ナバホ族
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近年、スー族と文化交流が盛んで、ティピーサンダンスなど、平原部族の文化を採り入れるようになった。

日本の一部の石鹸会社は「ナバホの人は髪の毛の問題で悩まない」と喧伝しているが、実際はナバホの人々でも脱毛症の人がごく普通にいる。
経済ナバホ族の部族旗

羊毛、石炭・ウラン採掘など。外部の石炭開発業者の開発で水源が破壊されており、係争中である。

羊の放牧は、年次ごとに連邦管理官のチェックがあり、羊が許可頭数を超えていた場合、管理官によって強制的に溺死処理させられるという厳しい制限つきである。羊の放牧は女の仕事である

第二次大戦以来、ウランが連邦政府によって採掘されて残滓が放置された。知らずにホーガンの材料にするなどして汚染が広がり、人的な放射能被害が深刻である。核実験場からの死の灰の影響も指摘され、彼ら放射能被害者を総称して、「風下の人々」と呼ばれることもある。
第二次世界大戦とナバホ族「コードトーカー」も参照

ナバホ族も、他のインディアン部族と同様に、米軍兵として第一・二次の両世界大戦に徴用された。インディアンのほとんどに米国籍が与えられた直後の第二次大戦では、350,000人の全インディアン人口のうち、44,000人以上のインディアン男性が米軍兵となった。この中で、フォックス族やナバホ族の言語は、対ドイツ、対日本戦において暗号として使われた。暗号としてのナバホ語の利用は、日本に対して行われたのである[2]

ナバホ語の動詞は、主語の格変化による活用だけではなく、目的語の性質によっても、それぞれ非常に複雑に語尾が変化する。また発音も、白人にとっては奇妙なものであり、上に述べたコードトーカーの通信文を録音したテープを聞かされた海軍情報部の兵士たちは「軟口蓋音や、鼻音や、のもつれるような音が続く奇妙な言葉で(中略)解読するどころか書き取ることさえできない」と語ったという[3]

こうした特性に目をつけたアメリカ軍は、第二次世界大戦の戦闘において、彼らを暗号専門の部隊として徴用した。すなわち、軍事的な指令文はナバホ族出身の兵士によってナバホ語に翻訳して送信され、受信する側では、これもまたナバホ族出身の兵士によって英語に翻訳されたのである。このような方式によって打電された暗号文は、日本軍には解読することは全く不可能であった[4]。諜報合戦では後れを取った米軍[要出典]は、「ナバホ暗号部隊」を太平洋戦の切り札としたのである。

この「ナバホ暗号部隊」に参加したナバホ族長老は、太平洋諸島最前線で日本人兵と至近距離で向かい合った時には、「後ろにいる白人たちよりも敵である日本人のほうが自分たちと外見が似ており、親近感を覚え動揺した」と語っている[5]
脚注^ a b Fassett, Sarah (1986年). “Navajo Women's Story 1868 to 1960: Separation of the Sexes”. Georgetown Law Library. 2023年6月30日閲覧。
^ 詳細は「コードトーカー」を参照のこと
^ サイモン・シン著『暗号解読』 新潮社
^ 同上
^ エリコ・ロウ著『太ったインディアンの警告』NHK生活人新書










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