ニューヨーク市
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市の総面積は1,214km2、うち水面面積は425km2、陸地面積は789km2である[8][9]。標高がもっとも高いのはスタテンアイランドのTodt Hillの124.9メートルであり、これはメイン州以南の東海岸の中で最高地点である[49]。その頂上付近は、スタテンアイランド緑地帯(英語: Staten Island Greenbelt)の一部をなし、ほとんど森林に覆われている[50]
気候

ケッペンの気候区分によれば、ニューヨーク市の気候は温暖湿潤気候(Cfa)である。日照のある日(晴れまたは一時曇り)は年平均234日ある[51]。0℃等温線を基準とすると、温帯湿潤気候に含まれる大都市としては、北アメリカの中では最北に位置する。

夏期は一般に高温・湿潤で、平均最高気温は26度から29度、平均最低気温は17度から21度である。32度を超える日は年平均19日ある。冬は寒く、陸から海へ吹く卓越風により、大西洋の影響は限定されているが、それでも大西洋の存在により内陸北アメリカの同緯度の都市(シカゴピッツバーグシンシナティなど)に比べれば温暖になっている。もっとも冷え込む1月の平均気温は0度であり、零下になる日は年平均75日、また零下15℃を下回る日は年平均1日ある。春と秋の気候は変わりやすく、肌寒い日から暑い日まであるが、おおむね湿度は低く、快適である[51]

年平均降水量は1,180ミリメートルで、季節による降水量のばらつきは少ない。年平均積雪量(積雪の深さ累計)は71センチであり[51]、それほど多くはないが、年によってはノーイースターと呼ばれる爆弾低気圧により積雪50センチを超えるような大雪となることもある。ハリケーンや熱帯低気圧は少ないが、全く無い訳ではない。

ニューヨークの気象観測露場は緑豊かなセントラルパーク内のベルヴェディア・キャッスル付近に置かれており、ヒートアイランドの影響は比較的少ない。

ニューヨーク市 (セントラルパーク), 1981-2010の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
最高気温記録 °C (°F)22
(72)24
(75)30
(86)36
(97)37
(99)38
(100)41
(106)40
(104)39
(102)34
(93)29
(84)24
(75)41
(106)
平均最高気温 °C (°F)3.9
(39)5.8
(42.4)10.3
(50.5)16.7
(62.1)22.0
(71.6)26.7
(80.1)29.4
(84.9)28.6
(83.5)24.4
(75.9)18.1
(64.6)12.6
(54.7)6.6
(43.9)17.09
(62.77)
日平均気温 °C (°F)1.0
(33.8)2.0
(35.6)5.9
(42.6)11.6
(52.9)17.1
(62.8)22.4
(72.3)25.3
(77.5)24.8
(76.6)20.8
(69.4)14.7
(58.5)9.2
(48.6)3.7
(38.7)13.21
(55.78)
平均最低気温 °C (°F)?2.8
(26.9)?1.7
(28.9)1.8
(35.2)7.1
(44.8)12.2
(54.0)17.6
(63.6)20.5
(68.9)19.9
(67.9)16
(60.8)10
(50.0)5.3
(41.6)0
(32.0)8.82
(47.88)
最低気温記録 °C (°F)?21
(?6)?26
(?15)?15
(5)?11
(12)0
(32)7
(44)11
(52)10
(50)4
(39)?2
(28)?11
(12)?25
(?13)?26
(?15)
降水量 mm (inch)92.7
(3.65)78.5
(3.09)110.7
(4.36)114
(4.49)106.4
(4.19)112
(4.41)116.8
(4.60)112.8
(4.44)108.7
(4.28)111.8
(4.40)102.1
(4.02)101.6
(4.00)1,268.1
(49.93)
降雪量 cm (inch)20.3
(8.0)23.9
(9.4)9.4
(3.7)1.5
(.6)0
(0)0
(0)0
(0)0
(0)0
(0)0
(0)0.8
(0.3)12.2
(4.8)68.1
(26.8)
平均降水日数 (?0.01 in)10.49.210.911.511.111.210.49.58.78.99.610.6122
平均降雪日数 (?0.1 in)4.12.91.8.30000000.22.311.6
平均月間日照時間162.7163.1212.5225.6256.6257.3268.2268.2219.3211.2151.0139.02,534.7
出典:NOAA [52][53]

環境

ニューヨーク市での公共交通機関の利用率は国内最高であり、ガソリン消費は1920年代の全国平均と同じレベルである[54]。公共交通機関の利用によって、2006年において66億リットルの石油が節約されており、ニューヨークの節約量は全国の公共交通機関による節約量の半分を占める[55]。人口密度の高さ、自動車利用率の低さ、公共交通機関の利用率の高さにより、ニューヨークはアメリカの中でもっともエネルギー効率の高い都市のひとつとなっている[56]


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