなどによっていくつかの種類に分類することができる。コビーと呼ばれる種類は短いにがっしりとした、やや短めのを持ち、この代表とされるのがペルシャである。一方、逆三角形の顔に長い四肢、鞭のような尾をもつオリエンタルというタイプを代表する種はシャムである。この二種の間を分割し、セミコビー、セミフォーリン、フォーリン、そしてそれらの種類とまた違うロング&サブスタンシャル(長く、がっしりとした、という意味)という種類を加えた6種がネコの体格に関する基本的区分である[26]

ネコの筋肉と筋肉の名称

ネコの骨格と骨の名称[注釈 3]

体の柔軟性[ソースを編集]

ネコの体は非常に柔軟性が高い。関節が緩やかで、筋肉靭帯も柔らかいため、頭の周り以外は体のほぼ全ての場所を自分で舐めることができる。特に肩の関節は可動性が高く、鎖骨は退化しているが、小さいながらも存在しており(犬や馬など鎖骨がない動物は前腕を内側に曲げ抱きつく所作がとれず木登りができない)、筋肉でつながっている。これらは高い所から着地した場合の衝撃を吸収することに役立っている。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}また、内臓を前後に移動させることができ、これを利用する形で狭い場所を通ることが出来るよう身体の幅を自在に調節することが可能となっている。[要出典]
運動能力[ソースを編集]

待ち伏せ型の肉食獣であるネコは、俊敏な運動能力をもっている。瞬発力が高く、跳躍力にも長けている。跳躍力は、およそ体高の5倍程度(約1.5メートル程度)の所に飛び上がることができる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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