株式会社ニトリ(英: Nitori Co., Ltd.)は、北海道札幌市北区に本社を置く、家具およびインテリア用品小売業[3] の大手。日本国内693店舗(2021年7月2日時点[4])、および台湾、中華人民共和国、マレーシア、シンガポール、タイなど、世界に約100店舗のチェーンストアを展開している。インターネット通販も行っている[3]。
似鳥昭雄が北海道で創業し、一代で家具・インテリア用品を製造・物流・販売する大手企業へと成長させた。2010年11月、持ち株会社制への移行に伴い現在はニトリホールディングス(持株会社)の完全子会社である。2012年にアメリカ合衆国に Nitori USA,Inc.も設立、昭雄の名からとった「AKi-Home」(アキ・ホーム)の名で翌年から店舗展開している[5][6]。
学習机は年間7万7千台を販売し、全国シェアで日本一となっている。 「お、ねだん以上。ニトリ」をCMのキャッチコピーとしており、家具業界では珍しく製造小売業(SPA)のノウハウを取り入れ、「海外原材料の仕入→現地生産→輸入→店舗販売→商品配送」までほぼグループ直営で行うことで、自社で原材料の仕入れや製造段階からかかわり商品の品質を確保しつつ、その品質の割に安価な価格で人々に提供していることを特徴としている。製造・小売りのみならず中間物流・配送まで自社でおこなう一貫体制を取っており(ニトリでは自社の業態を「製造物流小売業」と謳っており、物流を大規模に行っているのも特徴であり)、札幌・関東(埼玉県白岡市)・関西(兵庫県神戸市)・九州(福岡県大川市)に拠点となる直営の物流センター(DC)を持ち、社長の似鳥昭雄が渡米した際に見た米軍の兵站システムにヒントに「自動立体倉庫」も導入しており(札幌物流センターが最初に導入)、加えて本来ならば商社が仲介する船の手配までも自前で行っている、という特徴がある。 取り扱う商品としては家具、インテリア用品、生活用品(寝具・ベッドリネン類、食器・キッチン用品、ランドリー用品、白物家電等々)のいずれも扱っており、大分類するなら「ホームファニシング」という用語で分類されることがある業態である。日本ではあまり馴染みのない言葉ではあるが、イケアなど欧米では一般的な業態である。実際、事業展開に当たっては、イケアを手本の一つにしているという。創業段階では家具店であったが、創業者似鳥昭雄自身が現在の業態へと進化させた。 看板などに使われるイメージカラーは「エメラルドグリーン」だが、一部店舗や配送センター等では旧デザインの「青色に鳥のマーク」を継続して使用している。 北海道拓殖銀行の破綻以後不振が続く北海道経済の中でも1988年以来2017年現在「30期連続増収増益」[7] と順調に推移し、DCMホーマック(ホームセンター)、ツルハホールディングス(ドラッグストア)、ラルズや福原(いずれもスーパーマーケット)などとともに「北海道の勝ち組企業」と呼ばれている。2002年10月には札幌証券取引所から東京証券取引所第一部に上場した。 2014年5月に白井俊之が取締役執行役員から取締役社長に就任した。創業家以外は初である[8]。
概要
沿革
旧法人(現持株会社)
1967年(昭和42年)12月[1] - 札幌市北区北26条西5丁目(現在は、フラワーショップOKADAYA)で「似鳥家具卸センター北支店」[9] を創業。