ニジェール
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バズム大統領は翌日に新たな首相を指名し、新政権が発足した[16]
2023年ニジェールクーデター

2023年7月26日にバズム大統領が大統領警護官により身柄を拘束され、アマドゥ・アブドラマン(英語版)大佐ら兵士が国営テレビにてバズム政権の崩壊を宣言した(2023年ニジェールクーデター[17]。ハッソウミ・マスドゥ(英語版)外相は自身が大統領代行であると宣言し、「全ての国民に対し、この国に危険を及ぼす軍部を打ち負かすように」と訴えた[18][19]。バズム大統領を拘束した大統領警護隊は「祖国防衛国民評議会」と名乗っている[20]。暫定元首である祖国防衛国民評議会議長にアブドゥラハマネ・チアニが選出された[21]

チアニが組織した軍事政権はアメリカ合衆国との軍事協定を破棄し、親ロシア路線を標榜。2024年4月にはロシア製の兵器とロシア人軍事教官がニジェールに入った[22]。ニジェールには、サヘル地帯のイスラム過激派を監視する対テロ作戦ためMQ-9 リーパー無人航空機などを装備したアメリカ軍(米軍)が駐留していたが、2024年5月15日?19日にニアメで開いた両国協議により、米軍を2024年9月15日までに撤退させることを盛り込んだ共同声明を、アメリカ合衆国国防総省とニジェール国防省が5月19日に発表した[23][24]
政治モハメド・バズム大統領詳細は「ニジェールの政治(英語版)」を参照

ニジェールは共和制大統領制をとる立憲国家で、現行憲法は2010年11月25日に公布されたものである[25]。ただし2023年クーデターを引き起こした軍事政権が2023年7月28日に憲法停止を宣言している[26]
元首「ニジェールの大統領」も参照

国家元首である大統領は国民の直接選挙により選出され、任期は5年。2010年憲法により3選は禁止されている[25]
行政「ニジェールの首相」も参照

首相および閣僚は大統領により任命される[25]
立法「ニジェールの政党」も参照

立法府は一院制で、正式名称は「国民議会」。定数は113議席で、議員は国民の直接選挙により選出される。113議席のうち105議席は民族や地域に関係なく政党名簿比例代表制度により、残り8議席は小選挙区制により少数民族から選出される。議員の任期は5年である。5%以上の投票が得られない政党には議席は配分されない。

ニジェールは複数政党制であり、2011年以降の与党は左派ニジェール民主社会主義党である。他に野党として中道右派社会発展国民運動(MNSD)や中道民主社会会議(CDS)などがある。
国際関係詳細は「ニジェールの国際関係(英語版)」を参照.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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日本との関係詳細は「日本とニジェールの関係」を参照

在留日本人数:10人(2022年11月時点)[9]

在日ニジェール人数:25人(2022年12月時点)[9]

国家安全保障詳細は「ニジェール軍(英語版)」を参照

選抜徴兵制。兵役は2年。陸軍5,200人、空軍100人、憲兵隊1,400人、共和国警備隊2,500人、国家警察隊1,500人。2020年の国防予算は2.02億ドル[9]

フランスとの軍事協定を1977年から2020年にかけて5つ結んでおり、アルカーイダISIL(イスラム国)と関連のある勢力に対抗するため1000?1500人規模のフランス軍部隊が駐留している。しかしクーデターを引き起こし政権を掌握した軍事政権が2023年8月3日に対仏軍事協定を破棄した[27]。同年9月24日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領は年内に駐留軍を撤退させると表明した[28]

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地理地形図ニジェールのケッペン気候区分。赤が砂漠気候、オレンジがステップ気候であり、全域が乾燥帯に属する。詳細は「ニジェールの地理(英語版)」を参照

ニジェールの気候は北部に行くほど乾燥しており、北部・中部を中心に国土の5分の4をサハラ砂漠が占めている。南部は全域がサヘル地帯に属しており、ステップ気候(BSh、砂漠気候からサバナ気候への移行部)を示す。サヘル北部は降水量が150 mmから300 mmほどであり、農耕は不可能だがわずかに育つ草を利用して遊牧が行われている。サヘル中部は降水量が300 mmから600 mmほどとなり、を利用する天水農業が主力となり、牧畜も行われている。この気候帯は全国土の10 %ほどを占め、首都のニアメやザンデールなどの主要都市が点在し、ニジェールの人口の多くがこの地域に居住する。南下するほど降水量は増加していき、ベナン国境に近い国土の最南部は全国土の1%ほどにすぎないが降水量が600 mmから750 mmほどとなって最も農業に適している[29]雨季は南に行くほど長くなるが、おおよそ6月?9月が雨季に当たり多湿となる。2月にはサハラ砂漠から非常に乾燥した季節風ハルマッタンが吹き込むため気温が下がり、または砂塵がひどくなる[30]

地形は基本的に南に向かうほど標高が低くなるが、国土中央のアイル山地および北端のリビア国境の山地を除いてはおおむね平坦な地形である。最高地点はアイル山地のイドゥカル・ン・タジェ山 (別称バグザン山、標高2022 m) で[31]、最低地点はニジェール川の標高200 mである。

ニジェールは乾燥地帯に位置し、年間を通じて流水があるのは国土南西部を流れるニジェール川のみである。なお、南東端はチャド湖に面していて、このほかにも雨季になると各所に湖沼や季節河川が出現し、貴重な水資源となっている[31]


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