ニコ・ヒュルケンベルグ
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代役としての出走はこの2回のみと思われていたが、地元ニュルブルクリンクで開催された第11戦アイフェルGPにおいてFP1とFP2が天候不良のため中止[37][38]され、FP3の直前にペレスのチームメイト、ランス・ストロールが体調不良のため欠場することとなり[39]、その代役として母国GPに再びレーシング・ポイントより参戦することとなった。元々このレースではテレビ番組の解説者としてサーキットを訪れる予定ではあったが、午前11時にニュルブルクリンクから1時間のところにあるケルンで友人と珈琲を飲んでいる中での緊急招集であったと本人は語っている[40]。そのためFP3には参加できず、セットアップ等の調整もできないまま予選はぶっつけ本番での参加となった。予選結果は最下位に終わったが、Q1ではチームメイトとなるペレスに対して僅かコンマ9秒差に迫るタイムを叩き出した。決勝では上位勢のリタイアもあったが、堅実なレース運びで着実に順位を上げ8位入賞。このレースのドライバー・オブ・ザ・デイにも選出された[41]

この代役での活躍もあり、2021年のレッドブルの正ドライバー候補にも挙げられたが[42]、最終的には2020年限りでレーシング・ポイントのシートを失ったペレスを起用することとなり、実現とはならなかった。



2021年

レッドブルでの正ドライバーは実現しなかったものの、アストンマーティンF1ではリザーブ兼開発ドライバー、メルセデスAMG F1ではリザーブドライバーとして加入した[43]。F1復帰については、2022年の復帰は可能性が低いだろうと考えている[44]

インディカーに参戦する動きがあったが、「個人的な理由」で参戦を断念した。これと同時に、FIA 世界耐久選手権に参戦するのではないかという憶測も出ている[45]
2022年

前年に続きアストンマーティンでリサーブドライバーを務めた。レギュラードライバーのセバスチャン・ベッテルが新型コロナウイルスに感染したことにより、開幕戦バーレーンGPサウジアラビアGPにおいて代役で出走[46]。実戦は2020年アイフェルGPでストロールの代役として参戦して以来だったが[47]、バーレーンGPの予選Q1でチームメイトのストロールを上回る結果を残した。[48]。サウジアラビアGPでは決勝を12位完走を果たし、ストロールを上回る結果を残した[49]。9月頃からミック・シューマッハの後任としてハースからのF1復帰という報道が出始め[50]11月17日にハースより2023年からドライバーとして起用することが発表された[51]
ハース
2023年

ハースからF1復帰。レギュラーシート獲得は2019年以来4年ぶりとなる。チームメイトはケビン・マグヌッセン。第3戦オーストラリアGPでは2020年以来久々の7位入賞を果たし、第9戦カナダGPでは予選2位を獲得するなど主に予選では速さを見せたが、シーズンを通しては決勝のレースペースが伸びず、入賞は決勝・スプリント1回ずつの2回に終わった。
2024年

引き続きハースから参戦。前年に続けて開幕戦でQ3に進出。第2戦では10位入賞するが、同僚のケビンがスロー走行し後方を渋滞させて引き離しての入賞だったためハースやヒュルケンベルグは批判を受ける事になった。4月28日に今季限りでのハースチーム離脱と、来期からキック・ザウバーへ複数年契約での移籍が発表された。2026年よりザウバーはアウディのワークスチームとなる。
WEC

2015年にはF1のレースの合間を縫って、ポルシェチームよりWECの第2戦スパ6時間耐久レース、第3戦ル・マン24時間レースにも参戦した。そしてル・マン24時間レースでヒュルケンベルグの乗る19号車は終始安定した走りを見せ、優勝を成し遂げた。F1現役ドライバーがル・マンで優勝したのは久々のことであり注目を集めた。ヒュルケンベルグ自身は「来年もル・マンに参戦したい」と語っていたが、2016年はル・マンとアゼルバイジャンでのF1ヨーロッパGPと日付が重なってしまい参戦は見送られることとなった。
エピソード

F1での最高位は4位(3回 /2020年シーズン終了時)で表彰台経験は無い。これは、過去にフォース・インディアに所属した
ジャンカルロ・フィジケラセルジオ・ペレスを除く多くのドライバーに共通した記録となっており、F1歴代での表彰台未登壇ドライバーの最多出走がエイドリアン・スーティルの128戦[52]だったが、ヒュルケンベルグは129回目の出走となる2017年シンガポールグランプリで一時は表彰台圏内を走行するも、マシントラブルによりリタイアとなり、スーティルの記録を更新した。レース前のインタビューでヒュルケンベルグは「スーティル時代は終わりだ」とユーモアのあるコメントを残している[53]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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