ニール・ダイアモンド
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映画版の「You Don't Bring Me Flowers」がダイアモンドとストライサンド主演で企画されたが、1980年にダイアモンドがアル・ジョルソンのクラシック作品『ジャズ・シンガーリメイク版の主役に選ばれたことで没となる。ローレンス・オリヴィエとルーシー・アーナス(Lucie Arnaz)が共演した。映画はさほどヒットしなかったが、サウンドトラックはセールスを伸ばし、トップ10シングルの"Love On The Rocks"と"Hello Again"と"America"を生む。ダイアモンドはゴールデングローブ賞にノミネートされたが、同時に初のラジー賞に選ばれてもいる。

他に10位に入ったヒット曲は、1982年の超大作映画『E.T.』にインスパイアされた"Heartlight"がある。登場人物などは歌詞には出てこないが、『E.T.』の著作権者ユニバーサルは、ダイアモンドとコロムビア・レコードに対して法的措置を仄めかした。

セールスは、80年代以降かなり落ちていた。ビルボードチャートにランクインした最後のシングルは、1986年リリースである。だが、コンサート・ツアーは世界中で盛況だった。

90年代に入り、彼の人気は再燃する。楽曲「America」が、1988年アメリカ大統領選挙マイケル・デュカキスがテーマソングに用い、2002年ソルトレイクシティ冬季オリンピックでプロモーションに使われた。「Sweet Caroline」は、スポーツイベントでよく使われる。ボストン・レッドソックスボストンカレッジフットボール、バスケットボールゲームのテーマソングなどである。ワシントン・ナショナルズに始まり、シェイ・スタジアムニューヨーク・メッツのホームゲームでは8回で常に歌われる。ニューヨーク・レンジャースも勝っている際は3回にかかる歌である。観客がサビの「Sweet Caroline」に対し「Wow wow wow」、「Good times never seen so good」に対し「So Good, So Good, So Good」と合いの手を入れるのが定番で、スポーツ以外のニール自身のコンサートや他のアーティストのカバーによる演奏でもこの合いの手が入れられる。

1994年クエンティン・タランティーノ監督の映画『パルプ・フィクション』では、アージ・オーバーキルにより"Girl, You'll Be a Woman Soon"がカバーされている。

2001年のコメディ映画『マテリアル・ウーマン』Saving Silverman (ビデオ・スルー)では、主役がニール・ダイアモンドのカバーバンドをしており、ダイアモンド自身も本人役で出演した。

ダイアモンドの物真似を持ちネタにするコメディアン、ウィル・フェレル2002年5月の最後の『サタデー・ナイト・ライブ』の出演には、ダイアモンドが共に出演して盛り上げている。

フィンランドのバンド、HIMは、彼らのアルバム『And Love Said No:The Greatest Hits 1997-2004』の中で"Solitary Man"をカバーしている。他にダイアモンドの楽曲をカバーした著名アーティストはエルヴィス・プレスリー("Sweet Caroline"、"And The Grass Won't Pay No Mind")、ディープ・パープル("Kentucky Woman")、Lulu("Boat That I Row")、クリフ・リチャード("I'll Come Running"、"Solitary Man"、"Girl, You'll Be a Woman Soon"、"I Got the Feelin' (Oh No, No)")、UB40("Red Red Wine")、ジョニー・キャッシュ("Solitary Man")などがいる。

1991年フランク・オズ監督の映画『おつむて・ん・て・ん・クリニック』の劇中の台詞に使われてもいる。主人公は、離婚の原因を、元妻がダイアモンドのファンだったからとして「世界には2種類の人間がいる。ニール・ダイアモンドにあう奴とそうでない奴だ (There are two types of people in the world: those who like Neil Diamond and those who don't.)」と語っている。

近年はツアー、CD製作など旺盛に活動している。2001年?2002年2005年?2006年にかけて、マディソン・スクエア・ガーデンステイプルズ・センターなど、大規模アリーナ会場を回る世界ツアーを北米、ヨーロッパ、オセアニアなどで展開した。アメリカでの興行収益記録の10位に入る成功を収めた。

2005年11月8日リック・ルービンのプロデュースで"12 Songs"をリリース。スペシャル・エディションには2曲のボーナストラックを含まれ、そのうち一曲ではブライアン・ウィルソンがバックボーカルで参加している。ビルボードチャート初登場4位を記録し、健在ぶりをアピール。ゴールドディスクも獲得し、2006年には新たに2枚組として再リリースされた。

2005年12月31日、毎年恒例の人気番組、"Dick Clark's New Year's Rockin' Eve 2006"に出演。

2006年1月15日、カリフォルニア州ストックトンのストックトン・アリーナのこけら落としとしてコンサートを行った。100万ドルのギャラがダイアモンドには支払わたが、告知不足と、チケット販売の遅れのため40万ドルの損失を出してしまい、市の担当者が解雇されている。

2007年、地域の功労者を表彰するロングアイランドミュージックホール・オブ・フレイムの殿堂入りを果たした。

2007年12月、UKツアーが来年6月7日と8日マンチェスター、10日と11日バーミンガム、21日23日24日ロンドンに行われると発表される。その後、6月5日グラスゴーのHampden Park、17日サウスハンプトンのローズボウル、19日カーディフのミレニアムスタジアムが追加された。

2008年1月31日、グラストンベリー・フェスティバルへの出演が発表された。3月19日、アメリカンアイドルで、彼の楽曲を歌うショーが4月29日と30日、放送されると発表。4月8日、ボストン・レッドソックスの本拠地、フェンウェイ・パークの巨大スクリーンで放送され、8月23日に彼のワールド・ツアーの一環として、フェンウェイパークでコンサートを行うことが発表された。同時に2008年のワールド・ツアーの日程が発表される。伝統的に8回に"Sweet Caroline"が歌われている。4月28日、ABCのジミー・キンメル・ライブで"Sweet Caroline"を歌い、4月30日、アメリカン・アイドルでニューアルバム"Home Before Dark"からの新曲"Pretty Amazing Grace"を初披露。5月2日、Sirius Satellite RadioでNeil Diamond Radioがスタート。5月6日、"Home Before Dark"をリリース、5月15日ビルボード総合アルバム・チャートNo.1に立った。これは、彼の長年のキャリアにおいて初の快挙となる。5月18日には、UKチャートでもNo.1を達成。UKでは、1992年のコンピレーション・アルバムに次ぐ2枚目のNo.1アルバムに。その結果、1966年のデビュー以来、最も長期に渡りオリジナル・アルバムのNo.1を生み出したアーティストとなった。

7月19日からミネソタ州セントポールから全37都市を回る北米ツアーがスタート。マディソン・スクエア・ガーデンハリウッド・ボウルなどが含まれる。8月23日にはフェンウェイ・パークでも行われる。
私生活

1963年、学校教師ジェイ・ポスナーと結婚。マージョリーとエリンの2人の子供が生まれるが、1969年に離婚。同年、マーシャマーフィーと再婚した。彼女との間にもジェシーとミカをもうけるが、1995年離婚。その際、1億5千万ドルにも及ぶ慰謝料がマーシャに支払われた。慰謝料の金額としては世界で4番目である。ニールは、「あいつは全部持ってっちまった(She has earned every penny.)」と語った。

オーストラリア式フットボールチームのブリズベン・ライオンズのファンである。[2]

また、彼は自身で著作権を保有するアーティストの一人。同様のアーティストに、ポール・サイモンビリー・ジョエルピンク・フロイドクイーンブルース・スプリングスティーンジェネシス、ジョニー・リヴァース(英語版)などがいる。
作品
アルバム
スタジオ・アルバム


1966年 "The Feel Of Neil Diamond"

1967年 "Just For You"

1968年 "Velvet Gloves And Spit"

1969年 "Brother Love's Travelling Salvation Show"

1969年 "Touching You, Touching Me"


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