ニュージャージー州(ニュージャージーしゅう、英: State of New Jersey)は、アメリカ合衆国東部の大西洋沿岸にある州。州の北東はハドソン川を境としてニューヨーク州に接し、西はペンシルベニア州に、西南の一角はデラウェア湾を挟んでデラウェア州に接している。南東と南は大西洋に面している。アメリカ合衆国50州の中で陸地面積では第47位、人口では第11位、人口密度では第1位。2011年の世帯当たり収入の中央値では第2位である[1]。州都はトレントンで、最大の都市はニューアークである。
北東にニューヨーク、南西にフィラデルフィアと隣接しており、古くから2つの都市を結ぶ回廊、あるいは郊外都市、気軽なリゾート地としても発展を遂げてきた。著名な衛星都市としてはニューヨーク側にジャージーシティやニューアーク、フィラデルフィア側にカムデンやトレントンなど。中でもアトランティックシティは、東海岸随一のカジノ・シティとして有名である。
イギリスから最初に独立した13州のうちの1つであり、州名はイギリス海峡に位置するチャンネル諸島のジャージー島に由来する。
ガソリンスタンドがすべて人任せでセルフサービスできない全米で唯一の州である[2]。ニューヨークに至る水辺は六つほどの高速道路が入り込んだ抱き合わせをしている。
家庭で話される言語(ニュージャージー州) 2010
英語 71.31%
スペイン語 14.59%
人種構成(ニュージャージー州) 2010
白人 59.3%
ヒスパニック 17.7%
黒人 13.7%
アジア系 8.3%
ネイティブ・アメリカン 0.3%
混血 2.7%
歴史詳細は「ニュージャージー州の歴史」を参照
約1億8,000万年前のジュラ紀、ニュージャージー州となった地域は北アフリカに接していた。北アメリカとアフリカのプレートが衝突した圧力でアパラチア山脈が隆起した。約18,000年前の氷期には氷河がニュージャージーにも達した。氷河が後退するとその後にパセーイク湖や多くの川、湿地、峡谷が残った[3]。
この地域に最初に入ったのはアメリカ・インディアンであり、ヨーロッパ人が到着したときには、レニ・レナペ族が支配していた。レナペ族はトウモロコシを主とする小規模の農業を行う緩やかな組織をもつ集団であり、デラウェア川、ハドソン川下流、ロングアイランド湾西部を取り巻く地域で移動する狩猟採集型社会の拡大を目指していた。