ナメック星
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ただしこれは必ずしも頭部さえ無事であれば不死身であるということを意味するものではなく、ムーリ長老がドドリアに首の骨を折られて、アニメ『超』にてピッコロが胸部を撃ち抜かれてそれぞれ絶命している。

ナメック星人は生まれながらにして、どんな遠くにいても声を出すことなく会話ができるテレパシー能力を備えている[20]。舞空術と同じ原理を使って飛行を行うことも可能[21][注 8]。ピッコロや劇場版オリジナルキャラクターのスラッグにいたっては、腕の組織を変化させ伸ばしたり、容積を変え体を巨大化させることができる[22]。一部ゲーム作品ではネイルも腕を伸ばす能力を使用。
繁殖

ナメック星人は卵により繁殖する。口から白色の卵を吐き出し、その卵から新たなナメック星人が誕生する。単為生殖であるため、地球人のような男女の性別はなく、恋愛という概念もない。それどころか性別そのものに対する概念すら持っておらず、デンデはブルマとの会話の中で彼女の発した「女」や「男」、「お父さん」、「お母さん」という単語の意味も理解できなかった。ただし外見は地球人でいう「男性」に近く、他星人からも男性を指す語で呼ばれる。ピッコロは、卵から孵った直後や天下一武道会の時、ピッコロ大魔王を「父」と呼んでいた。

卵を産めるのは龍族のみで、原則的には各村の長老のみが卵を産むことが許されている。本来一人で産める卵の数は10?20個ぐらいであり、誕生したナメック星人は長老とは純粋な親子関係にある。異常気象が起こった際には、唯一人生き延びた長老の一人で龍族である最長老は、種の絶滅の恐れもあったため100個以上の卵を産んでおり、6番目までの子供たちは長老として各村を治めさせた。ピッコロや神様、スラッグなどを除く生存しているナメック星人は、すべて最長老が産み出した子供であり本来は兄弟であるが、産み落とされたナメック星人は生みの親である最長老を「最長老さま」と呼び、デンデなどはムーリを「長老さま」、ネイルを「ネイルさん」と呼んでいる。

また、ナメック星人が悪の心により変化した魔族であるピッコロ大魔王は、魔族の仲間を増やすと称しナメック星人の姿ではない魔族の卵を作中で4個生み、最初から成長した姿の魔族[注 9]を産んでいる。
食事・睡眠

ナメック星人は地球人と違って食料を必要とせず、水を飲むだけで生きていくことができる。作者である鳥山明によると、これは「水を栄養に変える酵素を体内に持っているためだと思う」とのこと[5]。綺麗な水を得るために、アジッサの苗を植えて緑化運動もしている[23]。ただしナメック星人にも歯が生えており、神様は子供の頃、ユンザビット高地で親を待っていたとき食べるものもろくに無く辛かったと語ったこともある。鳥山明は「生態として水辺を好む」「なぜか歯はあるのに水しか飲みません」と語っている[19]

また、作中でデンデは前述の通り、性別の概念および関連する単語を理解できなかった一方で、「食べる」という単語の意味は理解したうえで返答しており、少なくともこちらの概念は持ち合わせている。アニメ『ドラゴンボール』では、ピッコロ大魔王の食事を用意するようにピアノがキングキャッスルで命令しているシーンや、子供の頃のマジュニアが魚をかじっているシーンがある。

アニメ『ドラゴンボール』ではピッコロ大魔王が昼寝をしているシーンがあるが、アニメ『ドラゴンボールZ』においてはピッコロが孫悟飯との修行中に「ナメック星人は眠らない」と発言している場面もある。
戦闘力

一部のナメック星人は高い戦闘力を有していて、悟空たちと同じく自在に変化させられる。ムーリ長老の村の若者で3000前後あり[注 10]、これらはサイヤ人のラディッツや、一般的なフリーザの部下たちを上回る戦闘力を持っている。アニメオリジナルで登場した一般的な戦闘タイプの若者の数値は10000前後[注 11]であり、ナメック星最強の戦闘タイプのネイルに至っては42000と、当時のベジータやフリーザの側近であるザーボン、ドドリアを凌駕している。

ピッコロは神と融合し本来の一人の存在に戻ると真の力を解放し、超(スーパー)サイヤ人をも超える実力を得て作中「超(スーパー)ナメック星人[24]」と形容されるほどの戦士に進化し、一時は悟空ら超サイヤ人の面々を抑えて主人公側の最強の戦力として活躍した。また、劇場版『超サイヤ人だ孫悟空』では、悪に染まったことで突然変異的な高い戦闘力を身に付けたナメック星人のスラッグも「超(スーパー)ナメック星人」と形容されている。
その他

劇場版では触角と口笛の音が弱点と設定されている。口笛の音はくもりガラスや黒板を爪でこする音のように、聴覚を刺激するためである。

すべてのナメック星人は、原作では4本指だが[注 12]、アニメでは5本指になっている。また、血液が紫色であるのもナメック星人の特徴だが、『ドラゴンボールZ』以前のアニメではたびたび赤色の場合がある。

また、2体以上のナメック星人が融合を行う場合がある。

言語については、独自の言語「ナメック語」の他、クリリンやフリーザ一味にも理解できる言語(宇宙公用語)を話すことができる。この言語は自分がナメック星人であることを忘れていた地球の神やその分身であるピッコロ大魔王によって地球で生み出されたピッコロ、神からこの言語を習ったミスター・ポポも話すことができ、さらには純粋な地球人であるブルマもミスター・ポポにより少なくとも宇宙船の操作に最低限必要なナメック語を会得している。この言語がナメック星にて日常的に使用されているかどうかは不明だが、前述のナメック星のドラゴンボールおよび彼らの開発した音声認識式の宇宙船などはこのナメック語で命令しなければ使用することができない。ナメック語は初代アニメではテープの逆再生と文字テロップで表現されている。また、「ピッコロ」はナメック語で「違う世界」という意味である。

高齢になると体力が衰え外見も皺が増えて老人になり、若返った時のピッコロ大魔王は老人の時よりも遥かに強くなったことが、作中で明らかにされている。さらに、高齢で卵を産むと死の危険すらあるほどとのこと。

宇宙でも屈指の高い戦闘力とこれらの特殊能力ゆえに、宇宙にもその存在は知られており、ベジータも地球に来る前からナメック星のことは噂で聞いていた。
主なナメック星人

魔族となったナメック星人であるピッコロ大魔王と、その生まれ変わりである大魔王の子(マジュニア)に関してはピッコロ (ドラゴンボール)を、劇場版オリジナルのナメック星人・スラッグについてはドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空#ゲストキャラクターの項を、ゲームオリジナルのツムリーとマイーマについてはドラゴンボールZ 超サイヤ伝説#ナメック星人をそれぞれ参照。
神様(地球の神)

- 青野武(無印、Z、改第4話 - 第51話)、島田敏(改第66話 - 第68話、『ドラゴンボールヒーローズ GOD MISSION 第4弾』以降のゲーム)

ナメック星の異常気象で地球に降り立ったナメック星人で、カタッツの子。(原作においては)異常気象時に最長老以外で唯一生き残ったナメック星人。


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