ナゴヤドーム
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三菱電機オーロラビジョン4基(呼称はメインは「106ビジョン」[注 1]とされる)

大きさ:メインは縦9.92m×横35.52mのビジョンを3つ並べ、横は合計106.56m[注 2]となる。サブは縦4.2m×横15.12m。

照明


LED照明発光ダイオード):690灯(フィールド照明:570灯、空間照明:48灯、観客席照明24灯、停電時の補助照明48灯)

プロ野球開催時:バッテリー間2,500ルクス、内野2,000ルクス、外野1,650ルクス

2018年、開場以来初めて照明装置を更新した。すべてをLED照明に変更し、設置台数も削減。明るさはこれまでと同じだが、消費電力およびCO2排出量は約60%削減された。

2017年までは、より天然に近い色にするため高演色メタルハライドランプを使用していた。これは野球におけるボールの見え方を重視して設計されたものである。フィールド照明1058灯、空間照明48灯、観客席照明24灯、停電時の補助照明48灯。プロ野球開催時には780灯点灯していた。


フルカラーLED投光器:102灯

フィールド一塁内野スタンドからのフィールド

両翼100m、中堅122m、左右中間116mと、日本国内で近年に建設されているプロ用の野球場としては一般的な大きさである。他のセ・リーグの本拠地球場に比べ、その広さと外野フェンスの高さによってホームラン(本塁打)が出にくいとされる[13]。実際、ナゴヤドーム移転後に2019年時点までに年間30本塁打以上を記録した中日の日本人選手は福留孝介和田一浩の2人のみであり[14]、両名とも中日所属、他球団所属のいずれにおいても本塁打王は獲得できていない。一方で外国人選手ではレオ・ゴメスタイロン・ウッズトニ・ブランコアレックス・ゲレーロの4人が年間30本塁打を記録しており、ゴメス以外の3人は本塁打王のタイトルを獲得している。したがって、投手が有利な球場となっており、中日球団は当ドームに移転して以降、投手力を前面に出したチーム編成を行っている。ファウルグラウンドは円形球場としては標準的な広さであるが、スタンドの設計の都合による弓形の出っ張りが特徴となっている。

グラウンドは、開場当初から2021年まではショートパイル人工芝で、コンサートなどでは巻き取られて収納されていたが、2022年シーズンより、従来のショートパイルの巻き取り式からロングパイルの固定式に変更することとなった。これにより天然芝により近い感触となり、選手への負担軽減が期待されている。張替えは2002年春、2006年春、2011年春、2018年春、2021年秋の5度行われている。3?5代目の人工芝は天然芝に近い感触の特殊な繊維を使った長短2種類のパイルとクッション材を使用していた。初代と3?5代目のものは緑一色であるが、2代目のものは塁間やウォーニングゾーンに土色の着色を施した総天然芝風のものであった。また4代目は3代目以前より濃い緑色を、5代目はさらに濃い緑色を採用していた。6代目(現行)は、本球場では初となるツートンカラーを採用し、またウォーニングゾーンには2代目のような土色の着色が施されている[注 3]。なお初代のものは中京大学硬式野球部へ、2代目のものは三重中京大学野球部へ、3代目は中京大中京高校野球部に譲渡された。他には、ナゴヤ球場のファウルグラウンド部にも再利用されている。また、ナゴヤドーム3階にある「ドラゴンズワールド」(後述)内には、歴代の人工芝のサンプルが展示されており、手で触れる事も可能である。

設計時にサッカーの公式戦開催を視野にいれており、スタンドの移動で野球型(扇形)からフットボール型(縦型長方形)や展示会型(横型長方形)となる。プロサッカーの開催時には巻き取り式の台座に植えた天然芝(ビッグエッグターフ)の使用も考えられていたが、現在は使用の見込みはない(後述)。

マウンドは固めで速球派の投手が投げやすいと言われている。中日以外の他球団の投手によると、3塁側ブルペンのものは高さ・傾斜が異なるという評判がある[15]。ただし監督時代の落合博満は「ナゴヤドームにあるブルペンのマウンドは、グラウンドのマウンドと全く同じ状況を再現している。そのためホーム、アウェー関係なく投手はみな投げやすい。他球場のブルペンのマウンドは、言葉は悪いが適当な作りで、グラウンドのマウンドに立ったとき、投手たちの多くは軽く違和感を感じる」と否定する発言をしている。なおマウンドの土は2016年に札幌ドームと同じ固さ、2019年にはメジャーと同程度の固さと、それぞれより固いマウンドにリニューアルされている[注 4]。また、2016年シーズンよりマウンド後方に中日ドラゴンズのロゴマーク(CDマーク)が描かれるようになった。通常の配色は白であるが、イベント等によりアレンジされる場合もある[注 5]

ダッグアウトは2016年シーズンに改修され、オーソドックスなシッティングタイプからメジャー方式のスタンディングタイプに変更されている[16]
外野フェンス

フェンス際での観客によるトラブルを避けるため、フェンス最上部のやや奥に手すりがあり、プレイ域内に観客が手を出せないようになっている。また手すり付近およびフェンスと客席の間の隙間は、フェンスを越えた打球が跳ね返らないようにするほか、観客が落ちた際の安全性を確保するためにラバーで保護されている。この部分に当たった打球はフィールドに戻ってきたとしても本塁打になると定められている。2005年5月14日の中日福岡ソフトバンク戦では、7回裏に福留孝介和田毅から放った打球がフェンス上部に直撃、当初誤って三塁打と判定されたが、訂正され本塁打になるという一件があった。そのため当初水色だったラバーの色も、2006年の修繕時には白球に紛れにくい紺色に変更された。

2016年シーズンより、外野フェンスの素材を京セラドーム大阪と同じクッション性のよい物に変更されている[注 6]
ファウルポール

開場時のファウルポールは高さ13.2m(グラウンドレベルからの高さは18m)であったが、本塁打かどうかを識別しやすいように2009年8月14日からポール(内側の金網はなし)を継ぎ足し高さを36.2m(グラウンドレベルからの高さは41m)とした。屋根からワイヤーでポール最上部を固定している。これは中日の落合博満監督の発案で、セントラル・リーグが2009年8月より試験的にホームランの判定材料にビデオ記録を導入したことに異論を唱えた落合が「ビデオって簡単に言うが、野球はアメフトと違いプレーを止めるスポーツではない。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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