ニック・アダムス
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『怪獣大戦争』の際には、妻帯者であるにもかかわらず水野久美に映画の役柄そのままに「妻とは離婚するから、結婚しよう」としつこく迫ったという[5][7][8][注釈 3]。当時ニックは離婚協議の泥仕合の最中であり、後に娘のアリソンは、このことが帰国後、父の離婚の原因のひとつになったとコメントしている[要出典]。
『怪獣大戦争』の宣材写真では、ゴジラや共演者(水野久美ら)と共に「シェー」のポーズをとっている[9]。
土屋嘉男とは特に息が合い[3]、土屋からは女性に対しての挨拶として「もうかりまっか?」、朝の挨拶として「ああ、腹減ったなあ」などの日本語を冗談で教えられ、あちこちでこれを使っていたという[4][10]。離日時には土屋からサインを貰い、「大事に家に飾っておくよ」と約束した。土屋は本気にしていなかったが、数年後、田中友幸が訪米した際にニックの自宅を訪ねたところ、本当に飾ってあったという[4][10]。
『怪獣大戦争』で共演した宝田明も、ニックを新宿へ遊びに連れて行っており、ニックの帰国後に映画『南太平洋』のスコアを送ってもらうなど交流があったという[11]。撮影では、それぞれ自国語を用いていたが、脚本の内容が頭に入っており、動きを合わせるだけで苦労はなかったという[12]。
書籍『ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』では、ニックの存在が東宝怪獣映画に国際色とユーモア感覚を与えたと評している[13]。
主な出演作品
映画
理由なき反抗 Rebel Without a Cause(1955年)
ピクニック Picnic (1955年)※キネマ旬報ベストテン第3位
襲われた幌馬車 The Last Wagon (1956年)
先生のお気に入り Teacher's Pet(1958年)
夜を楽しく Pillow Talk(1959年)
突撃隊 Hell Is For Heroes(1962年)
Twilight of Honor(1963年)
フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年) - ジェームス・ボーエン 役[2][13](吹き替え:納谷悟朗[3])
襲い狂う呪い Die Monster Die!(1965年) - スティーブン・ラインハルト役
怪獣大戦争(1965年) - グレン 役[2][13](吹き替え:納谷悟朗[3])
国際秘密警察 絶体絶命(1967年) - ジョン・カーター 役
テレビドラマ
アウター・リミッツ 第27話「宇宙の決闘」(1963年?) - マイク・ベンソン役
ワイルド・ワイルド・ウエスト(1966年 - 1968年)
コンバット!(第147話「怪しい兵隊」The Masquers) - 脱走兵マーティ・ロバーツ役
テレビ番組
ディズニーランド(1967)
脚注[脚注の使い方]
注釈^ 遺作映画「ジャイアンツ」において、うまく録音できなかったディーンの声は、ニックが吹替えた。ジャイアンツ (映画)#概要
^ 『怪獣大戦争』で共演した沢井桂子は、ニックは片言の日本語で場を和ませていたと証言している[6]。
^ ニックが旅館の屋根伝いに水野の部屋へやってきたという逸話については、水野は「話を作られた」として否定している[7]。
出典^ “ ⇒How tall was Nick Adams” (英語). How-Tall.com. 2014年3月23日閲覧。
^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, p. 532, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
^ a b c d e f 超常識 2016, p. 125, 「Column ゴジラ映画 俳優FILE」
^ a b c 東宝SF特撮映画シリーズ5 1986, pp. 147?148, 「土屋嘉男ロングインタビュー」
^ a b c d ゴジラ大全集 1994, p. 205, 「3大俳優座談会 素晴らしき東宝特撮映画」
^ 東宝特撮女優大全集 2014, pp. 104?105, 聞き手・構成 友井健人「沢井桂子インタビュー」
^ a b 東宝特撮女優大全集 2014, pp. 63?64, 聞き手:手塚昌明/構成:友井健人「水野久美インタビュー」
^ ゴジラとともに 2016, pp. 156?158, 構成・文 友井健人「水野久美」(『映画秘宝』2011年6月号)
^ [1]
^ a b ゴジラとともに 2016, pp. 44?45, 構成・文 友井健人「土屋嘉男」(『シネマバー ザ・グリソムギャング』イベント〈2009年5月〉と『新文芸坐』イベント〈2011年2月〉)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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