ナイン・インチ・ネイルズ
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2009年

2月16日、公式サイトにて、2009年から始まる世界ツアーを最後にNINとしての活動を終了するとのコメントを発表した。


日本におけるNine inch Nailsとしてのライブは、2009年8月7日(金)の
サマーソニック(東京公演)ならびに2009年8月8日(土)(同大阪公演)を最後に、後の復活後の2013年7月のフジロックフェスティバルまで4年弱の間行われなかった。
東京公演では、“Somewhat Damaged”に始まり“The Frail”の終盤で小雨が降り始め“I'm Afraid Of Americans”以降は豪雨と雷に変わり“Hurt”が始まると同時に静けさを取り戻し、ライターが焚かれるという奇跡的な天候となった。大阪公演では、トレントはサングラスを装着して登場。美しい夕陽の中「Home」と共に始まるステージとなった。

4月1日、エイプリルフールでアルバム「Strobe Light」を発表。内容はメインストリームのR&BとRapのプロデューサーとゲストを迎えたもの。実際に発売されることはない。


4月公開の映画『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』にツアーメンバーであったDanny Lohnerがカメオ出演をしている。


Webby Awardsを受賞。他の受賞者はtwitter.comなど。


自身もナイン・インチ・ネイルズでのリリースやツアービデオの配信などにおいてウェブでの活動を積極的に行っていたが、2009年6月にSNSに対しての批判を公式ウェブサイト上にて行った。曰く「大局的に見れば益よりも害の方が多いし、これまでの(Web活用の)実験の結果は出たようだから。バカが支配している」とのこと。この実験の結果とは、トレントが行っていたSNSでのユーザーとの交流を指し、そのSNSにおいて「(ファンである)自分のイメージと実際のトレントが違った」などの理不尽な理由で非難されたり、自身の結婚に対して嫌がらせのような行為を度々行われ、その対策に苦慮したことである。


NIN.comで、瀕死状態の重病人のEricさんへの寄付をファンに呼びかけたところ1日で542,212ドルが集まり寄付されたが、2009年7月6日にEricさんは亡くなってしまう。


『ザ・フラジャイル』収録の「ザ・デイ・ザ・ワールド・ウェント・アウェイ(The Day the World Went Away)」がマックG監督の映画「ターミネーター4」の予告編テーマソングに使用された。


nin.comのファンから「未発表曲を貯め込んでいるのでは?」という内容の質問について、それを否定すると共にプリンスウィーザーのリヴァース・クオモを批判した。
「俺は、プリンスやリヴァース・クオモじゃない。素晴らしいトラックが山ほどあるって誇示するようなタイプじゃね。プリンスよ、素晴らしい曲が百も千もあるんなら、そこからいくつか選んでアルバムに収録すればよかったじゃないか。だって、ここ何枚かはひどいもんだったからな。リヴァース、お前もだ」(原文翻訳)

また、『Spinner.com』でマリリン・マンソンについてコメント、批判している。
「奴は嫌なやつだ。成功のためなら誰だって踏みつけるし、道徳の一線なんてのも超えるだろうよ。奴も今じゃ、ドラッグとアルコールに支配されたラリッた道化だ」(原文翻訳)

8月23日のニューヨーク公演、9月2日のロサンゼルス公演で、アルバム『ザ・ダウンワード・スパイラル』が、ライブのセットリストの曲順として完全に再現された。


11月27日、ナイン・インチ・ネイルズのツアーやスタジオで使用された何百もの機材やアイテムをすべてeBayオークションで売り出すことが、nin.comより発表された。ツアーメンバーのRobin Finckも自身の私物を出品した。

2010年

妻となったMariqueen Maandigとの新ユニット
How to Destroy Angelsを始動。

映画『鉄男 THE BULLET MAN』にメインテーマ「Theme From TESTUO: The Bullet Man」を書き下ろす。

デヴィッド・フィンチャー監督の映画『ソーシャル・ネットワーク』のサウンドトラックをアッティカス・ロスと共作。Trent Reznor and Atticus Ross名義として、ヌル・コーポレーションレーベルより発売。

デビュー・アルバム『プリティ・ヘイト・マシーン』が装いも新たに、サウンド・エンジニアのトム・ベイカーによるリマスター盤がリリースされた。トレントは「聴覚的な体験として格段に向上した」、「このレコードの運命があっちからこっちへと漂っていくのを見届けることになったのはとても興味深いことだったし、とても長く気の滅入る話でもあったけどようやく友好的な領域にこの作品も落ち着いてくれて、おかげで少し磨き上げてみんなに届けることができるようになったよ。古い友人のようなこの作品を再訪することができてとても楽しかったし、みんなにも楽しいものとなれば嬉しいよ」と語っている。また、ボーナス・トラックには、シングル「シン」のB面にカップリングされていたクイーンの「ゲット・ダウン・メイク・ラヴ」のカバーを収録。

2011年

第83回アカデミー賞で『ソーシャル・ネットワーク』のサウンドトラックが作曲賞オスカーを受賞。

『ザ・フラジャイル』収録の「ウィアー・イン・ディス・トゥゲザー」がジョス・ウィードン監督の映画『アベンジャーズ』の予告編テーマソングに使用された。

2013年

ナイン・インチ・ネイルズとしての活動再開をアナウンスし、Jay-Z主催のMade In Americaやフジロック・フェスティバルに出演。

8月30日、前作から5年振りとなるアルバム『ヘジテイション・マークス』を発売。本作はメジャーレーベル復帰作でもあり、アメリカではコロムビア・レコードから、ヨーロッパや日本ではユニバーサルミュージックからのリリースとなる。全英アルバムチャートでは初登場2位を記録し、アメリカでは発売初週に10万7000枚を売り上げてBillboard 200チャートで3位にランクインした[7]
2014年

Ghosts I?IV』収録の「13 Ghosts II」がギャレス・エヴァンス監督の映画『ザ・レイド GOKUDO』(The Raid 2: Berandal) のエンディング、「14 Ghosts II」がエンドクレジット及びBD/DVDのメニュー画面に使用された。
2016年

2015年12月、レズナーがTwitter上でNINの活動再開を示唆。1年後の12月22日にEP『ノット・ジ・アクチュアル・イベンツ』を発売。同時に長年レコーディング・メンバーであったアッティカス・ロスが正式メンバーとして加入することを発表。NINはデュオ編成となった。
2017年

ライブ活動の再開をアナウンスし、ニューヨークのPanorama Festivalなどでヘッドライナーを務める。

6月、NINはデヴィッド・リンチ監督のTVドラマ・『ツイン・ピークス The Return』に出演し、『シーズ・ゴーン・アウェイ』を披露。その模様はNINのYouTube公式チャンネルにアップロードされた。[8]

7月22日、EP『アッド・バイオレンス』を発売。
2018年

6月21日、5年ぶりとなるフル・アルバム『バッド・ウィッチ』を発売。当初は前EP二作を含めたEP三部作の最終作になる予定だったが、Spotify等の音楽ストリーミングサービスにおいてEPがシングルとしてまとめられてしまうことを苦慮し、アルバムとして発表する運びとなった[9]

8月にはソニックマニア・サマーソニック大阪に出演するために4年ぶりの来日。

9月13日より、北米とメキシコを回るCold and Black and Infiniteツアーを開催。初日には予告なしにEP『ブロークン』の完全再現を行い、他公演では『パーフェクト・ドラッグ』、『アンド・オール・ザット・クッド・ハヴ・ビーン』といったこれまでライブで披露されたことのなかった曲を披露した[10][11]
2019年

6月、Netflixにて配信されているドラマ、ブラック・ミラーのエピソード内でマイリー・サイラスによる『ヘッド・ライク・ア・ホール』のカバーが披露される。これと同時にNINは同作品とコラボしたTシャツを発売[12]
2020年

1月15日、デペッシュ・モードT・レックスドゥービー・ブラザーズホイットニー・ヒューストンノトーリアス・B.I.G.らと共に『ロックの殿堂』入りが決定した。

3月26日、『ゴースツ I-IV』の続編となる『ゴースツV-VI』を発表。2019新型コロナウイルスの影響で自宅隔離を余儀なくされているファンのためのアルバムとして制作され、無料でリリースされた[13]

11月29日、ロックの殿堂入り授賞式が特別番組として放送・配信された。プレゼンターを務めたイギー・ポップは「これぞマスター・アーティストの証」「1995年に観たトレントとデヴィッド・ボウイとのライブが、ウェンブリー・アリーナで観たT・レックス、ピラミッド・クラブでのニルヴァーナ、1965年のボブ・ディラン同等な存在感」と讃えた。


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