「ナツメ」のその他の用法については「ナツメ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ナツメ(棗[4]、学名: Ziziphus jujuba または Ziziphus jujuba var. inermis)は、クロウメモドキ科の落葉小高木である。和名は夏に入って芽が出ること(夏芽)に由来する[5][6]。中国植物名(漢名)は、棗(そう)という[6]。英語ではjujube[7] またはChinese date(中国のナツメヤシ)という。
果実は乾燥させたり(干しなつめ)、菓子材料として食用にされ、また生薬としても用いられる。
ナツメヤシはヤシ科の単子葉植物で果実が似ていることから。またナツメグはニクズク属樹木ニクズクの種子でありそれぞれ別種。 南ヨーロッパ原産、中国・西アジアへ伝わり、中国北部の原産ともいわれている[8][9][10]。日本への渡来は奈良時代以前とされていて[5]、6世紀後半の遺跡から果実の核が出土している[10]。野生状態のものもあるが、主には栽培されている[11]。日本では古くから栽培されてきたが、現在では公園や街路[4]、まれに庭などに植えられる[6]。 落葉広葉樹の小高木で、樹高は5メートル (m) ほどになる[4]。枝は棘が対生するが、なかには棘がないものもある[11]。葉の出る時期は遅く、和名の由来ともなっている[4]。若い苗でも根が太く、茎には鋭い棘がある[4]。
学名
1753年 - カール・フォン・リンネが Rhamnus zizyphus として記載。
1768年 - フィリップ・ミラーが Ziziphus jujuba[7]として記載。クロウメモドキ属 (Rhamnus) から分離したので、新しい属名としてリンネによる種小名を属名に昇格(ただしおそらくは何らかの間違いで1文字変わった)させ、トートニム(属名と種小名を同じにすること)は植物命名では認められないため新たに種小名をつけた。
1882年 - ヘルマン・カールステンが Ziziphus zizyphus として記載。Ziziphus と zizyphus は1文字違うのでトートニムにはならず、リンネのつけた種小名が引き続き有効であることを指摘した。
特徴