ニューヨーク州と区別する際には、日本ではニューヨーク市と呼ぶことが多い一方で、アメリカ国内などではNYCと省略表記されることが多い。
概要ニューヨーク中心部
ニューヨーク市は、アメリカ合衆国北東部の大西洋に面し、巨大なニューヨーク港を持つ。市はブロンクス、ブルックリン、マンハッタン、クイーンズ、スタテンアイランドという5つの行政区(バロウ、ボロウ)に分けられる。2010年の国勢調査における市域人口は817万5,133人を数え[3]、陸地面積は790km2[8][9]、人口密度はアメリカ国内の主要都市の中で2位である[10]。ニューヨーク都市圏の人口もまた国内最大であり、ハドソン川対岸のニュージャージー州ニューアークやジャージーシティ、本土側のヨンカーズやニューロシェル、およびロングアイランドなどを含む都市圏は1,889万7,109人、コネチカット州のスタンフォード、ブリッジポート、ニューヘイブンやニュージャージー州の州都トレントン、内陸のポキプシーなどを含む広域都市圏は2,208万5,649人(いずれも2010年国勢調査)の人口を抱えている[3]。
アメリカ合衆国の都市の中では公共交通機関が際立って多く利用されており、多くの交通機関が24時間運行している。また人口密度の高さと、その多様性も著しい。2005年の調査によれば、市内では170近くの言語が話され、人口の36%がアメリカ合衆国の外で生まれた人であった[11][12]。
ニューヨークは「眠らない街」とも呼ばれ[13]、そのほかにも「ビッグ・アップル」[14]「ゴッサム」[15]といったニックネームがある。
ニューヨークは1624年にオランダ人の手によって交易場として築かれた町である。この入植地は1664年までニューアムステルダムと呼ばれていたが、同年イギリス人の支配が始まって現在の名称になった[16]。1785年から1790年まではアメリカ合衆国の首都としての役割を担った[17]。