ニック・ドレイク
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同作は、ニックの「飾りは何もいらない」という意向により[5]、ニック自身の歌とギターとピアノだけで制作され、1972年2月に発表された。

その後ニックは、短期間だけ録音スタジオの仕事に就き、コンピューター・プログラマーにも挑戦した[5]が、音楽活動も細々と続け、1974年にはレコーディングも行っている。その際の音源は、ニックの死後に未発表曲集『タイム・オブ・ノー・リプライ』に収録され日の目を見た。

1974年11月25日、自宅のニックの部屋で、母モーリーがベッドの上で息絶えているニックを発見する。死因は抗うつ薬過剰服用。遺書はなく、自殺か事故なのかは明らかになっていない。部屋にあったレコードプレーヤーには、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」のレコードが乗っていたという[5]
再評価

1980年代以降、ニックの再評価が高まり、ニックからの影響を公言するミュージシャンも多い。ドリーム・アカデミーが1985年に大ヒットさせた楽曲「ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン」は、ニックに捧げられた[6]。また、ブラック・クロウズのリッチ・ロビンソンは、ニックの影響でギターのオープンGチューニングを使うようになったと語っている[7]

2000年、NMEが、当時の現役ミュージシャンからの投票で「最も影響力のあるミュージシャン」を選ぶ調査を行い、ニックが9位に選ばれた[8]。また、生前に発表された3枚のアルバムは、いずれも2003年に、ローリング・ストーン誌によってオールタイム・ベストアルバム 500に選ばれた。『ファイヴ・リーヴス・レフト』283位(2020年の改訂版では圏外)、ブライター・レイター』245位(2020年の改訂版では圏外)、ピンク・ムーン』320位。(2020年の改訂版では203位)2004年には、未発表音源とリミックスを収録したアルバム『メイド・トゥ・ラヴ・マジック』が、全英アルバム・チャートの27位に達した。

2006年のアメリカ映画イルマーレ(The Lake House)』で、ニックの楽曲が使用された[9]。また、ニックの楽曲のカヴァーとしては、ブラッド・メルドーによる「River Man」、チャーリー・ハンターによる「Day Is Done」(ヴォーカルはノラ・ジョーンズが担当)、マーズ・ヴォルタによる「Things Behind The Sun」等がある。
作品
スタジオ・アルバム

『ファイヴ・リーヴス・レフト』 - Five Leaves Left(1969年)

『ブライター・レイター』 - Bryter Layter(1970年)

『ピンク・ムーン』 - Pink Moon(1972年)

編集アルバム

『タイム・オブ・ノー・リプライ』 - Time of No Reply (1986年) - 未発表曲集

『ウェイ・トゥ・ブルー?ザ・ベスト・オブ・ニック・ドレイク』 - Way to Blue: An Introduction to Nick Drake (1997年) - ベスト盤

『メイド・トゥ・ラヴ・マジック』 - Made To Love Magic(2004年) - 未発表音源 & リミックス集

『トレジャリー?ベスト・オブ・ニック・ドレイク』 - A Treasury(2004年) - ベスト盤

Family Tree(2007年) - 未発表曲集

脚注^ IMDb内のガブリエル・ドレイク 紹介ページ
^ 『ファイヴ・リーヴス・レフト』日本盤CDライナーノーツ(大鷹俊一、2000年)
^ 『ブライター・レイター』日本盤CDライナーノーツ(大鷹俊一、2000年)
^ 『ピンク・ムーン』日本盤CDライナーノーツ(大鷹俊一、2000年)
^ a b c レコード・コレクターズ増刊『遺作』(ミュージック・マガジン社、1998年)pp.40-41
^The Independent (London)1999年3月26日
^ギブソン社公式サイト内のインタビュー 2007年9月21日
^BBC News 2000年11月27日16:50
^ IMDb内のサウンドトラック紹介ページ

関連項目

ギルド・ギター・カンパニー - ニックが愛用したアコースティック・ギターのメーカー

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ニック・ドレイクに関連するカテゴリがあります。


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