ナメック星
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これはナメック星での1年が130日であるためとされている[13]

ポルンガはナメック星の言葉、すなわちナメック語でないと願いを受け付けない。ただし、ポルンガの話す言葉は地球・宇宙での共通語である。ポルンガを呼び出すための呪文は「タッカラプト・ポッポルンガ・プピリット・パロ」であり、地球の言葉で「出でよ神龍、そして願いを叶えたまえ」という意味である。

老界王神が地球にもドラゴンボールが存在することを知った時に、「ドラゴンボールは自然の摂理を無視した、いわば反則技みたいなもの。真面目なナメック星人だけに許されたもの」と語っている[14]

第6宇宙にもドラゴンボールが存在している。また、巨大な「超ドラゴンボール」が第6、第7宇宙にまたがって7個存在し、それぞれの宇宙のナメック星人が超ドラゴンボールの欠片からドラゴンボールを削り出している。
ナメック星人

元々はナメック人という別の世界から宇宙に移り住んだ種族[15]。ナメック星ではない所に住み着いたナメック人もいる[15][注 3]
外見

顔には触角と尖った耳があり、体毛はない。体色は黄緑色で、老化すると緑色になる。

その外見からも地球人やサイヤ人とはタイプが異なるが、地球に近い自然環境で生活できることや民族衣装が地球のものと似ている点からも、体内組織の構造と文化面に対する感性は地球人と共通する部分も多い。暑さ寒さにも強く、極寒の地で薄着でいても大丈夫な体である[16]。ナメック星人の触角はナメクジをモチーフにしてデザインされている[17]。ナメック星がある第7宇宙と対になっている第6宇宙にも、ナメック星人が存在している。
性格

性質は概して温厚で穏やか。親切で礼儀正しく、無駄な争いを好まず平和的共存を願う者が多い[注 4]。頭脳明晰で知力、記憶力、推理力、判断力などが極めて良く、五感も地球人やサイヤ人と比べてはるかに高性能である。15代前界王神によると、真面目さでは宇宙屈指の種族だという。鳥山明は「基本的にシャイな種族」と語っている[18]
身体の特質と能力

ナメック星人は龍族と戦闘タイプ[注 5]の二つの種族に分けられている。龍族は物を作り出す特殊な力が備わっており、戦闘タイプは護身や村の護衛のために高い戦闘能力が与えられ、お互い協力しながら生活している。またナメック星人の中には、心に入り込んだ悪が神様から分離されて誕生したピッコロや、劇場版オリジナルキャラクターのスラッグという魔族もいる。鳥山明は「ナメック人の多くは賢者タイプで、戦闘タイプは稀」と語っている[19]

かなりの体力を消耗する[20][注 6]が、頭部さえ無事であれば身体の一部分が損傷しても自由に再生できる特徴をもつ[注 7]。ただしこれは必ずしも頭部さえ無事であれば不死身であるということを意味するものではなく、ムーリ長老がドドリアに首の骨を折られて、アニメ『超』にてピッコロが胸部を撃ち抜かれてそれぞれ絶命している。

ナメック星人は生まれながらにして、どんな遠くにいても声を出すことなく会話ができるテレパシー能力を備えている[20]。舞空術と同じ原理を使って飛行を行うことも可能[21][注 8]。ピッコロや劇場版オリジナルキャラクターのスラッグにいたっては、腕の組織を変化させ伸ばしたり、容積を変え体を巨大化させることができる[22]。一部ゲーム作品ではネイルも腕を伸ばす能力を使用。
繁殖

ナメック星人は卵により繁殖する。口から白色の卵を吐き出し、その卵から新たなナメック星人が誕生する。単為生殖であるため、地球人のような男女の性別はなく、恋愛という概念もない。それどころか性別そのものに対する概念すら持っておらず、デンデはブルマとの会話の中で彼女の発した「女」や「男」、「お父さん」、「お母さん」という単語の意味も理解できなかった。ただし外見は地球人でいう「男性」に近く、他星人からも男性を指す語で呼ばれる。ピッコロは、卵から孵った直後や天下一武道会の時、ピッコロ大魔王を「父」と呼んでいた。

卵を産めるのは龍族のみで、原則的には各村の長老のみが卵を産むことが許されている。本来一人で産める卵の数は10?20個ぐらいであり、誕生したナメック星人は長老とは純粋な親子関係にある。異常気象が起こった際には、唯一人生き延びた長老の一人で龍族である最長老は、種の絶滅の恐れもあったため100個以上の卵を産んでおり、6番目までの子供たちは長老として各村を治めさせた。ピッコロや神様、スラッグなどを除く生存しているナメック星人は、すべて最長老が産み出した子供であり本来は兄弟であるが、産み落とされたナメック星人は生みの親である最長老を「最長老さま」と呼び、デンデなどはムーリを「長老さま」、ネイルを「ネイルさん」と呼んでいる。

また、ナメック星人が悪の心により変化した魔族であるピッコロ大魔王は、魔族の仲間を増やすと称しナメック星人の姿ではない魔族の卵を作中で4個生み、最初から成長した姿の魔族[注 9]を産んでいる。
食事・睡眠

ナメック星人は地球人と違って食料を必要とせず、水を飲むだけで生きていくことができる。作者である鳥山明によると、これは「水を栄養に変える酵素を体内に持っているためだと思う」とのこと[5]。綺麗な水を得るために、アジッサの苗を植えて緑化運動もしている[23]。ただしナメック星人にも歯が生えており、神様は子供の頃、ユンザビット高地で親を待っていたとき食べるものもろくに無く辛かったと語ったこともある。鳥山明は「生態として水辺を好む」「なぜか歯はあるのに水しか飲みません」と語っている[19]

また、作中でデンデは前述の通り、性別の概念および関連する単語を理解できなかった一方で、「食べる」という単語の意味は理解したうえで返答しており、少なくともこちらの概念は持ち合わせている。アニメ『ドラゴンボール』では、ピッコロ大魔王の食事を用意するようにピアノがキングキャッスルで命令しているシーンや、子供の頃のマジュニアが魚をかじっているシーンがある。

アニメ『ドラゴンボール』ではピッコロ大魔王が昼寝をしているシーンがあるが、アニメ『ドラゴンボールZ』においてはピッコロが孫悟飯との修行中に「ナメック星人は眠らない」と発言している場面もある。
戦闘力

一部のナメック星人は高い戦闘力を有していて、悟空たちと同じく自在に変化させられる。ムーリ長老の村の若者で3000前後あり[注 10]、これらはサイヤ人のラディッツや、一般的なフリーザの部下たちを上回る戦闘力を持っている。アニメオリジナルで登場した一般的な戦闘タイプの若者の数値は10000前後[注 11]であり、ナメック星最強の戦闘タイプのネイルに至っては42000と、当時のベジータやフリーザの側近であるザーボン、ドドリアを凌駕している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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