日本の倫理学者で東京高等師範学校教授・東京帝国大学助教授の友枝高彦(1876 - 1957)は、「正義といい人類愛といい、人類の間の最も望ましい美徳であることは、昔から宗教でも道徳の方でも高調されているところである。…この事実に対する解説として自然性論というべき一派がある。それは人類は本来利己的であって同胞と協同するも親和するも畢竟利己の為に外ならないようにいうのである。…人類は互いに狼であるとホッブスのいったのは、全く利己的見地から解釈するのであって、国際間には道徳なく、ただ欺瞞、暴力あるのみと考えたマキャベリも同じ考であるといわねばならぬ」としてマキャベリの論を否定した[19]。
脚注
注釈^ 残る3か国は、アマルフィ共和国、ジェノヴァ共和国、ヴェネツィア共和国。
^ 復帰を狙うメディチ家とそれを支援するヴェネツィア共和国に通じていた
^ ただし費用はフィレンツェ持ち
^ "Discorso sopra le cose di Pisa